ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー豆買い付けコーヒー農園巡りツアー渡航4日目

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皆さん、こんにちわ!!

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです^^

本日もコーヒー好きな方やコーヒーに興味のある方には有益になるコーヒー情報をお伝えしていきたいと思います。

今回は、前回のブログの続きでニカラグア・エルサルバドルのコーヒー産地渡航した際のコーヒー農園主がコーヒー栽培に掛ける情熱や想いを2週間近く密着して、コーヒー豆を買い付ける際のことなどを詳しく記述しております。

ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園やコーヒー情報に興味のある方は是非最後までご観覧下さいね。

 

コーヒー農園巡りコーヒー豆買い付けツアー4日目・ニカラグア滞在3日目

前回のブログからの続きになりますが、ニカラグア滞在3日目で渡航して4日目ですが、まだこの日の朝も一睡も出来ずに安定のホテルの部屋の横に居るニワトリと犬とその他動物の群れの鳴き声の大合唱を一晩中聞いておりました。笑
まぁ、こんな経験は人生で何度もないからイイかぁ~~・・と思いつつ、この日も早朝からコーヒー農園視察の予定がありテンションが上がらずにいました。
流石に、渡航から丸3日間を睡眠なしでのハードスケジュールは身体に堪えるなぁ~・・と思いつつ、コーヒーに関わることになるとスイッチが入って眠気が一瞬で飛んでいく感じがします。
まぁ、、私は心底からコーヒーが好きなんでしょうね。笑
下記に渡航1日目から3日目のブログ記事も記載しておりますので、こちらも是非ご観覧下さいね。
この日は、セルヒオ・グティエレスさんのロスボルカンシートス農園の視察の予定が入っておりました。
また朝から、セルヒオさん達ご一行が車で迎えに来ていただき、車の荷台に乗り込みました。
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セルヒオさんのドライミルでの視察とカッピング

