ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー豆の買い付けとコーヒー農園巡りコーヒー産地ツアー渡航7日目

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こんにちわ!!

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日もコーヒー好きな方やコーヒー産地に興味のある方に有益なコーヒー情報を発信いたしますね。

今回も、前回に引き続きニカラグア・エルサルバドルのコーヒー産地訪問2024春でのコーヒー豆買い付けツアーでのことを詳細に渡り、ブログに記載していきたいと思います。

私の備忘録的な部分もありますのでご了承くださいませ。

コーヒー豆の産地についてや、ニカラグア・エルサルバドルのことについてご興味のある方は是非最後までご観覧下さいね。

目次

中米コーヒー農園巡りコーヒー豆買い付けツアー7日目・ニカラグア滞在6日目のこと

前日は、睡眠不足だったので意識を失ったかのように朝まで爆睡しておりました。

おかげで、朝はスッキリと久しぶりに気持ちの良い清々しい感じでした。

朝食は、ホテルのプールサイドにあるカフェで生産者の方々も集まって朝食をいただきました。

私は、ホットサンドみたいなのとトルティーヤみたいな感じのものをガッツリと食べました。

ようやくニカラグアの食事にも慣れて美味しく感じるようになってました。

日本でのコミュニケーションと違い、食事中もゆっくりと時間を掛けて会話や笑顔を通じて相手との繋がりを大事にしている感じが心地良い感じがします。

下記にコーヒー産地ツアー渡航1日目~6日目までの記事のリンクも記載しておきますので、是非こちらもご観覧下さいね。

参考リンク①⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー1日目・2日目の出来事」

参考リンク②⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー3日目の出来事」

参考リンク③⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー4日目の出来事」

参考リンク④⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー5日目の出来事」

参考リンク⑤⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー6日目の出来事」

もう渡航7日目くらいで、ようやく生活リズムや環境に身体が慣れてきており、毎日フルーツと硬水を飲み続けて健康になっている感じがしました。

この日は朝から晩まで隙間なくスケジュールが詰まっていたので、睡眠がしっかり取れてて良かったです。

~~~ニカラグア滞在6日目スケジュール~~~

  • ドライミル視察

  • プリサス・デル・モゴトン農園視察

  • 買い付けカッピング会

 

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農園視察前にドライミルの視察

その後は、レニー・ヒメネスさんのプリサス・デル・モゴトン農園に向けて車の荷台に乗って移動しました。

この日くらいから、顔や身体中の日焼けした部分が皮膚が剥けてこんがりと小麦色に焼けておりました。

日本では公道で荷台に乗れないので風に吹かれながら、毎日4~5時間掛けての移動は爽快でした。

ただ、山道は基本的に舗装されていないので段差やデコボコした道が多く捕まって踏ん張って転がされてと身体にダメージがあり悶絶してました。

それでも、毎日自ら荷台に乗って自然の空気や街並みを直の空気を肌で感じることに生きる実感が湧いておりました。

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まずはドライミルに到着して視察に向かいました。

ここでも様々な乾燥プロセスが行われておりました。

定温倉庫での保管や、マイクロロットやナノロットまで少量での試験的なプロセスも沢山ありました。

常に、生産者の方々と連携で良いコーヒー作りを目指すことを心掛けておられる印象でした。

近年このニカラグア産地での生産者は、個性溢れる風味などを創出するようなコーヒーと作る考えか、品種やテロワールの良さを激しく変化させないようなプロセスを目指すことを心掛けている考えかで分かれているそうです。

この話しは産地に限らず、遠く離れたコーヒー消費国の日本でも起きているように感じます。

どちらにしてもエンドユーザー様が居てこその嗜好品だからこそ、この議論はトレンドや地域社会での競争からも生まれ発展しているように思います。

日常にあるコーヒー、非日常であるコーヒー、嗜好品であるコーヒー、特別感のあるコーヒーなど、コーヒーシーンも様々にあるので感慨深いです。

コーヒー産業も伝統を守る人も居れば、需要がある方向に行く人も居るのは、当たり前であり継続していくには大事なことですね。

ここでは、生産者やドライミルの管理者の方々はどの方向性が良いかはオーダー次第でもあるし、需要でもあるけど傾向としては風味が過激になる方にオーダーも偏ることもあるとしていると仰っておられました。

私も、コーヒーを提供する際に玄人な方にはシンプルではなく複雑味のある方に意識してしまい、一般の方には飲み飽きないシンプルさを提供することが多いですが、ケースバイケースで変わることも事実で難しいです。

そんな様々な想いに馳せながら次のレニー・ヒメネスさんのプリサス・デル・モゴトン農園視察に向けて車の荷台に乗って移動開始しました。

