コーヒー豆2大品種のアラビカ種の歴史や伝播は人から人に伝わっていくドラマ

熊本コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー豆専門店WATARUのわたるです。

本日は、コーヒーの歴史について少しご紹介させて頂きたいと思います。

珈琲豆2大品種のアラビカ種のコーヒー豆の歴史と栽培について

皆さんは、アラビカ種のコーヒー豆のことはご存じでしょうか?私たちが普段、「コーヒー」として飲んでいるのは、そのほとんどが「アラビカ種」という品種のコーヒー豆です。コーヒーの2大品種と言えば、「アラビカ種」と「ロブスタ種(カネフォラ)」が挙げられます。アラビカ種は主にレギュラーコーヒー、ロブスタ種は主にインスタントコーヒーに使われることが多くありました。現在では、缶コーヒーやインスタントコーヒーのレベルも上がってきてアラビカ種100%を使用するものも多くはなってきました。それだけ、一般の方々も含めてコーヒーの善し悪しも理解を深めてきているのだと感じます。

そして、今回はレギュラーコーヒーの大半を占める、この「アラビカ種」について、世界中に広まった歴史も含めてご紹介させて頂きたいと思います。コーヒー豆の元となるコーヒーノキは植物学的には被子植物門-双子葉植物網-アカネ目-アカネ科-コーヒーノキ属(コフィア属)という分類なり、その下に、

◎アラビカ種

◎カネフォラ種(ロブスタ種)

◎リベリカ種

などの「種」の分類があります。(分類の仕方はいくつかあるようですが、まだ解明されていない部分も多く、今も研究中であるようです。)そして、今回ご紹介する「アラビカ種」のコーヒー豆は、世界中で主にレギュラーコーヒーとして飲まれている品種であります。アラビカ種は正式には「コフィア・アラビカ」と言われております。もともとはアフリカのエチオピア原産でしたが、コーヒーが伝来して世界中に広まりましたあ。そして、コーヒーの普及により世界各地の主に熱帯、亜熱帯地域の高地で栽培されるようになりました。

コーヒー豆のブランド名には国名が使われているものが多くありますが、日本でもよく聞く名前では、ブラジル、コロンビア、グアテマラ、インドネシア、ケニア、エチオピアなどの生産国があります。これらはコーヒーの栽培地で国名がそのままブランド名になっているものも多くあります。コーヒーの歴史には諸説あり、アラビカ種が世界に広がったのもいくつかの説があります。

ここではそのひとつをご紹介します。その歴史は遠く6~9世紀に遡ります。もともとエチオピアで自生していたアラビカ種は、その趣旨を食用で滋養供給のものとして重宝されていたようです。そして、それがイエメンに移り、栽培されるようになると飲用として普及していきました。

「コーヒー」の語源はエチオピアの「カッファ」という土地に自生していたコーヒーノキが使われていたため、「カッファ」という地名が語源とする説があるそうですが、これにも諸説があります。イエメンからは2つのルートで世界に広がりました。ひとつはブルボン島(現在のレユニオン島、フランス領)へフランス人によって持ち込まれたアラビカ種が突然変異を起こして、それから東アフリカのケニアやタンザニアへ移植されて中南米にも広まりました。

もうひとつは、インドを経由したルートです。1699年東インド会社によってインドネシア、ジャワ島で栽培され、そこで量産に成功しました。その苗木をオランダ、アムステルダムに移し、フランスを経由して最終的にブラジルやキューバなどの南米、中南米に植えられ、今に至っております。

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珈琲豆2大品種のアラビカ種コーヒー豆の味の特徴と品種について

アラビカ種のコーヒー豆が飲用として世界中に広まった理由は、その味と香りが他の品種と異なっていたためです。芳醇な香りは飲む人をリラックスさせ、コーヒーに含まれるカフェインによる覚醒作用で気分を高揚させる、そんなコーヒーはあっという間に世界中に広がりました。

アラビカ種の中にもさらに、いくつかの種類があります。そのいくつかをご紹介します。

ティピカ種

アラビカ種の中で最も古い品種です。上品な酸味と香りのコーヒーとしては素晴らしのですが、栽培するのが難しく収穫量も少ないので現在ではあまり流通していません。現在では主に品種改良の目的で使われていることが多々あります。

ブルボン種

ブラジルでコーヒーの原型とされている品種です。隔年での収穫のため収穫量が安定せず、品種改良が進められています。甘みのある、丸みを持った濃厚な味わいが特徴です。

スマトラ種

インドネシアのスマトラ島で栽培される品種です。マンデリンに含まれている品種で、豆が大きいのが特徴です。酸味が少なく、重厚なコクと苦味の味わいです。

ゲイシャ種

エチオピアが原産地で、コーヒー通の人であれば、最高級のコーヒーと言えばこの品種を挙げる人も多いです。生産性が低く、また植物病の被害にもあって、一度は消えかかった品種ですが、パナマのエスメラルダ農園が品評会に出し、そこで高評価を得てから世界で知られる品種となりました。独特の味わいと爽やかな香りでコーヒー好きの人を虜にする品種あります。

マラゴジッペ種

ブラジルで発見されたティピカ種の突然変異種であります。見た目はとても大きくエレファントビーンズと呼ぶ方も多く居ます。コーヒーの木自体が大きく栄養を必要とし、場所自体も必要となり、収穫も大変な品種といわれています。その上収穫量も多くなく、生産性も低いため品種としては定着しておりませんでした。ただ近年になり、しっかりと育てると繊細できれいな酸味やフルーツを彷彿させるような甘味もあることに着目されて見直されてきている品種であります。

珈琲豆2大品種のアラビカ種の様々な品種を飲み比べてみましょう

前途でご紹介したように、珈琲豆2大品種のアラビカ種には様々な品種が数多くあります。品種、生産地、焙煎の仕方、ドリップコーヒーやエスプレッソやプレス式コーヒーなどの淹れ方、これらを組み合わせると、味や香りの種類は数え切れませんね。

いつものお気に入りのコーヒーで楽しむのも結構ですが、いろんなコーヒー豆を手に入れ、いろんな飲み方をして、その違いを感じるのも、また違ったコーヒーの楽しみ方ではあると感じます。当店には、世界各国のアラビカ種のコーヒー豆が13種類取り揃えております。是非、コーヒーの様々な楽しみを歴史を感じながら味わってみて下さいね。

まとめ

コーヒー豆は実は、最初に発見されたときは飲むのではなく食べることとして活用されていたのにはビックリですね。それだけ、コーヒーの秘めたパワーがあるのを発見し続けて今では「収穫」⇒「精製」⇒「選別」⇒「輸送」⇒「焙煎」⇒「抽出」の細部に至るまでのこだわりで1杯のコーヒーに仕上がっているのですね。そして、コーヒーはまだまだ進化を遂げておりますので将来のコーヒーには期待ですね。コーヒーの魅力については、当店の開催しているコーヒー教室でもお伝えしておりますので、ご興味のある方は是非ホームページもご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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