まずは、セルヒオさんのドライミルにて乾燥場や選別場を視察させていただきました。
この時期のニカラグアは収穫時期であり乾期でもあるので、天日を利用してパーチメントやコーヒーチェリーを乾燥処理を行っておりました。
ただ、このドライミルでも単純に天日乾燥だけでなく目的別で日陰や風を利用する乾燥処理と色々とドライの段階でも使い分けて風味や味のこだわりを感じました。
そして、ここでもドライチェリーを品種別にありましたので食べ比べさせていただきました。
ドライチェリーは、生の果実のチェリーと比べて凝縮した風味や甘酸っぱさがあり口の中いっぱいにチェリーの風味を感じることが出来ました。
そのあとに余韻で残るチェリーの風味も格段に濃厚で長く残り楽しめました。
そのあとは、工場内にある選別工程を見学させていただき大きな機械が幾つもありました。
ここでは、教科書でしか見たことないような異物除去機や最新鋭の電子選別機など、思っていたものよりもハイテクな感じがして産地の進化している様を伺えてビックリでした。。
この段階で一睡もしていない私ですが、、テンションMAXで子供のころの動物園や遠足みたいなワクワク感がありました。
ただ、めっちゃお腹が減ってフラフラでしたが、セルヒオさんが続いてカッピングルームに案内してくれました。
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カッピングルームの前でニコニコして待ち構えていたセルヒオさんの手元には、「VOLCANCITOS(ボルカンシートス)Tシャツ」があり我々日本人メンバーに手渡してくれました。
そのあと、なかなか狭い二等辺三角形っぽいカッピングルームにVOLCANCITOS(ボルカンシートス)Tシャツの人々が群がりカッピングセッションの準備をしておりました。
ちょっと面白い光景でしたが、誰も違和感も感じさせずにカッピングに向けて真剣な眼差しでスコアシートと睨めっこしておりました。
ここでのカッピングセッションはセルヒオ・グティエレスさんのロスボルカンシートス農園のコーヒー豆でした。
「ウォッシュド」「ハニー」「ナチュラル」のプロセスが全部で11検体のサンプルがありました。
ここでのドライミルのチームメンバーは、皆さんニカラグアでは若手農家での集まりと仰ってて、これからのニカラグアコーヒー業界を担っていくような元気の良い若手の方が多くいらっしゃって、スゴイ熱気でギラギラしたパワーも感じました。
ここのカッピングのコーヒー豆も、ほぼトップスペシャルティ品質のものばかりで基本的に明るくジューシーな酸質の高評価のコーヒーばかりでした。
またここでも買い付けをするかを、メンバーの皆さんと真剣に考えて各々チェックをされておりました。
私は、ここでの買い付けは控えさせていただきました。
毎日が楽しく真剣なカッピング後の買い付けが続くツアーは、4日目の朝にしてもうクタクタでした。
カッピングが終わると同時に、もうスイッチが切れて疲れと空腹に襲われておりました。
さすがに不眠で空腹にカッピングは堪えました。。
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その空腹を察したようで、セルヒオさんのドライミル内にある食堂的な場所で朝食をご馳走になりました。
またこちらでもショーケースにある総菜を店員さんに盛ってもらうバイキング形式でのスタイルでした。
右手のお皿は、「バナナフライ」「トウモロコシの粉で練った焼き物」「小豆を煮込んだもの」「赤飯っぽいもの」です。
毎日、ニカラグア料理に慣れてきていて空腹で全部美味しく平らげました。
めちゃくちゃ美味い訳ではないけど、身体が求める丁度良い美味しさで日々に健康体になっていくのが分かりました。
そして、食後に左の皿にはデザート盛沢山でした。
写真で見るとまぁまぁな量に見えますが、実物ではめっちゃ盛りで大量でした!!
このフルーツは「グレープっぽいもの」「メロン」「スイカ」「パパイヤ」「キウイ」で、すべて糖度が高く甘くて日本では高級フルーツ店にあるレベルの品質でありました。
ニカラグアに渡航して、毎日めっちゃ汗をかきまくってるハズなのに熱中症みたいな症状にならないのは、これらフルーツを毎日のようにいただいているからだと感じました。
日本ではオーエスワンみたいな経口補水液を飲むのが当たり前のようになっておりますが、本来はフルーツなどから摂取して水を飲んでいれば問題がないことを改めて実感しておりました。
それに、コーヒーの専門家ともなれば風味表現をする際に生豆由来の有機酸類でのフルーツを思わせる風味については大事なことになりますので、これらも身を持って勉強出来ることに感謝ですね。
ここでしっかりと食事をしたおかげで、一気に元気が戻ってきました。
食事のパワーってスゴイ!!!
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セルヒオ・グティエレスさんのロスボルカンシートス農園へ

そのあとは、セルヒオ・グティエレスさんのロスボルカンシートス農園に向かうため車に乗り込みました。
この移動は、無事に車の中でしたので、途中の険しい山道の砂埃に巻き込まれずに快適でした。
車で行けるところまで進んで、そこからは徒歩で登山をしながらの農園視察でした。
ニカラグアの農園は、山の森の中にコーヒーの木を栽培して育てている感じがして険しい傾斜を登り降りして断崖絶壁のような場所にもコーヒーの木があり、収穫の際はピッカーさんは大変だろうなぁ~~・・と小声で皆さん仰っておりました。
たしかに、収穫時は登り降りをするだけでなく収穫したコーヒーチェリーを担いで移動したりするので大変な仕事であると改めて実感しました。
そのあとは、ロスボルカンシートス農園内を案内していただきコーヒーチェリー食べ比べをしつつ、セルヒオさんが考える肥料のことや土壌のことやブロッカ対策について沢山お聞きしました。
ブロッカ(チェリーを侵食する虫)対策では、農薬を使用せずに手間暇掛けて行う仕掛けなどを教えて下さいました。
このロスボルカンシートス農園では、ブロッカが近寄らなくなる香草みたいなものをペットボトルに入れて仕掛けているらしいのですが、それを人が手分けして設置していくのですが、とても広大な農園の広さと高低差ある山の中で行っているのを聞いて改めてコーヒー栽培の偉大さが分かりました。
それらも、すべてコーヒーの品質を向上するための努力と仰っておられました。
あと、農薬を使用しない理由の1つでこの山に住む動物や森林や川などの汚染のことを考慮して自然環境と共に共存していくことも仰られていたことも印象的でした。
ここまで、人間と自然と動物のことも考えてコーヒーに情熱を傾けていることはなかなか出来ないことで、私も見習う姿勢だと感じました。
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このロスボルカンシートス農園内にはウェットミルの設備があり、コーヒーチェリーの果肉を除去するパルパーという機械がありパルピングを行っております。
そのあと、上記画像のような細長い水槽に水を流しパーチメントに付着しているミューシレージを洗い流しておりました。
ここでも、精製処理の流れ一つにしても作業される方は丁寧にスピーディーにパーチメントに付着しているミューシレージ除去を行い、水に浮き上がる軽いパーチメントのみを選別を行っておりました。
単純そうだったので、私もこの工程をちょっとやらせていただいたのですが、まぁ難しい!!
その上、体力も結構消耗するし何よりも攪拌していく技術や加減も熟練しているから出来るそうです。
1つ1つの工程は簡単に見えて難しいのですね。。
このような丁寧な工程が幾つもあり、そこには多くの人が関わっていて、その上で私たちの手元にコーヒー豆が届けられているんだと改めて実感する瞬間でした。
 
