コンゴ産のコーヒー豆の歴史や産地情報や焙煎豆の味わいや特徴について

コンゴコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様にとって有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

今回のテーマは【コンゴ産のコーヒー豆の歴史や産地情報や焙煎豆の味わいや特徴】について徹底追及した情報を記載させて頂きますね。

コーヒー好きな皆様は、是非最後までお付き合い下さいね。

コンゴ共和国の歴史や文化とは?

本日の、コーヒー生産地のご紹介の国はコンゴ共和国ですが、皆さんはコンゴ共和国をご存じでしょうか?「コンゴ共和国」というより「ザイール共和国」と言った方がなるほどと思われる人も多いかもしれませんね。

アフリカ中部にあるこの国は豊富な鉱山資源のためにヨーロッパ諸国から多くの被害を受け、国民は苦しんできました。今でもザイール共和国のときのイメージで治安が悪いと思っている人も多いかと思いますが、実際は発展途上で成長時代であるといえます。そんなコンゴのコーヒー豆について生産地や味や香りの特徴について紹介します。

日本では「コンゴ」というとひとつの国として認識されているようですが、現在は3つの国に分かれています。「コンゴ共和国」、「コンゴ民主共和国」、「カビンダ」の3つであります。ただしカビンダはアンゴラとは直接接してはいませんがアンゴラ領です。

もともとはバコンゴ族が征するコンゴ王国として繁栄していたのですが、15世紀後半のポルトガルを皮切りにヨーロッパ各国が進出してきました。当初ポルトガルは制圧ではなく、友好関係を保っていたのですが、商人による奴隷貿易が始まるとその関係性は変化していきます。

そうして現在のコンゴ共和国は1882年にフランスの、現コンゴ民主共和国は1908年にベルギーの植民地となってしまいました。ヨーロッパ諸国がこぞって進出してきたのは、この地の豊富な鉱山資源と象牙が目的でした。いずれも増大な労働力を必要とし、現地民や近隣諸国の労働力を確保し、過酷な条件で労働を強いたため、多くの現地民が虐殺されることとなりました。

それぞれの国は大虐殺などの悲惨な経験をした結果、コンゴ共和国は1060年にコンゴ共和国として独立し、現コンゴ民主共和国は1964年にコンゴ民主共和国に改名、1971年にはザイール共和国に、さらに1997年に再度コンゴ民主共和国に改名して現在に至っています。

一方、カビンダはポルトガル領コンゴから1975年にアンゴラ共和国が独立してからはアンゴラ領カビンダとなりました。コンゴ民主共和国はこの3国の中で一番大きな面積を占めていて、面積245万平方キロメートル、首都キンシャサ、アフリカ大陸の中央部に位置するコンゴ川の流域沿いの広大な国です。

人口約7,900万人(2016年)で公用語はフランス語でその他にキコンゴ語、チルバ語、リンガラ語など先住民の言語も使われています。コンゴの文化の特色のひとつにベルギーの植民地時代に建てられた西洋風の建造物が今も残っていて、観光スポットとなっています。

自然の観光スポットとしてはコンゴ川に注ぐ雄大なゾンゴの滝があります。その他にもアフリカ大陸には野生動物が多く生存しており、広大な国土を持つコンゴには13,000平方キロメートル以上の自然保護区があります。このようにコンゴには西洋風文化、自然文化などさまざまな文化が存在しております。

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コンゴのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

コンゴは世界でも有数の鉱物資源国で、コーヒー豆の生産量は3万トン程度とさほど大きくはありません。コンゴ共和国の国土は西ヨーロッパに匹敵する広さがあります。コンゴ共和国の3分の1が北半球で、3分の2が南半球にある程南北に広がった広大の土地の国であります。このコンゴ共和国の国土は、世界で11番目の面積であるくらい広大な国であります。

そして、熱帯性気候で年間降雨量は2000ミリを超えるほど多雨の環境の国であり、アマゾンに次ぐ広大な熱帯雨林地帯もあります。コンゴ共和国の南部地区は高地であり、西部地区は台地であり、北部地区は草原があり、東部地区は高山であるような様々な環境が混在している環境の国でもあります。そして、コーヒー栽培は東部の北キブ州および南キブ州で主に行っております。

コーヒー栽培されている品種はロブスタ種とアラビカ種であります。主な生産地は北東部の南キブ州と北キブ州になります。実は、コンゴ共和国のコーヒーの歴史は世界のコーヒーの伝来でも有名でありますが、ロブスタ種の起源はコンゴ共和国の盆地であるといわれております。アフリカのコンゴ盆地でカネフォラ種が変種したものといわれてて、このコンゴから全世界にロブスタ種は広がっていったとされております。

  参考リンク⇒「ロブスタ種の起源と発祥はコンゴ盆地から世界に伝来した歴史の流れについて」

歴史的にはコーヒーノキが入ってきたのがベルギーの植民地時代で、アラビカ種は中米から19世紀末に、ロブスタ種はインドネシアから20世紀初めにそれぞれ入ってきました。

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コンゴのコーヒー豆の味の特徴や種類について

そして、コンゴのコーヒー豆の精製方法はアラビカ種とロブスタ種では違います。まず、アラビカ種のコンゴのコーヒー豆の精製方法はウォッシュドプロセスです。そして、ロブスタ種のコーヒー豆がナチュラルプロセスであります。コンゴ全体のコーヒー豆生産量の比率は、アラビカ種40%とロブスタ種60%の割合になっており、まだロブスタ種の生産量が多くあるようです。

そして、コンゴのコーヒー豆のアラビカ種の格付けは下記のとおりになります。

キブ2

キブ3

キブ4

キブ5

キブ6

キブ7

上記の6段階の格付けがあります。この格付けは欠点豆数による順番になっておりますが、ブラジルなどと同様にグレード1はありません。この概念は、どれだけ欠点数を少なくしてハンドピックを行ったとしても農作物である以上は完璧にはならないという意味から、ギブ2がコンゴでの最高グレードの格付けとされております。

そして、このコンゴのコーヒー生産事情は年々と発展されており、欧米の支援により近年はスペシャルティコーヒー生産にも力を入れているようです。この上記の中で、上位2つのグレードの「ギブ2」と「ギブ3」がスペシャルティコーヒーの部類に入るといわれております。

  参考リンク⇒「日本と世界各国のスペシャルティコーヒーの定義と評価について」

コンゴのアラビカ種の上記グレードのコーヒー豆はアフリカ特有の力強さの酸味などが感じず、どちらかというと上質な柑橘類の甘さや香りが特徴的あります。そして、黒糖を思わせるような重厚な甘味や風味も感じ、それにコクがあってキレイな酸味であります。

まとめ

コンゴ共和国は経済的に貧しく、農機具などが購入できなかった一時期から現在では欧米諸国のフェアトレード団体などによる支援のおかげでコーヒー栽培も近代化しつつあります。現在は独立して諸外国からの支援などで発展途上の国ですが、これからは経済の立て直しなど、国の政策により発展していくことになるといわれております。

そうしてコーヒー栽培もますます盛んになって生産量が上がると日本でもコンゴのコーヒーが身近になる日も遠くないのかもしれませんね。当店でも、定期的にコンゴのコーヒー豆を提供することがあると思いますので、是非店頭のスタッフに気軽にお尋ね下さいね。

当店ホームページに詳しいアクセス地図や情報も記載しておりますので、気になる方は要チェックしてお越し下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるの詳しい店舗情報は、こちらのホームページに記載しております」

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