ブルーマウンテンコーヒー豆が愛される理由と特徴や味わいについて

ブルーマウンテン コーヒー
Pocket

皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様やコーヒー愛好家の皆様にとって有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

今回の有益なコーヒー情報とは【ブルーマウンテンコーヒー豆が愛される理由と特徴や味わい】のことについて徹底解明してお伝えさせて頂きますね。

ブルーマウンテンコーヒー豆の歴史と生産地の情報とは

私がコーヒー店を営み始めて17年が経過します。これまで、コーヒー豆の特定銘柄で一番尋ねられるコーヒー豆が、ブルーマウンテンコーヒー豆でありました。それには、日本人の気質やコーヒー文化も関係していることが多く、味わいや風味は素晴らしいのですが、それ以上のイメージがあって日本人にもよく知られている銘柄でもあります。

本日は、その味わいと風味だけでなくコーヒーの魅力が日本人に愛される理由を含めて、ブルーマウンテンコーヒー豆が愛される理由と特徴や味わいのことをお伝えさせて頂きたいと思います。ブルーマウンテンコーヒーは、比較的に飲みやすい口当たりの良い味はまさに高級感あふれるコーヒーであります。

ただ、他のコーヒー豆と比べても値段が高く、贅沢したいときに飲む人が多いのではないでしょうか。日本で高級品として知られているブルーマウンテンコーヒーについて、改めて風味の特徴を説明するとともに、ブルーマウンテンがなぜ高級コーヒーなのかについても紹介します。

  参考リンク⇒「希少価値がある高級銘柄のコーヒー豆について」

ブルーマウンテンコーヒー豆の生産地はジャマイカであります。とはいってもジャマイカで獲れるコーヒー豆すべてがブルーマウンテンという訳ではありません。ブルーマウンテンという名前の由来は「美しく神秘的な山」という意味を持ったジャマイカ東部に位置する山「ブルーマウンテン」から来ています。

さらにブルーマウンテン山脈でも標高が800m~1200mの定められた特定の地域のみで栽培される、限られたコーヒー豆だけがブルーマウンテンといわれております。このように厳しい決まりができた背景には、ブルーマウンテンコーヒー豆が誕生するまでの歴史があるのであります。

ジャマイカにコーヒー栽培が持ち込まれたのは、まだイギリスの植民地であったころの1728年で、当時の総督ニコラス・ローズ卿によって輸入されました。そのコーヒーノキがブルーマウンテン地区に植えられたのが始まりでした。その後、ジャマイカが独立する少し前の1953年に、政府が経済再生のための政策のひとつとして、コーヒー産業を保護する目的で管理するようになりました。出荷されるのは国の定める基準に達したもののみで、審査に通らなければ出荷できないくらい厳しいものであります。

  参考リンク⇒「ジャマイカ産コーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴や味わいについて」

ブルーマウンテンコーヒー豆が日本で愛される理由とは

ブルーマウンテンコーヒー豆は日本では高級なブランドのコーヒーとして人気がありますが、アメリカやヨーロッパなど海外では日本ほど知名度はなく高価な取り引きはなされていないようです。実際にブルーマウンテンの半数以上が日本に輸出されており、国際的にもコーヒーのランクではトップではありません。

私も、今まで何度も取り扱いをして何度も焙煎をしてきてカップ評価点数をしても、スペシャルティコーヒー基準まで到達して突き抜けている品質ではないのであります。ではなぜブルーマウンテンが日本だけに評判が良いのかというと、様々な要因が重なっており、いくつかの理由が挙げられます。

まず、テイストの観点から推測すると、ひとつは日本人には味と香りのバランスの良さが合っているのですが、欧米人にはあっさりとし過ぎているという評価があるようです。欧米人は、スペシャルティコーヒーブームのことも考慮すると適正なボリュームのある酸やボディが足りていないので、カップ評価基準が高くないのであると思います。