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レニー・ヒメネスさんのプリサス・デル・モゴトン農園視察

プリサス・デル・モゴトン農園に到着して視察させていただきました。

どこの農園を視察しても、その環境や農園主の考え方で栽培方法や精製処理などの工夫の違いがありました。

基本的に、このニカラグアの産地は山の中の森にコーヒーの木を植えて育てていることが多く断崖絶壁のような場所でのコーヒー栽培も少なくはありません。

そして、傾斜があり山1つ分をコーヒー農園としているイメージなので山頂近くまで行くまでに時間が掛かるところも多く、山の中腹部に小屋を作って拠点としている農園も多いです。

あと、管理人をコーヒー栽培から収穫時まで在中させている農園も多く、森や山の植物や動物や生態系すべてと同居している感覚もあるので、コーヒー栽培をしているだけでなく山や森に生きる生命すべての在り方も考慮している生産者も居られます。

そのような考えに基づいたコーヒー生産者になると、農薬は極力使用しないことや排水や汚水を出来るだけ少なくすることなどを徹底されております。

あと、その山や森の植物に長く共存するために様々な植物を育てたり植えたりして土壌や環境配慮していくことも心掛けたりされております。

それは、そこに住みついている人間だけでなく動物にも長く共存できるための考えにも繋がっているようです。

こちらでもいただいたフルーツも新鮮で栄養価が高く、日本で市場に出回るなら高価な価格がつけられるようなクオリティのものでした。

フルーツの旨味や甘さがあり、上質な質感や余韻も長く風味が濃くハッキリとした輪郭を感じました。

こちらの農園でも、コーヒーの木に実っているコーヒーチェリーを見かける度にいただいておりました。

コーヒーチェリーも品種の違いで風味の傾向があり完熟しているか未熟かで甘味や風味が異なります。

食べ続けていると身体が活性化した感じがして元気になります。

この農園視察が終えて、また生産者の方々と食事にいきました。

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この食事のあとに控えている買い付けカッピングのため、しっかりと食事をいただきました。

メニューは、定番の新鮮野菜とチキングリルステーキでした。

ここからが、夜遅くまでのカッピングが長時間続きます。。

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レニー・ヒメネスさんのコーヒー豆買い付けカッピング会

ここからレニー・ヒメネスさんのコーヒー豆30検体をカッピングセッションでした。

10サンプル×3セッションで行い、じっくりとコーヒー豆のポテンシャルを吟味して交渉して買い付けしていきます。

こういう買い付けカッピングで気を付けることは、その場のテンションだけに流されないことだと感じました。

環境の違いはもちろん、水や焙煎の違いやクロップの水分量の違いで風味が変化することも考慮して選んでいかなければなりません。

スコアをチェックしていく際は、COEスコアシートを活用してスコアリングしてコーヒー豆の各風味を細かくチェックしていきます。

このテーブルに並ぶコーヒーは85点以上は当たり前なスコアのクオリティばかりなので、少しの差異などをチェックしていきます。

自分のお店で焙煎して並べたときのイメージや、どのようなラインナップで販売をしていくかなども想像します。

もちろん、クオリティだけでなく生産者さんの想いやこだわりなども含めてコーヒーのストーリーも大事です。

まず1セッション目は「カツーラ種」「カトゥアイ種」「カチモール種」「マラカツーラ種」のウォッシュドプロセスのみ10サンプルのカッピングでした。

現地で行うカッピングで共通する部分が「パッションフルーツ」や「トロピカルフルーツ」のような明るさのある酸質のコーヒーが多いことです。

ニカラグアでは、毎日トロピカルフルーツをいただいていたせいかコーヒーのフレーバーも同様な風味が多く偶然か分からないけど、とても印象的でした。

このカッピングスコアになると、どのカップもフレーバーは同じものがあり酸質や甘さも近いものがあり、あとは質感が微妙な差があるくらいなので温かい状態から冷めた状態までじっくりとチェックしていかなければならないです。

2セッション目は様々な品種でのナチュラルプロセスが10サンプルでした。

疲れやハイテンションでスコアリングが狂わないようにカッピングすることに集中して啜りまくりました。

最後に3セッション目は特別でユニークな品種やプロセスを中心とした10サンプルのカッピングセッションでした。

ここでは、私がとても気に入ったカップがあり交渉して買い付け予約をさせていただいた「NICARAGUA Brisas del Mogoton Bourbon K7」。

このクロップはレニー・ヒメネスさんのプリサス・デル・モゴトン農園のコーヒーで私のスコアリングでは89点という高得点で期待大でした。

どんな感じで焙煎で仕上げるかを想像して楽しみです。

もうこのカッピング会が終えた時点で22時過ぎており、クタクタでした。。

ただ、ニカラグア生産者の皆さんは元気いっぱいで、このカッピング会が終わったらディナーで盛り上がろうとのことで、ホテルに帰り着いたのは24時過ぎておりました。。

やっぱり、コーヒー生産者の方々はエネルギッシュでいつも陽気で居るからこそ、こんなに素晴らしいコーヒーを持続して作り続けることが出来るのだと実感しました。

・・ということで、この日も農園視察からカッピングセッションで心身共にクタクタになってたのだけど、、またまた一睡も出来ずに朝から周辺の動物の大合唱を聞くことになりました。

またニカラグア滞在7日目のハードな一日が始まります。。