皆さん、こんにちわ^^
自家焙煎コーヒー専門店WATARUの店長わたるです。
最近、お客様からご要望やご質問を多く頂いていることがあります。
「希少価値ある高価な部類のコーヒー豆の取り扱いをしておりませんか?」
「ブルーマウンテンやコピ・ルアクのような高級なコーヒーはありませんか?」
・・などなど、連日のように問い合わせやお尋ねがあります。
上記動画は、高級で高品質のトップスペシャルティコーヒーでの焙煎シーンであります。
本日は、このようなスペシャルティコーヒーとは別な意味で特定銘柄に人気がある理由と、その味わいと風味などの考察をさせて頂きたいと思います。
基本的には、当店では扱わない方向性のコーヒー豆でありますので、その理由と想いなどを綴っていきますので、本日も長文になると思いますが最期までお付き合い下さいね(笑)
目次
高級な人気コーヒー豆の種類と特定銘柄コーヒー豆の特徴とは
昔から日本では一般的にも有名で人気な銘柄には「ブルーマウンテン」や「ハワイコナ」などがあります。
現在のスペシャルティコーヒーブームと少しリンクする部分はありますが、「ブルーマウンテン」=「高級コーヒーで美味しい」というイメージがありました。
このイメージで、昔からのコーヒーファンの方々は今でも高級で美味しい!!・・という評価をする人が多いようです。
果たして、本質である風味や品質は美味しいと思えるようなものなのか??・・という部分は、私たちコーヒーのプロの中でも良く議論したりします。
それでは、人気コーヒー豆の特定銘柄と高級人気コーヒー豆を考察してみましょう。
ブルーマウンテンやハワイコナのような人気特定銘柄とは
コーヒーの一部の人気なコーヒー豆には、特定の名称で呼ばれる商品が多数あります。
これらの一部の特定銘柄のコーヒー豆には必要な定義が設けられており、それらを消費者庁と公正取引委員会がこのルールを「公正競争規約」として認定しております。
日本のコーヒー豆には以下の特定銘柄があり、その定義の意味も下記のようにあります。
コーヒー豆の様々な特定銘柄と定義
◎ブルーマウンテン◎
「ジャマイカ・ブルーマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎ハイマウンテン◎
「ジャマイカ・ハイマウンテン地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎ジャマイカ◎
「ジャマイカで生産されたアラビカ種コーヒー豆の内、上記以外のものをいいます」
◎クリスタルマウンテン◎
「キューバで生産された同国輸出規格に基づくアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎グアテマラ アンティグア◎
「グアテマラ・アンティグア地区にて生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎コロンビア スプレモ◎
「コロンビアで生産されたアラビカ種コーヒー豆で同国輸出規格に基づくスプレモをいいます」
◎モカハラー◎
「エチオピア・ハラー地区で生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎モカマタリ◎
「イエメンで生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎キリマンジャロ◎
「タンザニアで生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます。ただし、ブコバ地区でとれるアラビカ種コーヒー豆は含みません」
◎トラジャ◎
「インドネシア・スラウェシ島トラジャ地区で生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎カロシ◎
「インドネシア・スマトラ島タケンゴン地区で生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎マンデリン◎
「インドネシア・北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)で生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
◎ハワイコナ◎
「アメリカ・ハワイ州南コナ地区及び北コナ地区で生産されたアラビカ種コーヒー豆をいいます」
・・上記のような、特定銘柄のコーヒー豆が日本の市場にはあります。
以前のブログには、上記にあるマンデリンについても詳しく記載した記事もありますのでそちらも併せてお読み下さいね。
参照記事→「インドネシア産マンデリンの銘柄コーヒー豆について」
インドネシア「コピ・ルアク」などの高級コーヒーのことについて
ここ近年での流行の高級部類のコーヒー豆があります。
このコーヒーの名称は、コピ=コーヒー、ルアク=マレージャコウネコのことをインドネシア語でいうことから日本では「コピ・ルアクコーヒー」と呼ばれるようになりました。
インドネシアのコーヒー農園ではロブスタ種のコーヒーノキが栽培されております。
その果実を、マレージャコウネコが食べております。
果肉は栄養源になりますが、種子にあたるコーヒー豆は消化が出来ずにそのまま排泄されます。
その糞から消化が出来なかったコーヒー豆だけを取り出して、洗浄して乾燥させるコーヒー豆をコピ・ルアクと呼びます。
その希少性で世界でも最も高価なコーヒーと知られるようになったのが始まりのようです。
私も、コピ・ルアクコーヒーは何度も頂いたことはありますが、基本的にはロブスタ原種の味わいの特徴である独特な苦味が強くあります。
このようなコーヒーの実の果肉を食べて消化出来ずに排泄する糞から採取する動物由来の精製のコーヒー豆は沢山あります。
アフリカにはサル、タイには象、ペルーにはアナグマであったりと様々な動物の糞から採集したコーヒー豆はあります。
それぞれ希少性が売りであり、風味や味わいはスペシャルティコーヒーなどと比べるなら、程遠いものになります。
まとめ
当店がオススメするコーヒー豆の選び方は、自分で日々に楽しみ味わうコーヒーライフのためのコーヒー豆と、人に対して贈るコーヒー豆は別物として考えることです。
自分で毎日消費するコーヒーに対しては、自分好みの風味重視であったりテイスト重視であったりとする部分をフォーカスして選ぶことです。
人に贈り物としてプレゼントで考える時は、希少性や物珍しさも1つの物差しで贈ることもあるということです。
ただ、贈り物でテイスト重視であったり風味重視であるなら、希少性や高級コーヒーを狙わない方が良い結果のものが多いようです。
当店では、テイスト重視であっても風味重視であっても希少性であっても、すべて妥当な価格で提供しておりますので、大事な方に贈るのであれば是非ご相談下さいね。コーヒーに対しての想いや取り組みなどは、当店ホームページにも記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。
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