 
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セルヒオ・ハキンさんのラ・ベンディション農園を視察

ここまで朝から昼まで濃密なスケジュールで、「乾燥場の視察」⇒「朝食」⇒「ロスボルカンシートス農園の視察」を終えて、また次の目的地のラ・ベンディション農園に向かいました。
このラ・ベンディション農園はセルヒオ・ハキンさんのコーヒー農園で家族運営をしておられました。
まず、ラ・ベンディション農園に着いたら手作りでの昼食をご馳走になりました。
調理場らしき木造の小屋の中で、調理担当の方が色々と煮込み料理などを作られておりました。
ワクワクなんだろうと楽しみにしていると、、ニカラグア伝統??の手料理のワンプレートランチが配膳されました。
「トウモロコシの粉を練って焼いたトルティーヤっぽいもの」「小豆を煮込んだもの」「謎の野菜数種類を炒めて煮込んだもの」「手羽先っぽいもの」「赤飯らしきもの」、、そしてここでも「トーニャ」(ビール)が登場でした。
ニカラグア料理は、だいたい同じ素材で同じ味付けなんだと4日目にして把握しました。
この4日目にして、ニカラグア料理は美味しく感じてきてお腹いっぱい食べても胃もたれせずに消化も良くて馴染んできました。
まぁ、あとはだいたいニカラグアでの食事は自然の中で食べることが多く、この空気感の中で食べることも美味しさの要因であると感じました。
お腹いっぱいで酒を飲みつつ、これからコーヒー農園視察だぁ~・・と歩き始めると眠気とダルさが一気に襲ってきました。。
ただ、こちらのラ・ベンディション農園には収穫前の熟れたコーヒーチェリーが沢山実っていたので、またまたチェリー食べ比べをしてたら眠気が吹っ飛んでいきました。笑
少し農園内の山道を歩いていると手作りのウェットミルの木造の小屋があり、セルヒオさんが丁寧に説明をして下さいました。
ウェットミルの工程では、収穫されたコーヒーチェリーを「パルピング(果肉除去)」⇒「水洗いによるミューシレージ除去」を行っております。
ここでも、他の生産者との違いを説明して下さいまして、1つ1つの理由があることに感心しておりました。
あとは、険しい断崖絶壁近くの農園を視察しつつ各品種のこだわりや栽培方法を詳しく教えていただきました。
この日も汗だくで泥だらけになり農園視察を終えました。
生産者の方々は、これを日課で毎日コーヒー作りに情熱を傾けていることを想像するだけで尊敬します!!
気づけば、もう夕方になっており、この日は生産者の方々との会食はなく、そのままホテルに直帰でした。
今夜こそ寝るぞ!!・・との思いで、ぼちぼちシャワーを浴びてベットでニカラグアの謎のテレビ放送を眺めていたら寝落ちしてました。
スイッチオフな状態になり爆睡でした。。
気づけば朝6時くらいで、いつものように「ニワトリ」「犬」「謎の動物たち」の大合唱で起きました。
めっちゃ清々しく起きれました。
思い起こせば4日ぶりの、まともな睡眠で疲れも吹っ飛びました。
また5日目の農園視察2連続の朝が始まりました。。つづく