南米エリアのコーヒー生産地の魅力や焙煎豆の味わいや風味特性について

南米 コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様やコーヒー愛好家の皆様にとって有益なコーヒー情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

その有益なコーヒー情報のテーマは【南米のコーヒー生産地の魅力や焙煎豆の味わいや風味特性】について詳しく記述していきたいと思います。

南米の各国のコーヒー事情や味わいや風味について

コーヒー好きな人には、南米の産地のコーヒーが好きな方は沢山いらっしゃると思います。私も、「ブラジル」や「ボリビア」のコーヒーは個人的に好きな方向性の風味と味わいであります。しかも、良質であればあるだけ浅煎りに近い状態でも甘さと酸のバランスやナッツ感に甘さがあり、とても心地良くコーヒーを頂くことが出来ます。

皆さんは、南米のコーヒー生産国のことはご存じでしょうか?代表的な生産国でいえば「コロンビア」「ベネズエラ」「ブラジル」「ボリビア」「ペルー」「エクアドル」などの国がコーヒー生産国といわれておりますね。本日は、このコーヒー生産が盛んな地域の南米のコーヒー事情について詳しくお伝えしていきたいと思います。

近年のスペシャルティコーヒーのような高品質コーヒー時代に突入して南米の各生産国でも、品質重視でコーヒー生産をするコーヒー農家や団体などが増えてきました。当店でも、この南米エリアのコーヒーは取り扱いする機会が非常に多いと感じております。南米エリアのコーヒー豆は、良質であればポジティブなナッツの風味やチョコの風味などを感じたり、近年の栽培技術であればゲイシャ種などの華やかなフレーバーのする品種なども南米エリアから輩出されております。

そして、品種や産地由来の風味もありますが、近年で素晴らしく発展している技術が精製処理方法であり、様々なアプローチからなる精製処理や、化学的なアプローチからの精製処理の技術を駆使しており、今までに感じない風味や驚くほどのクリーンカップなコーヒー生豆を生産しておられます。

私たち、コーヒーの作り手からすると焙煎工程や抽出工程の楽しみや緊張感があり、魅力的なコーヒーを伝えれることに誇りと喜びを感じております。そんな素晴らしい南米エリアのコーヒーの魅力をお伝えしていきたいと思います。

  参考リンク⇒「南米大陸を誇る世界第一位のコーヒー生産大国ブラジルの多様性あるコーヒーについて」

ブラジル産コーヒー事情や焙煎豆の味わいや風味について

ブラジルののコーヒー生産量は、世界第一位のコーヒー大国であります。皆さんも、一度はブラジル産コーヒーは飲まれたことがあると思います。日本でも、様々なブレンドコーヒーのベースに使用されていることが多く、品質や輸入量も安定して良いコーヒー豆であります。

コーヒー大国のブラジル産コーヒーの歴史は、1727年フランス領ギアナから持ち込まれてきて広がっていきました。ブラジル国の大半は熱帯に属しており、高原地帯では亜熱帯でありながら南回帰線より南はわずかな地域が温帯になっている環境であります。

ブラジルの国土は900m以上の高地はあまりなく、ブラジル国土の半分以上をブラジル高原の高原地帯が占めている産地の環境であります。ブラジルコーヒー産地事情では、近年までは「サンパウロ」「パラナ」「ミナミ・ジェライス」の南東部を中心にコーヒー栽培が盛んに行われておりました。

これらの産地地域はコーヒー栽培の土壌としては最適であるようです。肥沃な土壌で気候も適していながら、南部の霜害対策として栽培地域が徐々に北上しており、現在のコーヒー栽培地はミナミ・ジェライス州が中心になっております。

そして、現在のブラジル国でのコーヒー豆の栽培品種は、アラビカ種が80%くらいでカネフォラ種が20%くらいであります。そのブラジルコーヒー豆の風味や味わいや、一昔前に比べてバラエティ豊富になり、一概に産地特性を決めつけることが出来にくくなっております。

その様々にあるブラジルコーヒーの現状ですが、当店でも常時2種類の農園のブラジルコーヒーの取り扱いがあります。1種類は浅煎りの「ローストナッツ」「キャラメル」の風味特性で、もう1種類が中深煎りの「カカオ」「チョコ」のような風味特性であります。ただ、この2つは焙煎度合いや精製処理プロセスなどが違いますが、もともとある風味特性の共通フレーバーが「ナッツ」であります。この「ナッツ」を焙煎プロセスで変化させた上でのフレーバー&テイストのコーヒーを提供しております。