  参考リンク⇒「スペシャルティコーヒーの基準やカップ評価のことについて」

コーヒー豆の標高が高くゆっくりと熟成しながら成長していくような、中南米のグァテマラなどは酸質がとても良く甘さも十分あり、ボディがあり焙煎を深くすればするだけ濃厚でリッチな味わいや風味を感じるようになります。さらに価格が他のブランドや特定銘柄などに比べると3~5倍と格段に高く、あえてブルーマウンテンを選ぶことはないという側面があるのも考えられます。

一方で、日本のあるコーヒーメーカーが日本で流行ると予想して、技術面や経済的な援助をすることで発展し、さらに日本が一定量安定して輸入することで成り立っていることも理由の一つと考えられます。素晴らしい技術力と情熱でブルーマウンテンブランドを確立して頂けたようで、日本人には高級なコーヒーは「ブルーマウンテン」という位置付けをして頂けたおかげで、コーヒーは豊かなイメージが浸透していったのだと思います。

画像5

ブルーマウンテンコーヒー豆の味わいと風味の特徴とは

ジャマイカ産ブルーマウンテンコーヒーの格付け基準は、スクリーンサイズと欠点豆数によって決められます。まず、スクリーンサイズですが豆の大きさによってNo.1~No.3とピーベリー(丸豆)の4つに分類されております。

最高級といわれるのはブルーマウンテンNo.1ですが、豆の大きさはスクリーンサイズは#17(6.8mm)~#18(7.2mm)であり、欠点豆混入率3%未満であることが条件として定義されております。ここで、ブルーマウンテンの格付け基準を記述致しますので、ご参考に下さいね。

~~ブルーマウンテンの格付け基準とは~~

◎ブルーマウンテンナンバー1◎

ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆であり、スクリーンサイズは6.8mm~7.2mm(#17/#18)で、欠点豆混入率3%未満であること。

◎ブルーマウンテンナンバー2◎

ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆であり、スクリーンサイズは6.4mm~6.8mm(#16/#17)で、欠点豆混入率3%未満であること。

◎ブルーマウンテンナンバー3◎

ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆であり、スクリーンサイズは6.0mm~6.4mm(#15/#16)で、欠点豆混入率3%未満であること。

◎ブルーマウンテンピーベリー◎

ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆であり、スクリーンサイズは関係なく、ピーベリー(丸豆)だけを集めた規格のコーヒー豆であること。

上記のような格付け基準が厳正になされている特定銘柄なのが、ブルーマウンテンの良さでもあります。そんな厳格な区別のあるブルーマウンテンコーヒーNo.1の風味に関する特徴ですが、やはり芳醇な香りとバランスのとれた味であります。実際に味の評価をすると「酸味」「苦味」「甘味」「コク」などの、それぞれのテイストバランスが絶妙に良くとれていて、クセのなく、口当たりがマイルドで良い飲み口は心地良さを感じます。ただ、ボディやアシディティなどの部分は軽めになるので、さっぱりと香ばしさのあるコーヒーを飲みたい方にはオススメであります。

まとめ

上記でご説明してように、芳醇な香りと味のバランスが取れたブルーマウンテンコーヒー、できれば毎日飲みたいコーヒーと仰る方は多くいらっしゃいます。しかし残念なことに高価なブルーマウンテンコーヒーを毎日とは、という人が多いのも事実であります。

私個人のプロ目線から申しますと、ここまで高価であるならブランドとか銘柄を抜きにして、味わいと風味の部分だけをフォーカスして考えると、世界各国の産地にはまだまだお手頃で毎日飲める価格で、尚且つ高品質のコーヒー豆は沢山あります。

当店にも、カップ評価が高く生産履歴が明確な素晴らしいコーヒー豆は沢山取り揃えております。たまに、ブルーマウンテンも発注が入ったときは焙煎することがありますので、運が良ければ当店にお越しの際に試飲がてらに味わうことが出来るかもですね。皆さんも、是非豊かなコーヒーライフをお過ごし下さいね。

コーヒー焙煎研究所わたるのアクセス地図や詳しい情報ページはこちら