タンザニア産のコーヒー豆の歴史や産地情報や焙煎豆の風味や特徴について

タンザニアコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様にとって有益なコーヒーの情報をお届けしたいと思います。

今回の有益なコーヒー情報のテーマは【タンザニア産のコーヒー豆の歴史や産地情報や焙煎豆の風味や特徴】のことについて詳しくお伝え致しますね。

ご興味のある方は、最後までお読みくださいね。

タンザニア国の歴史や文化とは?

今回の、世界各国でのコーヒー生産地でのご紹介の国は「タンザニア」になります。このタンザニア国のコーヒー豆は、当店でも定期的にラインナップに加わることが多い生産国のコーヒー豆でもあります。アフリカ大陸での生産されるコーヒー豆は、力強さのある味わいや風味は共通しているのですが、その力強さと繊細さを兼ね備えてスペシャルティコーヒーの品質に頭角を現しつつあるのが、このタンザニア国であります。今回は、この力強くありつつ繊細さもあるタンザニア国のコーヒー事情について徹底的に迫っていきたいと思います。

参考リンク⇒「スペシャルティコーヒーの基準や評価尺度とは」

タンザニアのコーヒー豆は日本人には結構馴染みのあるコーヒー豆といわれていると感じます。なぜならタンザニアでのコーヒー豆の生産地を聞いたら「ああ、なるほど!」と誰もが言うほどメジャーなコーヒー豆であると思います。今回はそんなタンザニアのコーヒー豆について紹介します。

アフリカ大陸で個性溢れる「タンザニアのコーヒー豆」ですが、実はタンザニアにある「キリマンジャロ」という山で栽培されているコーヒー豆でもあります。「キリマンジャロ」といえばコーヒー好きなら誰もが知っているコーヒー豆の有名ブランドであり、私たちコーヒー業界の言葉で表現するなら特定銘柄のコーヒー豆と言われております。まずはそんなタンザニアについて、その歴史や文化について紹介していきますね。

タンザニアは正式名称をタンザニア連合共和国といい、「人類発祥の地」として知られています。もともとはタンザニアを含むソマリア南部からコンゴ、モザンビーク北部地方はスワヒリ文化を確立していて、インド洋貿易で栄えた地域です。

15世紀頃までは象牙、金、スパイス、奴隷貿易で成長し、日本とは18世紀頃に象牙貿易が始まりました。1880年代になると、ヨーロッパの各国が進出してきて、タンザニア(当時はタンガニーカ)はドイツ領東アフリカの一部に組み込まれました。第一次世界大戦が終わるとドイツの敗戦に伴って、統治権はドイツからイギリスに移り、第二次世界大戦ではイギリス兵として戦争にかかわりました。

終戦後、1961年にタンガニーカが、続いて1963年にザンジバルが独立し、1964年にはこの2つの国が1つになって独立しました。国名はかつてこの国で栄えたアザニア文化の名称を複合した「タンザニア連合共和国」となりました。現在のタンザニアは人口約5,000万人、首都はドドマですが事実上の首都はダルエスサラームの共和制国家です。

タンザニアの文化は民族文化が根付いていて、音楽ではマリンバが代表的な楽器で、その他にも特有の楽器があります。民族舞踊も特有のものが多く、収穫や冠婚葬祭、成人の祝いなど、節目で踊る踊りは見る人にメッセージを与えると言われています。

参考リンク⇒「タンザニア産キリマンジャロコーヒー豆の定義や焙煎豆の特徴について」

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タンザニアのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

タンザニアでコーヒー栽培が始まったのは今から約300年前といわれています。しかし当時は産業として成立するほど盛んではなく、本格的に始まったのは1890年代にドイツが東アジアでプランテーションを始めたのですが失敗に終わりましたが、その後も改良を続け、1914年には開拓された生産地のプランテーションにコーヒーノキ200万本が栽培されるようになりました。

参考リンク⇒「アラビカ種コーヒー豆の誕生から伝播について」

しかし当時はまだキリマンジャロは有名なブランドではなかったため、一度イエメンに運ばれモカとして出荷されていました。現在でもタンザニアのコーヒー豆は世界的に有名なブランドではないようですが、日本でキリマンジャロコーヒーが有名になったのには、ある理由がありました。