そういう意味では、ブラジルコーヒーや南米全域で共通しがちな風味は「ナッツ」であると思えます。去年の秋くらいに、当店では契約農園のブラジルコーヒーを提供させて頂いておりました。そちらも、ナッツフレーバーがあり上質な酸のテイストと合わせたフレーバー&テイストのブラジルコーヒーを提供しておりました。全体的に好まれるコーヒーファンの方が多くいらっしゃったように感じました。

  参考リンク⇒「ブラジル産バルデグラマ地区サンタアリーナ農園のコーヒー豆のご紹介」

そして、ブラジルコーヒー豆は品質的にも流通量的にも安定しているので、昔からブレンドコーヒーのベースにされるコーヒ店が多くありました。これは、どのコーヒー豆と掛け合わせても調和が取りやすい面やビジネス的に成立しやすい価格に収めることが出来ることがあったようです。

当店でも、季節限定のブレンドのベースやエスプレッソコーヒーのブレンド豆のベースに使用することが多くあります。このように、ブラジルコーヒー豆は味も流通量も含めて万能なコーヒー豆であり、皆から愛されている理由が理解出来ます。皆さんも、是非ブラジルコーヒー豆の風味と味わいをお試し下さいね。当店では、常時2種類のブラジルコーヒー豆がありますので、スタッフに気軽にお声掛け下さいね。

コロンビア産コーヒー産地情報や焙煎豆の味わいや風味について

コロンビア国のコーヒー生産量は世界で第3位になります。前途で申したブラジル国は世界第一位であり、コロンビア国が第3位の生産量であるので、南米エリアのコーヒー生産は盛んであることが分かります。

その分、コーヒー農家やコーヒー関係者の数がとても多く居られて、コーヒーによって支えられていることは個人レベルだけでなく、国自体もコーヒーの流通や文化には恩恵を受けていると思われます。そんなコロンビア国のコーヒーの魅力をお伝えさせて頂きたいと思います。

コロンビアにコーヒーが伝来したのは1730年くらいといわれております。その後、18世紀半ばくらいには内陸北部地方のサンタンデールでのコーヒー栽培が開始されたようです。そして、19世紀頃には内陸北部地方のサンタンデールから内陸中部地方のアンティオキアやクンディナマルカでも盛んにコーヒー栽培が盛んになってきました。

コロンビア国でのコーヒー栽培は、産地が南北に縦断するアンデス山脈の丘陵地帯のために、地域によって雨季と乾季が変わるので、1年の大半がコーヒー豆の収穫を行い続けております。コロンビア国でのコーヒー栽培エリアは、南北に広がり広域であり大きく分けて3つのエリアがあります。このような起因で、コロンビア国のコーヒー栽培地では標高差が大きく特有の味わいにも繋がっているようです。

コロンビア国でのコーヒー豆の収穫期は、1年間で2期のコーヒー収穫を行っております。第1 期はメインの収穫で9月から12 月にかけて収穫しております。そして、第2期は4 月から6 月にかけてコーヒー収穫を行っております。

コロンビアのコーヒー産業は、農業関連GDPの17%、農業分野の就労の33%であります。1年間の平均生産量では、1200万袋(1袋=60kg)であります。コロンビア国では、32県のうち20県がコーヒー生産やコーヒー産業に関わっております。このように、コロンビア国民はコーヒーと密接に関わり生活の中にコーヒーがあるような暮らしをされておられます。

コロンビア産コーヒーは、豆が大粒で豆面にしわが多くスクリーンサイズ毎に綺麗に選別されてキレイな印象があります。コーヒーの味わいは、水洗式コロンビアコーヒーであれば芳醇な甘みがあり、柔らかい苦みと濃厚なコクを感じます。そして、明るくジューシーなフルーティーさが特徴的でもあり、酸味もキレイでマイルドな印象のコーヒーを感じます。

当店のコロンビア産コーヒー豆は、精製処理がハニープロセスでありますので、上記のような風味ではなく、水洗式コロンビアのフルーティーさや円やかな酸味はありますが、「フルーツトマト」や「ブラックベリー」のような酸や「ハチミツ」のような甘さを感じます。

