コーヒー豆の2大品種のロブスタ種の歴史と特徴や焙煎後の風味について

ロブスタ種コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー好きな皆様にとって有益でためになる情報をお届けさせて頂きたいと思います。

今回のテーマは【コーヒー豆2大品種のロブスタ種の歴史や特徴や品種】のことについて詳しくお伝えしていきますね。

コーヒー豆はアラビカ種とロブスタ種の2大品種が主に流通しております

当店には、様々なコーヒー豆があります。主に、店頭で並べているコーヒー豆はアラビカ種のコーヒー豆のみでありますが、たまにワークショップやコーヒー教室ではロブスタ種のコーヒー豆を使用することがあります。

 ⇒「コーヒー豆の2大品種のアラビカ種の歴史や特徴について」

以前は、コーヒー豆の2大品種で最も私たちが生活の中で飲むことのあるアラビカ種のコーヒー豆についてお伝えしました。そして、本日はそのもう1種類のロブスタ種のコーヒー豆についてお伝えさせて頂きたいと思います。

私たちが普段の生活の中で飲んでいるコーヒーは、これらは大まかにアラビカ種、ロブスタ種の2種類に分けられます。私たちが普段飲んでいるコーヒーのほとんどはアラビカ種が多くあります。では普段あまり目にしないロブスタ種はどのようなコーヒーなのか。今回はこのロブスタ種についてお伝えします。

世界のロブスタ種を生産している国々の栽培状況とは?

ロブスタ種の原産地は、アフリカのコンゴ盆地で、カネフォラ種が変種したものであります。ロブスタ種は主に、ベトナム、インドネシア、インドなどで栽培されています。主に、アラビカ種のコーヒー豆などの栽培の環境にはあまり適していない地域とされています。しかし、アラビカ種に比べ、ロブスタ種には幾つかのメリットもあります。

①病害虫に強い。

②標高500m以下の低い地域でも栽培が可能。

③アラビカ種よりも多量な生産に向いている。

この中でもベトナムは、ロブスタ種(カネフォラ種)の世界シェアの約35%を握っております。しかし、世界的みると、主にアラビカ種が流通しており、その世界シェアは8割にもなります。そのため、ベトナムの輸出額は、2%程度と少額であります。

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世界のロブスタ種のコーヒー豆の歴史について

ロブスタ種は、アフリカのコンゴで自生していたものを発見されたといわれております。また、1980年にインドネシアでさび病が蔓延し、もともとアラビカ種を育てていたコーヒー農園がほぼ壊滅的な状態になってしまいました。そこで、インドネシアではさび病に強いロブスタ種が栽培されるようになりました。

当初、ロブスタ種は味が悪いと酷評でした。しかし、味はよくないものの、非常に安価だったため、次第に世界中に広まっていきました。また、病気に強いロブスタ種と、味の良いアラビカ種の交雑種も作られるようになり、大量生産が可能なため世界中で親しまれるようになりました。

このアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)の交配することをハイブリット化と呼ばれており、このハイブリット化した品種改良されたコーヒー豆は、耐病性があり収量が高く生産者にとっては良い条件であることで受け入れられるようになりました。

ロブスタ種コーヒー豆の味の特徴と品種について

独特な風味と味に強い個性がある、と酷評のロブスタ種の味はどのようなものなのか気になりますよね。特徴としては浅煎りだと麦茶のような風味で独特な苦味があり、深煎りに仕上げると焦げたような香りと、渋みが強く、酸味が少なく強烈な個性のある苦味を感じます。このような、ロブスタ種は主にインスタントコーヒー用として活用されております。街の自家焙煎珈琲豆専門店などでは、ロブスタ種のみでブレンドするものは少なく、味や風味のアクセントとしてロブスタ種を配合するお店も多々あります。この配合比率が、人それぞれ好みが分かれてくるポイントにもなります。

そして、イタリアのエスプレッソは、ロブスタ種を一定割合含ませ、独特の香りと苦みがアクセントになると、イタリア人に好まれている文化もあります。アクセント、という面ではロブスタ種は必ずしも低評価というわけではありません。むしろ、このロブスタ種が無ければ成り立たない味わいや風味もあります。当店でも、以前にベトナム料理とのコーヒーフードペアリングワークショップの際には、ベトナムコーヒーのアラビカ種とロブスタ種の2種類を飲み比べして頂きました。結果は、ベトナム料理のクセが好きな参加者の方は皆さん、ロブスタ種のクセも美味しいと喜ばれておりました。このように、その土地の文化や料理でもロブスタ種のコーヒーは必須とされるものであるのであります。

 ⇒「ベトナム料理に合わせたアラビカ種とロブスタ種の2種類のコーヒーペアリング会」

まとめ

アラビカ種に比べると、まだまだ歴史の浅いロブスタ種であります。味や風味はアラビカ種の華やかさに比べると、独特な香りと味が特徴的になるロブスタ種コーヒーになりますが、オリジナルブレンドなどを作る際にはアクセントとして重厚感や奥深さを加えてくれます。また安価で、栽培のしやすさからこれからもっと市場に流通していくことが予想されています。さらに交配種も生まれることで、より世界中で親しまれる存在になっております。コーヒーの歴史を変えた、ロブスタ種はこれからのコーヒーの未来にもアクセントを加えてくれるような存在になっていくと思います。

当店でも、卸し販売やワークショップなどでもロブスタ種のコーヒー豆を活用することがありますので、ご興味のある方は是非店頭スタッフにお声掛け下さいね。当店ホームページにも、詳しく記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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