ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー豆の買い付けとコーヒー農園巡りコーヒー産地ツアー渡航8日目

2024年買い付けツアー8日目タイトル画像
Pocket

こんにちわ!!

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

もう産地訪問から8か月が経過しようとしております。

今年中にブログ記事をアップする予定でしたが、色々と行事があり過ぎて間に合わないかもと焦りつつあります。

そんな本日も、コーヒー好きな方やコーヒー産地に興味がある方に有益なコーヒー情報をお届けさせていただきますね。

今回も、前回に引き続きニカラグア・エルサルバドルのコーヒー産地訪問2024春でのコーヒー豆買い付けツアーでのことを詳細に渡り、ブログに記載していきたいと思います。

このブログ記事は私の備忘録的な部分も兼ねているハズなのですが、もう既に忘れかけているので詳細が曖昧になっているかもです(笑)

それでは、本日もNicaraguaやEl Salvadorのコーヒー栽培や事情などに興味のある方は是非最後までご観覧下さいね。

目次

中米コーヒー農園巡りコーヒー豆買い付けツアー8日目・ニカラグア滞在7日目の出来事

前日の、ドライミル視察⇒農園視察⇒買い付けカッピングのハードスケジュールでクタクタであったのに、全く1睡も出来ない状態で朝を迎えて目眩がしておりました。

その目眩も忘れるかの勢いで、毎朝恒例のホテル周辺の動物たちの大合唱が鳴り響き朝の目覚めでリセットが掛かり気合いが入りました。

準備が終えると、ホテルに本日視察予定の農園のルイスさんが迎えに来て下さいました。

ここでは朝ご飯を食べずにそのまま目的の「ラ・ベンディション農園」に車で向かうことになりました。

下記にコーヒー産地ツアー渡航1日目~7日目までの記事のリンクも記載しておきますので、是非こちらもご観覧下さいね。

参考リンク①⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー1日目・2日目の出来事」

参考リンク②⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー3日目の出来事」

参考リンク③⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー4日目の出来事」

参考リンク④⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー5日目の出来事」

参考リンク⑤⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー6日目の出来事」

参考リンク⑥⇒「ニカラグア・エルサルバドルのコーヒー農園視察ツアー7日目の出来事」

この日の予定は「ラ・ベンディション農園」を1日視察の予定でした。

実は、後に私が気に入り買い付けをさせていただいたコーヒー農園でもあります。

そんな素晴らしい大きな農園視察なのに、この日も睡眠不足でヤバい状態でしたが行動が始まると元気いっぱいになりニカラグアのパワーを感じておりました。

~~~ニカラグア滞在6日目スケジュール~~~

  • ラ・ベンディション農園視察

  • ウェットミル視察

2024年買い付けツアー8日目1

ラ・ベンディション農園の視察

ラ・ベンディション農園までの道中もニカラグア滞在中でしか味わえない、トラックの荷台に乗ってガタガタ揺られながら気温30度超えの炎天下での移動を数時間掛けて行います。

このときも予想以上に揺られ道が険しく足腰が鍛えられて現地に着きました。

ただ、ニカラグアのどの農園でも険しく大変な道のりですが、標高がある農園ばかりなので山からの眺めは絶景で空気も澄んでいて、すべての苦労を忘れて陽気になれます。

これは、農園主の方々も仰ってて毎日が気持ち良く楽しく陽気に居られるそうです。

だからニカラグアの人々は熱量が高く、どんなときでも前向きに陽気なんだと思います。

農園に着いて、眺めの良いテラスでルイスさん手作りのサンドイッチをご馳走になりました。

具材は、チキンや野菜やフルーツが盛り沢山入っており、味付けはニカラグアのお馴染みの仕上がりで、めっちゃ美味でした。

私は個人的にニカラグアの食材や味付けは相性が良くて、毎日食べても飽きないし栄養価も高そうなので健康に過ごせそうです。

そのあとは、大量のスナック菓子を勧められていただきました。

スナック菓子自体は、日本に居る時は食べることはほぼないので、久しぶりに堪能して子供の頃を思い出しました。

ちなみに、ニカラグア滞在時はプリングルスを良く食べました。

ニカラグア地ビールのトーニャに相性抜群で何度も食べたくなります。

スナック菓子を食べ終えたと同時に大量のフルーツ盛り合わせもご馳走になりました。

「リンゴ」「スイカ」「ストロベリー」「パッションフルーツ」のなどの盛り合わせで、ニカラグア滞在時はフルーツも毎日食べる機会が多く、何となく身体だけでなく心も陽気に元気で居れました。