是非、皆さんも一度当店のコロンビアコーヒーもお楽しみ下さいね。

  参考リンク⇒「世界第3位の生産量を誇る南米コロンビアのコーヒー事情や味わいについて」

ボリビア産のコーヒー生産事情や焙煎豆の味わいや風味について

ボリビア国の風味特性や味わいは、私の個人的に好みなコーヒーでもあります。ブラジル国のコーヒー豆にも雰囲気が似ていて、優しく円やかなナッツの風味が軸にあり浅煎りに仕上げても中深煎りに仕上げても飲み心地が良く、ホッと一息落ち着けるようなコーヒーであります。そんなボリビア国のコーヒーの魅力についてお伝えしますね。

ボリビア国は南米大陸の、ブラジル国やペルー国に隣接しております。ボリビアは国土の3分の1がアンデス山脈が占めている高山が多い国でもあります。そして、ボリビアの首都のラパスは世界一高い所にある首都と言われており、標高は3,500mを超えております。

ボリビア産のコーヒー豆はブラジル国に隣接していることもあり、コーヒー栽培に適した地形や気候を持っております。私がボリビアコーヒーを試したときの印象は、ブラジルコーヒーに近い風味と味わいを感じました。

ボリビアのコーヒー栽培の歴史についてですが、スペイン国が侵攻時にスペイン人によってコーヒー苗を持ち込まれたのが始まりでした。ボリビア国の首都ラパスが3,500mを超えるように、コーヒー栽培の環境にしては標高が高すぎる地形が多いこともあり、コーヒー栽培に適した標高である1,000m~2,000mの斜面で栽培地が移り栽培されるようになったようです。ここで栽培されるコーヒーはボリビアコーヒーの生産量のおよそ90%はユンガス地方であります。

ボリビア産コーヒー豆の品種は主にティピカ種を中心に栽培されてます。ボリビア産コーヒー豆の輸出量の90%を占めているのがユンガス地方のコーヒー豆であります。味わいの特徴は、上質な酸味と口に残る甘味のある後味、華やかな香りがあります。当店でも、定期的に提供することがありますが、浅煎りに仕上げると柑橘類の華やかな酸味とナッツのようなフレーバーが感じられます。ボリビア産コーヒー豆は、フレーバーの相性やポテンシャルを考慮して焙煎計画をしていかなければ良質な酸に仕上げることが出来ません。そのため、明るさのある酸とコンプレックスな風味を混在するフレーバーの表現のバランスを考えた焙煎アプローチが必須になります。

  参考リンク⇒「南米のボリビア国のコーヒー事情や焙煎豆の特徴について」

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エクアドル産コーヒーの歴史や焙煎豆の味わいや風味について

エクアドル産コーヒー事情や、コーヒー豆の栽培が始まったきっかけは何かなどを含めて紹介していきますね。エクアドル国は南アメリカ大陸の太平洋面した、日本よりも少し小さな面積の国であり、正式な国名は「エクアドル共和国」といいます。「エクアドル」とはスペイン語で「赤道」を意味しているようです。その赤道の名の通り、赤道直下に位置する国であります。

アンデス山脈が国土を通っており、大半が山岳地帯に覆われている国になります。そのエクアドル国でのコーヒーの歴史ですが、一番最初にエクアドルにコーヒーの木が持ち込まれたのは19世紀になります。このコーヒーの木を持ち込んだのはフランスの探検家と言われていて、コーヒー豆の品種はブルボン種でありました。

エクアドル国は、コロンビアやペルーのようなコーヒー産地に接している国でもありますので、地形や気候も非常に似ていて、コーヒー栽培には適しております。そして、エクアドル国の生産地事情では、火山が多いアンデス山脈の火山灰質のミネラルを多く含む土壌があり、赤道付近の高山地帯の特徴でもある一日の寒暖差が大きいことなどを含めて、コーヒー栽培に適している環境や土地といわれております。コーヒー栽培は拡大しており、産業の中心となっております。エクアドル国でのコーヒー栽培で珍しいといわれていることが、アラビカ種のみを栽培している国が多くあることに対して、インスタントコーヒーの原料に使用されるロブスタ種の栽培も盛んに行っていることであります。そのコーヒー栽培での比率は、アラビカ種6割とロブスタ種が4割という割合で栽培されており、他の生産国では珍しい割合の栽培比率であります。エクアドル国ではコーヒー豆の栽培の他にもバナナやカカオなどの栽培も盛んであります。