その理由とはヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」が大ヒットし、これがきっかけでキリマンジャロブームが到来し、キリマンジャロコーヒーも一気に人気が出たのです。世界的にはまだまだのブランドかもしれませんが、少なくとも日本では十分な位置を確保したブランドになっています。

タンザニアコーヒーの生産事情は、主に水洗処理方式のアラビカ種を栽培しております。そして、一部では非水洗処理方式でのアラビカ種やカネフォラ種を栽培から精製しております。その生産品種の比率は、アラビカ種が7割でカネフォラ種が3割の割合で栽培されております。

生産エリアは、キリマンジャロ山周辺のアルーシャ地区やモシ地区があります。そして、内陸部ではンゴロンゴロ地区があり、西部ではキゴマ地区があり、南部ではムベヤ地区、ムビンガ地区で生産されております。そして、カネフォラ種はビクトリア湖の西にあるブコバ地区で生産されております。

参考リンク⇒「アラビカ種とロブスタ種のコーヒー豆の味わいや特徴の違いについて」

タンザニアのコーヒー豆の味の特徴や種類について

では、タンザニアコーヒー豆の特徴はどのようなものなのでしょうか。タンザニアでのアラビカ種での品質ですが、以前は南部で栽培されているコーヒーの品質が劣るとされておりました。ただ、近年では設備や生産処理工程や生産者の品質向上の努力などにより、北部で生産されているコーヒーとの優劣の差は少なくなってきました。

タンザニアコーヒー豆のアラビカ種での格付け基準は『スクリーンサイズ』になります。コーヒー豆の大きさが大きい順番に規定の大きさ別に区分けされていきます。タンザニアでは、格付けが一番良いとされている規格は『AA』です。その次に『AB』と続いていきます。

参考リンク⇒「スクリーンサイズでコーヒー豆の格付け基準が決定されるケニア産コーヒー豆の事情について」

タンザニア産のアラビカ種での、精製処理方式はほとんどがウォッシュドプロセスになります。上記動画のように浅煎りに仕上げると酸の含有率が多く力強さのある酸味を感じます。ウォッシュドプロセスに仕上げても、もともとの力強さのあるコーヒー豆なので他の地域の豆よりも酸の強さを感じます。このタンザニアコーヒーを焙煎する際は、充分に熱を入れて焙煎進行していなかなければ成分進化もせず生っぽい印象が残りがちになります。

このように、個性溢れる生産国の豆でもあるタンザニア産コーヒーですが、コーヒー生産事情では農園の90%くらいが小規模農園で栽培されております。タンザニア国の人口の10%くらいの人達がコーヒーに関わっているようであります。ただ、この小規模生産運営は以前では問題点がありました。

それは、コーヒーの品質のバラつきがあり、大規模農園のコーヒーの品質の方が良いとされておりました。その問題を近年のタンザニアコーヒー事情では解決をしており、小規模生産者の各々がグループを設立して『セントラル・パルパリー・ユニット(CPU)』でコーヒーの様々な管理をするようになりました。この小規模生産者団体が出来たことによって、水洗設備などを共同で使用したり、高品質なコーヒー生産の研究をする取り組みや活動が活発になったとされております。

参考リンク⇒「ウォッシュドプロセスによる精製処理のコーヒー豆の風味と特徴について」

まとめ

アフリカの大地で栽培されたコーヒー豆には、独特の味や香りが力強く繊細であることがご理解頂けたと思います。ただ、その良質でありながら野性味のあるコーヒー豆が仕上がるのも、現地の生産者の方々が丹精込めて知恵と手間をかけて頂けた結晶であると思います。私たち、消費国の人間は感謝の恵みと思い1杯1杯を大事に淹れて提供していくことが恩恵に授かっていることを返していくことに繋がるのだと思います。

皆さんも、是非この力強くもあり繊細でもあるタンザニアコーヒーを一度お試し下さいね。当店には、定期的に良い状態のタンザニアコーヒーはラインナップにありますので、手にとって飲んで感じてみて下さいね。当店の詳しいアクセス地図は下記リンクに記載しておりますので、是非要チェック下さいね。 

参考リンク⇒「タンザニア産タリメ地区ピーベリーウォッシュドの味わいや特徴について」

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