食生活と気候がポジティブで健康にしてくれたニカラグアパワーはスゴイ!!!

このまったりとした時間を1時間くらい過ごして、ようやく農園視察を開始しました。

2024年買い付けツアー8日目2
ラ・ベンディション農園での取り組みや品種別での栽培・管理方法を勉強させていただき視察していると、成熟したコーヒーの木の周りに沢山のピッカーさんが居られました。
私たちがニカラグア滞在時期は、コーヒーチェリーが完熟になり収穫をするタイミングでありピッカーさんがチェリーを収穫する真っ最中でした。
コーヒーチェリーの収穫は簡単そうで難しい。。
実際に、コーヒーチェリーをピックしたのですが傷つけずに切り落として収穫するだけでも難しく大変でした。
ただ熟練したピッカーさんは、成熟果実と未成熟果実を見極めて瞬時に一つの枝に実るチェリーをピッキングしてカゴの中に貯めておられました。
ピッカーさんたちの賃金はカゴの中の重量だそうですが、優秀なピッカーさんには賃金が良いらしく皆さん真剣な眼差しでピッキングをされておられました。
たしかに、コーヒーチェリーも完熟果実を収穫して精製処理をした生豆であると甘さや酸味の質が良いです。
一方、未成熟果実から精製処理した生豆だと渋みがあり甘さが十分になく勿体ない感じがします。
このような収穫体験をすることにより、どれだけ成熟果実のみを収穫することが大変なことかを痛感出来た。
そのあとに、農園視察をしつつ品種別で完熟したチェリーを食べ比べをさせていただきました。
基本的に完熟チェリー自体は甘酸っぱいさくらんぼのようであり、果肉よりも種が大きいです。
コーヒーチェリーは品種毎に風味が異なっており、印象的であったのはゲイシャ種でした。
華やかでエレガントな印象で、コーヒーで飲む印象のゲイシャが感じられて感動的でした。
またイエローブルボンは、酸味がシャープな印象があったりマラカツーラなどは大きく濃厚な味わいであったりと品種別でもチェリーの印象が変わっておりました。
他にも、ドライミルなどを視察した際にはドライチェリーはドライフルーツのような凝縮した味わいが詰まって長い余韻があり、いつまでも楽しめる印象もありました。
アナエロビックナチュラルでのドライチェリーは、フルーティーでありながら洋酒のような豊潤な味わいも凝縮して楽しめる印象があり、それぞれの精製処理段階で納得出来ることが多々ありました。
あと、この時期はコーヒーの花も咲いており品種別での嗅ぎ比べをしてみると、やっぱりゲイシャはより華やかな印象があったりして、コーヒーに仕上げた際の印象に近いものがあることも楽しめました。
2024年買い付けツアー8日目3

ウェットミルでの精製処理を視察と体験

ウェットミルでの工程はコーヒー実の果肉除去からの処理を行うことに徹する流れの場所のことを指し、作業員の方々が熱い中懸命に水洗工程を行っておりました。
この場所では、まず大きな果肉除去機を使用してパルピングという果肉除去作業を行います。
大量のコーヒーチェリーが果肉除去機の中に投入されてベルトコンベアのような機械に乗せられていきます。
ここまで大量のコーヒーチェリーがあるので、その場所一帯は甘酸っぱく発酵したフルーツの香りが充満しております。
足元は果肉などが潰れている跡があったりするので、滑りやすくヌルヌルとしており気をつけて手すりに掴まり歩く感じです。
そのあとは、上記画像のような流れるプールのような場所で水洗いを行い段階毎に軽い豆や密度がない豆等を選別しながら水洗い作業をしていく感じに仕上げていきます。
この作業体験もさせていただきましたが、なかなか身体に負担があるようなキツさもあり、作業員の方々も大変だと感じます。
豆を傷つけずに攪拌してミューシレージを除去しつつ水洗い工程をヘラで行っていくこと、シンプルなようで難しく身体に堪える。
ここでも、コーヒー産業に関わる人への大変さに感心しました。
2024年買い付けツアー8日目4

夕食はティム達と合流して食事会

先日お世話になったティムがホテルまで迎えに来てくれて、近くのカフェレストランで夕食をいただきました。

この食事会でティムとテーブルが同じでお互いに気持ちや意見交換などを沢山しました。

~~~ティムさんが大事にしたいコーヒー生産からの味作りに関して~~~

◎アナエロビックやインフューズドなどの風味が強くなる印象のコーヒー作りではなく、コーヒー栽培で得られた自然での風味が好み

◎82点くらいのコーヒーであればアナエロビックやインフューズドなども個性としてありかも・・

◎カッピングなどで沢山のフレーバーの表現を明確にするためには、ありとあらゆるの食べ物やフルーツなどを経験することであり、コーヒーだけを飲んでいても成長しない


夜遅くまでティムさんのコーヒーに向き合う姿勢や一流カッパーやバリスタになる秘訣などを聞かせていただきホテルに帰り着いたのは24時過ぎでした。
ただ、今日はハードスケジュールではなくコーヒーを飲む量も少なくディナーでトーニャビールを飲んでいただので心地よく眠れました。
やっぱり、ゆっくり眠れるっていいね。。