エクアドル産コーヒー豆の風味の特徴は、ナッツのような香りが全般にあり、焙煎次第ではほどよい苦味と酸味とコクのバランスがとれてマイルドな味わいを楽しめます。そして、アフターテイストが余韻もさっぱりしている部分もエクアドル産コーヒー豆の特徴であります。このような特徴は、南米全般に持つ特有の風味でもあります。このような感じ方は、ブラジルやボリビアやペルーなどにも感じる近い風味や味わいを持っております。

エクアドル産コーヒー豆は、アラビカ種のコーヒー豆を国内で一番多く生産しているマナビ地方は沿岸部に近い所にあります。そのことが要因で比較的低いところで栽培をしています。このエクアドルのマナビ地方のコーヒー生産量は国内の約50%を占めております。そして、このマナビ地方の産地の標高は200m~700mでありますので、コーヒー栽培としては低いといわれております。ただ、これだけ低い標高でも、とても良質でおいしいコーヒー栽培がなされております。

エクアドルで有名であるブランドのコーヒー豆のアンデスマウンテンは、その名前のとおりでアンデス山脈で栽培されるコーヒー豆です。このアンデス山脈で栽培されるコーヒー豆は、標高が高い位置にあるので、寒暖差がありコーヒーチェリーがゆっくりと成熟していきます。さらに、火山性土壌であるので、甘くて柔らかい上質な酸を感じる良質なコーヒー豆に仕上がっております。

このエクアドル産コーヒーも全般的に、柔らかいナッツの印象があり、浅煎りであれば透き通るような酸味があり、中深煎りくらいになると香ばしく軽めな苦味が感じられます。このエクアドル産コーヒーも、他の南米エリアのコーヒー同様でブレンドコーヒーのベースに使用されることが多くあります。

  参考リンク⇒「エクアドルコーヒーの歴史や焙煎豆の風味や味わいについて」

ペルー産コーヒー豆の産地の情報や焙煎豆の風味や特徴について

ペルー国の正式名称は「ペルー共和国」といいます。そのペルー共和国は南アメリカ大陸の西に位置しており、「コロンビア」「エクアドル」「ブラジル」「ボリビア」「チリ」の国々と隣接しており太平洋にも面している国であります。

ペルー国の地形は、高い標高のアンデス山脈やアマゾン川があり豊富な水量もあります。気候は一日の寒暖差が激しくて、湿度が高くて気温も20℃~30℃くらいでコーヒー栽培に適している環境であります。ペルーコーヒー栽培の主な生産地は「フニン」「クスコ」「サン・マルティン」「アヤクチョ」などがあります。、栽培方法は有機栽培が中心であり、全体の約3割くらいは占めております。ペルーコーヒーの選別は欠点豆の混入量で等級が決まり、グレード1からグレード5まであります。精製処理方法はナチュラルプロセスとウォッシュドプロセスの2種類を主になされております。その精製処理方法を経てから、コーヒー豆欠点数の混入量で格付けをされます。

ペルー産コーヒー豆のフレーバー&テイストですが、マイルドでありながら甘みもあり、程よい酸味を持ち合わせており、優しい苦味も感じられるような後味が柔らかいコーヒーであります。香りは柑橘類のフルーツに近いものを感じ、爽やかな風味も特徴的であります。

これらすべてのフレーバー&テイストの要因は、焙煎プロセスと焙煎度合いの違いで変わってきます。ペルー産コーヒーは、全般的に浅煎りに仕上げると程良い酸味と爽やかな柑橘類のフルーツを思わせるような風味を楽しめます。一方、深煎りに仕上げるとチョコレートのような風味と濃厚な苦味を感じます。このペルー産コーヒーも、南米特有の風味や味わいが他の南米産コーヒー豆の味わいや風味と傾向は似ている部分があります。ブレンドコーヒーなどにも向くような、バランスの取れた風味と味わいでもありますので、万人に受けいれられるようなコーヒー豆になります。

  参考リンク⇒「ペルー産コーヒー豆の産地情報や焙煎豆特徴について」

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まとめ

南米コーヒーの魅力や特徴についてまとめてみましたが、如何でしたでしょうか?当店でも、南米エリアのコーヒー豆は頻繁に提供しておりますので、見かけることがありましたなら気軽に試飲をしてみて下さいね。

他にも当店には、世界各国の様々な魅力的なコーヒーがありますので、是非気軽にお立ち寄り下さいね。当店のアクセス地図や店舗の魅力についても、下記リンクに記載しておりますので、そちらも併せてお読み下さいね。

参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのアクセス地図や店舗詳細ページ」

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