ベトナム産コーヒー豆の歴史や栽培状況と焙煎豆による風味や味わいについて

ベトナムコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー好きな方やコーヒー愛好家の皆様に向けて有益なコーヒー情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

その有益なコーヒー情報の今回のテーマは【ベトナムのコーヒー豆の歴史や栽培状況や味わい】のことについてお伝え致しますね。

ベトナム国の歴史や文化とは?

今回の有益なコーヒー情報は、ベトナム産コーヒーの事情についてです。現在、全世界で60カ国くらいがコーヒー生産に関わっていて、その中でも上位の生産量を誇るベトナム産のコーヒーについてお伝えさせて頂きたいと思います。

コーヒー豆の生産地で第1位の国といえばブラジルであることは、コーヒーにあまり詳しくない人でも知っている人は多いのではないでしょうか。では第2位はどこの国でしょうか。それは、今回のテーマの生産国のベトナムなのであります。

 ⇒「全世界でコーヒー生産量がナンバー1のコーヒー大国のブラジルのコーヒー事情について」

日本ではベトナム産のコーヒー豆はあまり見かけないので意外と思われるかもしれません。ではなぜ世界第2位の生産地であるベトナムのコーヒーをあまり日本で見かけないのでしょうか。その理由を紹介するとともに、ベトナムコーヒーというものを併せて紹介させて頂きますね。

ベトナム産のコーヒー豆について紹介する前に、まずはベトナムの歴史や文化について紹介させて頂きます。ベトナムといえば、かつてベトナム戦争で枯葉剤の散布によって奇形児が生まれたりしたニュースが日本人には知られているところではないでしょうか。また、市街地を大勢の人がバイクに乗って我が物顔で走る映像は現在のベトナムを象徴しているのではないでしょうか。

ベトナムの国土は約33万平方メートルで人口約1億人で日本と共通点の多い国です。紀元前2879~258年まで文朗国(ヴァンラン)という国家を歴代フン王が納めていたとされていますが、先史時代のことであり、伝説の国家という見方が一般的です。

紀元前111年から紀元938年までの約1000年の間、ベトナムは現在の中国に支配されていました。その後独立はしたものの1885年にフランスと中国の間で結ばれた天津条約により中国が撤退するまで、その脅威に脅かされ続けました。

その後ベトナムはフランスによる統治が約90年間続き、1946年にようやく独立することができました。しかしその後も政権は安定せず、南北に分裂していましたが、1976年にようやく統一されて現在に至っています。このように中国やフランスに支配されていたにもかかわらず、ベトナム独自の文化を形成してきました。

ベトナムには8つの世界遺産があります。2010年に世界文化遺産に登録された「ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区」は歴代王朝の都があったところです。また、最後の王朝となったグエン朝の都であった「フエの建造物群」や、「胡(ホー)王朝の城塞」、「ミーソン聖域」など、王朝時代の都となったところはいずれもベトナム独特の文化を感じさせてくれます。

ベトナムのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

ベトナムのコーヒー豆は生産量が世界第2位にもかかわらず、日本であまり見かけることがありませんし、メジャーな生産国の印象が薄いようです。しかし実際はブラジル、コロンビア、インドネシアに次いで日本に輸入されております。

それでもあまり見かけないのは、実はベトナムで栽培されているのは私たちが普段飲んでいるコーヒー豆の種類、「アラビカ種」ではなく、「ロブスタ種」という、アラビカ種に比べて品質の低い種類の豆で、主にインスタントコーヒーや缶コーヒーに使われているからです。

ベトナムへコーヒーが入ってきたのはフランスの植民地時代で、それまではお茶の文化だったのが、コーヒー文化へと変化していきました。ロブスタ種のコーヒー豆はアラビカ種のように高い標高や降水量、日照量など厳しい条件はあまり必要なく、栽培が容易で生産量も多いのが特徴です。

そのため、ロブスタ種だけの生産量で見ると、ベトナムが世界第1位の生産地であることは間違いありません。

 ⇒「缶コーヒーやインスタントコーヒーなどに使用されることが多いロブスタ種コーヒーについて」

ベトナムのコーヒー豆の味の特徴や種類について

ベトナムで栽培されているコーヒー豆は主にロブスタ種であるため、アラビカ種のコーヒー豆に比べると、味も香りも明らかに劣ります。そのようなコーヒー豆の栽培が盛んになったのは、某コーヒー商社が自社商品のコーヒー豆の供給先としてベトナムに目をつけて支援を行ったためと言われています。

普通に飲んでもコーヒー好きの皆様が求めている風味豊かなコーヒーではありませんが、ベトナム国では「ベトナムコーヒー」として独自の方法で飲まれています。その方法はまず焙煎の段階から特徴があります。焙煎の際にバターや砂糖、カカオなどを混ぜて焙煎します。

そのようにして焙煎したコーヒー豆から抽出したものにコンデンスミルクを入れて飲むのがベトナムコーヒーの飲み方といわれております。そのままではとても日本のコーヒーとは程遠く飲みづらさがあるベトナムのコーヒー豆ですが、工夫や調理次第ではおいしいコーヒーになるようですので、ベトナムに行った際には、ぜひ経験してみてください。当店でも、卸し先にこのベトナムコーヒーを提供しているお店がありますので、是非行ってみて下さいね。お店の情報などは、店頭スタッフに気軽にお尋ね下さいね。

まとめ

普段目にすることがないと思っていたベトナムのコーヒー豆ですが、日本にも輸入されていたことが分かりました。普段はレギュラーコーヒーを飲んでいる方でも、忙しい時など時々はインスタントコーヒーや缶コーヒーを飲まれる方は多いと思います。

原料欄にはコーヒー豆とだけしか書かれていないので、どこの生産地かは定かではありませんが、おそらくベトナム産のコーヒー豆が使われているので、そんなことも思い出しながら飲んでみてはいかがでしょうか。

当店でも、アラビカ種のベトナムコーヒーは焙煎しておりますので、味わってみたい方は気軽にお声掛け下さいね。卸し先にベトナムコーヒーのお店もありますので、そちらも併せてご紹介させて頂きますね。当店の詳しいアクセス地図は、下記リンクのホームページに記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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