クリスタルマウンテンコーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴と味わいについて

クリスタルマウンテン
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日もコーヒー好きな皆様にとって有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

その今回のテーマは【クリスタルマウンテンコーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴と味わい】についてお伝えさせて頂きます。

クリスタルマウンテンコーヒー豆の歴史と生産地の情報とは

皆さんは、「クリスタルマウンテン」と呼ばれるコーヒーを飲んだことはありますか?一般的なコーヒー店ではあまり見かけることのない銘柄かもしれませんね。この「クリスタルマウンテン」は、公正取引委員会で「公正競争規約」として定義付けられて認定されているものであります。今回は、希少性が高く、素晴らしいカップクオリティを持つコーヒー豆の「クリスタルマウンテン」についてご紹介させて頂きます。

みなさんは「〇〇マウンテン」と呼ばれるコーヒーをいくつかご存知のはずです。おそらく、真っ先に思い浮かぶのは「ブルーマウンテン」や「エメラルドマウンテン」ではないでしょうか。ブルーマウンテンコーヒーはジャマイカ産、エメラルドマウンテンコーヒーはコロンビア産のコーヒー豆で、それぞれ特定の地域で栽培されたもので、かつ厳しい品質基準をクリアしたコーヒー豆のことであり、前途で申したように定義付けがされた特定銘柄の商品でもあります。

  参考リンク⇒「ジャマイカ産ブルーマウンテンの特徴や美味しさの秘密」

その今回ご紹介するクリスタルマウンテンコーヒーの生産国は、カリブ海にある島国、キューバ共和国です。キューバ共和国は1902年にアメリカから独立し誕生しました。人口は約1114万人、国土面積は11万㎢と北海道の約4倍です(ちなみに北海道の人口は540万人程)。カリブ海の西インド諸島西部に位置し、本土であるキューバ島とその他の島々からなる島国です。

キューバにおけるコーヒーの歴史は意外と古く、1747年にハイチ共和国から持ち込まれたと言われています。その後、スペインからの移民によって栽培が広がり、東部の山岳地帯にコーヒー農園を作ったフランス移民によってヨーロッパに紹介されました。

クリスタルマウンテンという名前は、栽培されている地域が水晶の産地として有名なことに由来しています。山の名前が由来ではないのであります。キューバのコーヒー生産量は年間3万トン程で、クリスタルマウンテンコーヒーはその約3%の1000万トン程。その生産量の少なさもこのコーヒーの希少性のひとつと言えるでしょう。

  参考リンク⇒「キューバ産コーヒー豆の歴史と焙煎豆の特徴や味わいについて」

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クリスタルマウンテンコーヒー豆の栽培環境とは

クリスタルマウンテンコーヒーは、キューバ中央部シエンフエゴス州のエスカンブライ山脈で栽培されています。標高は約1000mで、年間降雨量は1990mm、また昼夜の気温差が10℃以上とコーヒー栽培には理想的な環境と言えます。山の斜面で栽培、ほどよい日照量、腐植に富んだ土壌でクリスタルマウンテンは栽培されています。

キューバでは5~10月は雨季、11月~4月は乾季となっており、コーヒーの収穫期は8月~3月頃です。キューバ産のコーヒーは豆の大きさで等級分けがされており、大きいコーヒー豆ほど評価が高いとされています。グレードは、スクリーン18以上ETL、17以上TL、16以上ALの3段階で表されます。栽培品種はカトゥーラ、ティピカ、カトゥアイが多くあります。

キューバ国でのコーヒー栽培状況は、東部では70%、中部では20%、西部では10%の割合で生産されております。そして、キューバは他の国と比べて、コーヒー豆栽培に適した国で、栽培環境が最も良いといわれております。

クリスタルマウンテンコーヒー豆の味わいと風味の特徴とは

クリスタルマウンテンコーヒー豆の風味の特徴としては、カリブ海域でのコーヒーに共通した「ナッティーな風味や甘いコク」が印象強く感じられます。「酸味・コクのバランスがよく、マイルドな口あたり」が特徴的で、クセが少なく中深煎りくらいで香ばしくマイルドに仕上げると、昔ながらの味わいと風味が好みという方にオススメになります。

コーヒー豆の栽培にとって理想的な気候と環境で育てられたクリスタルマウンテンコーヒーは、日本でお馴染みのブルーマウンテンコーヒーにも、印象は近く人気である要因の風味を楽しませてくれてファンも多くいらっしゃいます。

生豆は肉薄で柔らかいので、ニュークロップであるのであればゆっくりと芯まで熱を通して焙煎進行をしていき、香ばしく甘くマイルドでナッツのような風味を引き出しつつ、ペーパードリップでサラッとした液体で抽出すると理想通りのクリスタルマウンテンの良さを感じれると思います。

まとめ

近年は、当店ではカリブ海域のジャマイカ産ブルーマウンテンやキューバ産クリスタルマウンテンなどは取り扱いがありませんが、以前は良く煎り上げていたことを思い出します。以前は、直火式焙煎機で香ばしく煎り上げて、軽めなテイストのクリスタルマウンテンをペーパードリップでサラッと抽出していたことを思い出します。

20~30年前くらいの喫茶店ブームの頃には、ブルーマウンテンやクリスタルマウンテンはお店の看板メニューであったお店も多いハズです。それだけ愛されていたコーヒー豆も、時代と共に減少しつつあります。当店でも、問い合わせはいまだに多くあります。当店の、特選豆コーナーには近日中にキューバ産やジャマイカ産のコーヒー豆が並ぶ予定がありますので、是非一度ご賞味下さいね。

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