タイ産のコーヒー豆の歴史と焙煎豆の味わいや特徴について

タイコーヒー
Pocket

皆さん、こんにちわ^^

コーヒー研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー好きな方々やコーヒーを愛する皆様にとっての有益なコーヒー情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

その今回の有益なコーヒーの情報のテーマは【タイのコーヒー豆の歴史や産地や特徴】についてお伝え致しますね。

タイ国の歴史や文化とは?

今回も世界のコーヒー豆の産地事情や歴史について詳しくお伝えしていきますね。今回は、タイ国のコーヒー豆なのですが、当店でもたまに煎り上げる生産国のコーヒー豆であります。クライアントからのリクエストであったりサンプル品を頂いて煎り上げたりをします。先日も、産地の農園の関係者の方から直接連絡があり、サンプルローストを行ってカップ評価をさせて頂きました。

そのタイ産のコーヒーの印象は、一昔前に比べるとスゴク品質が向上しており、風味や味わいの個性も素晴らしく良くなっていることを感じております。そう考えるとアジア圏のコーヒー豆の生産事情も品質も含めて需要があるのだと感じております。

参考リンク⇒「アジアのコーヒー豆でも独特なコーヒー文化を持つベトナムコーヒー豆の風味や特徴について」

コーヒーの生産が多い国といえば、一番の生産量を誇る国はブラジルですよね。コーヒーの栽培には通称「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアが適しているといわれています。このエリアは主に、熱帯、亜熱帯地域です。なんとなくアジア圏はコーヒーの生産量が少なさそうなイメージがありませんか?

けれど実はタイ王国は世界有数のコーヒー生産国で、アジア圏の中ではコーヒー生産量がとても多い国です。タイ王国では主にロブスタ種と呼ばれるコーヒーノキが栽培されています。このロブスタ種の栽培は、メッカ巡礼の帰りにインドネシアに立ち寄ったイスラム教徒のタイ人によって苗が持ち帰られたのが始まりだといわれております。「ロブスタ」は英語で「強健な」という意味合いがあり、その名の通り他のコーヒーノキより病気や害虫に強く標高500mくらいでも育てられるという特徴があります。

参考リンク⇒「独特な風味や味わいを誇るロブスタ種コーヒー豆の歴史や特徴について」

タイ国では主に南部で、このロブスタ種のコーヒーノキの栽培が盛んです。また、ロブスタ種のみでなくアラビカ種の栽培も行われています。タイ王国最北端の山岳地帯、タイ王国、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接するこの地帯は、別名「ゴールデントライアングル」と呼ばれています。この地帯ではアラビア種の栽培が盛んです。

参考リンク⇒「ミャンマー産のコーヒー豆の歴史や焙煎豆の風味や特徴について」

タイのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

アラビカ種のコーヒーノキが栽培されるタイ王国北部の地帯はかつて世界有数の麻薬密造地帯でした。しかし、1988年くらいにこの事態に対しタイ王室が「ドイトゥン・プロジェクト」を始めました。貧困の為にアヘン栽培を余儀なくされていた北部の山岳地帯の少数民族は、このプロジェクトによってアヘン栽培からコーヒー栽培へと栽培するものを替えていきました。

アラビカ種のコーヒーノキは標高の高い場所での栽培が条件となります。また、病気にもなりやすく、標高の高い場所での栽培は重労働です。そうした厳しい条件の中で栽培されるアラビア種ですが、他の種よりも味がよく品質も良いという特徴があります。そして、今ではこのタイ王国北部で栽培されるこのアラビカ種のコーヒーが「ドイトンコーヒー」の名で知られ、有名なひとつのブランドとなっています。

参考リンク⇒「風味豊かなアラビカ種コーヒー豆の起源や栽培地や特徴のことについて」

79e7fc8c9c985ffcc69b13bfcef41720_s

タイのコーヒー豆の味の特徴や種類について

タイのコーヒーといえば砂糖とミルクが多く甘いコーヒーというイメージが強いようです。これはタイでもっとも生産が盛んなロブスタ種と関係がありそうです。このロブスタ種は他の種と比べると栽培のリスクが少ないある一方、味や風味が劣りがちです。人が飲用するには、独特な風味と苦味が強く、渋さを感じて麦茶を思わせるような味わいもあります。香りが麦茶に似て香ばしいのが特徴的だと言う方も多々居られます。

こういった特徴からタイ国内でスタンド販売されているコーヒーには砂糖とミルクがたっぷり入っているのではないかといわれています。現在は、ロブスタ種の殆どは米国にインスタント用として輸出され、一方、アラビア種はほぼ国内で消費されているようです。

参考リンク⇒「アラビカ種とロブスタ種のコーヒー豆の味わいや風味の違いについて」

しかし、国内のコーヒー事情はロブスタ種からアラビカ種に変わったものの以前の名残からロブスタ種ほど苦みや渋みが強くないアラビカ種に対しても同じように砂糖とミルクをいれる風習が残っているようです。主にタイ王国国内消費されるアラビカ種のコーヒー豆ですが、ドイトン・コーヒーに関してはタイ産の高級コーヒーブランド豆として確立したこともあり、日本でも手に入る機会は多くなってきましたね。当店でも、何度も煎り上げておりますし、ご注文がある際は取り寄せて委託焙煎をすることもあります。

それに、現在ではタイ国はスペシャルティコーヒーに熱くブームにもなっている地域でもありますので、生産者の方々の意識も高くなってきているようであります。そういう意味でもこれからの、タイ国のコーヒー豆生産のクオリティには期待大でありますね。

参考リンク⇒「世界各国のスペシャルティコーヒーの基準と評価尺度について」

まとめ

アジア圏のタイ王国でコーヒーの生産量が高いというのも意外ですが、タイ王国の歴史、かつてアヘンが栽培されていた地域で高級コーヒー豆の栽培がされていることに関しては驚かれているお客様も多くいらっしゃいます。

麻薬撲滅を目指しながら自国の民族の貧困問題の解決、平和を守るこのドイトゥン・プロジェクトによって生み出されたドイトンコーヒー。コーヒーの栽培の背景を知ることで味わいに深みがでますね。この魅力的なタイ国のコーヒーを味わいたい方は、気軽に店頭スタッフにお声掛け下さいね。当店のアクセス地図は、ホームページに詳しく記載しておりますので、ご興味のある方は要チェック下さいね。

コーヒーのことについてのご質問のある方はこちらをクリックしてご質問下さいね

コーヒー焙煎研究所わたるのアクセス地図や詳しい情報ページはこちら