皆さん、こんにちわ^^
コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。
本日も、コーヒー好きな皆様やコーヒーをこよなく愛するコーヒー愛好家の方々にとって有益な情報をお伝えさせて頂きたいと思います。
今回のテーマは【エルサルバドル産コーヒー豆の生産地情報や特徴】についてをお伝え致しますね。
目次
エルサルバドル国の歴史や文化とは?
近年、スペシャルティコーヒーでも熱い地域の中南米のコーヒー豆情報です。当店にも、コーヒー好きな方が来られた際には質問がある国の豆でもあります。そんな本日の注目したいテーマは【エルサルバドルコーヒー豆の産地情報や特徴】についてです。ご興味のある方は、最後までお付き合い下さいね。
⇒「当店でオススメな中南米の生産国グァテマラコーヒーについて」
「エルサルバドル」?・・・国の名前?名前は聞いたことがあるという人は多いかと思います。近年のコーヒー好きの方であれば結構聞いたことのある生産国名であると思います。でも、いったいどこにあるのか、どんな国なのか、それを知っている人はテレビや新聞のニュースをこまめにチェックしている人だけだと思います。
エルサルバドル国は治安が悪く、また活火山があって噴火や地震が多いのでニュースで取り上げられる話題もあまり良いものはなくて、あまり良い印象は持たれていない方がいらっしゃるかと思います。しかし、コーヒー豆となるとちょっと違います。コーヒー栽培に適した地形や気候のエルサルバドルはおいしいコーヒー豆の生産地の条件に合う素晴らしい国でもあります。
ここではエルサルバドルの歴史や文化と、ここで生産されるコーヒー豆の味や香りの特徴について紹介します。エルサルバドルは中米に位置し、世界的なコーヒー豆の生産地であるグアテマラやホンジュラスと接する中米の中で最も小さい国です。
また、唯一カリブ海に面していないという特徴があります。国土の面積は約2万平方キロメートルで、九州の半分くらいと小さな国ですが、人口は約600万人と人口密度が高い国です。エルサルバドルは農業国でもありコーヒーへの依存度が高く、農業全体の約3分の1で、その中でも総輸出量では半分にものぼる量を占めております。
この小さな国に20を超える火山があって、平地が少なく、標高が高いのが特徴です。そんなエルサルバドルの歴史は何といっても内戦のことが第一に挙げられます。その前の歴史はというと、1500年前半にスペイン人がやって来て現在の首都であるサンサルバドルを建設し、グアテマラ総督領に編入しました。
以降、1821年9月15日に独立宣言するまでスペイン領でした。そのため、公用語はスペイン語です。また、国民の80%強が先住民とスペイン人の混血であることも特徴のひとつです。独立宣言はしたものの、独裁政治が行われ、軍部や警察などの極右勢力支配下で国民は苦しく不安な生活を送っていました。
そして1880年には独裁政治に耐えられなくなった国民は反政府勢力として立ち上がり、1992年まで内戦が続いたのでした。それが原因で国内にはギャングがはびこり、世界一危険な国のひとつといわれております。そんな危険な国ですが、郊外に行くと人々は勤勉で礼儀正しく、元来、エルサルバドルの人々が持っていた気質はむしろ他の国よりも優れているようです。
エルサルバドルの文化は先住民の高度文明が栄えていました。そのときに造られた建物は現在、観光スポットとして多くの観光客が訪れています。ホヤ・デ・セレン考古遺跡やタスマル遺跡などが代表的です。火山が多い地形のため、カルデラ湖も多く存在し、中でもコアテペケ湖やサンタアナ火山などが有名です。また、16世紀にスペイン人が入ってきたことによりカトリック教徒が多く、ロザリオ教会、カテドラル大聖堂などは独自の様式を持つ建物です。
エルサルバドルのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?
そして次は、エルサルバドルのコーヒー豆の歴史や生産地の情報をお伝えさせて頂きますね。エルサルバドルでコーヒー豆が栽培されるようになったのは1858年に国が半強制的に栽培させたのが始まりのようです。
しかし、良いか悪いか分かりませんが、気候や地形がコーヒー豆の栽培に適していたため、質の良いおいしいコーヒー豆ができて、農業の中心にまで発展しました。今では輸出の中心で、総輸出量の約半分がコーヒー豆で、国花もコーヒーの花になっているほどであります。
コーヒー農家は小規模なところが多くあり、コーヒー農園の大型化や機械化が難しいものの、エルサルバドル国立農政省コーヒー研究所により品質改良や生産技術を研究する努力がなされているようです。代表的となる産地は、西部のサンタアナ州や、中部の地域のラリベルタ州や首都のサンサルバドル州、東部に位置するウスルタン州などが挙げられます。
エルサルバドルのコーヒー豆の味の特徴や種類について
そして、一番に要となる話題のエルサルバドルコーヒー豆の味わいや風味、特徴や品種などの種類についてをお伝え致しますね。まずは、エルサルバドルのコーヒー豆の味や香りの特徴はどうでしょう。アラビカ種が中心で栽培されておりまして、病気や気候の影響に弱いため、国を挙げて品種改良が行われ、それらを克服しているようです。精製処理方法は、95%くらいが水洗式処理方式によりコーヒー豆の脱穀をしております。
ですので、全体的な印象やフレーバーはまろやかな味であり、優しく甘い柑橘類の甘さと後口の良い酸味も感じられる飲みやすいコーヒーであります。基本的には、水洗式処理方式のコーヒーですので、さっぱりとしたコーヒーが好きな人にはぴったりであると思います。
そして、このエルサルバドルコーヒー豆で有名な品種は「パカラマ種」になります。このパカマラ種はエルサルバドルで「パカス種」と「マラゴシッペ種」を交配して新しく開発された品種になります。粒は大きくまろやかで爽やかな柑橘類の風味と甘味を感じられます。
エルサルバドルコーヒー豆の格付けは、標高により決められており、標高が高い順番で格付けが高く評価されて、
1、ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)
2、ハイ・グロウン(HG)
3、セントラル・スタンダード(CS)
・・と、名付けられております。例えば、標高1500m以上のエルサルバドルコーヒー豆になると、エルサルバドルと産地名を合わせて「エルサルバドル **** SHG」みたいな表記になります。当店でも、定期的にエルサルバドルコーヒー豆がラインナップに並ぶことがありますので、是非一度お試し下さいね。当店ホームページには、このような世界各国のコーヒーの魅力や想いを詳しく記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。
参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」
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