8段階あるコーヒー豆の焙煎度合いの6番目のフルシティローストについて

フルシティロースト
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー愛好家の皆様に向けて有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

今回の有益なコーヒー情報のテーマは【8段階あるコーヒー豆の焙煎度合いの6番目のフルシティロースト】のことについて徹底解明していきますね。

目次

コーヒー生豆の個性は焙煎プロセスにより引き出されております

コーヒー生豆は焙煎深度によって風味や味わいが変わります。例えば、コーヒー焙煎度合いが浅煎りである場合は酸味を多く感じて苦味をあまり感じません。このコーヒー焙煎度合いが、少しづつ深くになるにつれて酸味が少なくなり苦味を多く感じてくるようになります。

この違いは焙煎工程を経ることによって、コーヒー豆に熱エネルギーが加わり酸味につながる成分が結合されたり生成されていきます。ですので、浅煎りのコーヒー豆の段階では酸味が中心の味わいを形成しております。

そして、この焙煎工程に時間をかけていけばいくだけ酸味につながる成分が分解されて苦味につながる成分が結合していきます。そうすると、苦味を中心な味わいになっていきます。このように、コーヒー豆は焙煎深度によって味わいが大きく変化していきます。

この浅煎りから深煎りにかけての焙煎度合いの表現を、色の明度(L値)によって区分けを8段階にして表現をしております。今回は、コーヒー協会が定義付けしている8段階の焙煎度合いの6番目のフルシティローストについて詳しくお伝え致します。

コーヒーの焙煎度合いの中で、中煎りの中でも深めの焙煎度合いになるフルシティローストのコーヒーですが、浅煎りの時に感じる酸味よりも、苦みの方が強く感じるコーヒーとなっております。苦みが強いと感じることから、一般的にはアイスコーヒーとして使用されることが多いフルシティローストですが、コーヒー好きな方にはこの焙煎度合いが1番美味しいと言われる方が多くいらっしゃいます。

暑い夏にひんやり冷たくて、少し苦みのあるコーヒーを飲むと、残りの仕事も頑張ろうという気持ちにもなりますよね。そんな苦みの個性を感じるフルシティローストのコーヒーについて詳しく迫っていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

コーヒー豆を選ぶとき、豆の種類で選ぶ人は多いと思います。確かに豆の種類によってそれぞれ特徴があって、酸味、苦味、香りなど好みがあるでしょう。でも、同じ豆でも焙煎の度合いでずいぶん味が変わることは、知っていてもいざ買うとなると、忘れがちではないでしょうか。

ここでは特に苦味の強いコーヒーが好きという方を中心に、フルシティローストについて紹介します。コーヒーの焙煎は、コーヒーの個性を大いに引き出してくれます。浅い焙煎方法でしたら、酸味が強く出てきますし、深い焙煎方法でしたら、酸味はなく深い苦みが強く出てきます。

今回紹介している中深煎りのコーヒーは、中煎りのコーヒーよりも少しだけ焙煎が深く苦みが中煎りよりも少しだけ強く出てきます。その代わりに酸味が少し少なくなっています。コーヒーの酸味が少し苦手だなと感じる方には、オススメな焙煎度合いとなっています。

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コーヒー焙煎度合いは8段階あります

コーヒーの焙煎度合いは8段階あり、それぞれの個性が引き出されています。その焙煎度合いについて書いていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

・ライトロースト(1番浅めな焙煎度合い)

コーヒーの焙煎度合いの中で、最も浅い焙煎度合いです。色合いは明るめな茶色で、酸味がとても強く出ております。コーヒー豆の成分の酸の生成が多くされていて、酸味を多く感じます。

  参考リンク⇒「1番浅い焙煎度合いのライトローストについて」

・シナモンロースト (2番目に浅めな焙煎度合い)

シナモンの色に似ていることからシナモンローストと呼ばれております。2番目に焙煎度合いが浅いです。酸のボリュームが増えて青い果実のフレーバーから黄色の果実系に移りつつある焙煎度合いです。味わいは、まだまだ酸味が勝り苦味が少ない印象になりがちです。

  参考リンク⇒「2番目に浅めな焙煎度合いのシナモンローストについて」 

・ミディアムロースト (3番目の焙煎度合い)

この時点からコーヒーらしいといわれる香ばしさが出てきます。1ハゼから2ハゼに焙煎進行が向っている途中ですが、スペシャルティコーヒーのようなフレーバー重視のコーヒー豆であれば複雑味を感じられる焙煎度合いになります。味わいは、酸が少しづつ分解が始まる段階であり、香ばしさと円やかな酸味を楽しめる印象になります。

  参考リンク⇒「3番目の焙煎度合いのミディアムローストについて」 

・ハイロースト (4番目の焙煎度合い)

この辺りから中煎りの表現になります。2ハゼが始まる辺りの焙煎度合いです。味わいは、酸味はまだありますが、温かい液体の内には少し苦みや甘みを程良く感じられる印象があります。

  参考リンク⇒「4番目の焙煎度合いのハイローストについて」 

・シティロースト (5番目の焙煎度合い)

セカンドウェーブといわれるコーヒーの波の時代に、こよなく日本人が最も美味しいといわれていた焙煎度合いになります。昔の喫茶店では、このくらいの焙煎度合いのコーヒー豆をネルドリップなどでゆっくりと抽出しておりました。味わいは程よい酸味と、程よい苦みでバランスの良い印象の焙煎度合いになります。

  参考リンク⇒「5番目の焙煎度合いのシティローストについて」

・フルシティロースト (今回のテーマである6番目の焙煎度合い)

今回のテーマであるフルシティローストとは、この下から6番目の焙煎度合いになります。中煎りよりも少しだけ深い焙煎度合いで中深煎りといわれております。味わいは、酸味はあまり感じなくなり、冷めても苦みが強く出ている印象になります。

・フレンチロースト (7番目の焙煎度合い)

焙煎度合いの強さでは上から2番目の深煎りになります。見た目は、油がコーヒー豆に滲んでテカテカに光っております。味わいは苦みが強く出てきますので、ミルクと割ったり、アイスコーヒーなどとして、飲まれることが多い焙煎度合いになります。

  参考リンク⇒「7番目の焙煎度合いのフレンチローストについて」

・イタリアンロースト (最も焙煎度合いが深い8番目の焙煎度合い)

最も深い焙煎度合いになります。見た目は真っ黒で油が溢れ出ている状態で焙煎機から引き出されます。苦みがとても強く、香ばしい香りが特徴です。表面が焦げた焦げ味やインパクトがある強い苦味が感じられます。ヨーロッパではエスプレッソコーヒーに使用している焙煎度合いでもあります。日本では、アイスコーヒーなどに使用する専門店も多くあります。酸味はほとんどありません。表面は油でテカテカしています。

  参考リンク⇒「焙煎度合いが一番不かい8番目の焙煎度合いのイタリアンローストについて」

コーヒーの味や風味は焙煎の度合いによって違いが出ることを紹介しました。ここではフルシティローストについて紹介すると言いましたが、基礎知識として、まず焙煎度合いについて紹介させて頂きました。

焙煎は大まかに分けて「浅煎り焙煎」、「中煎り焙煎」、「深煎り焙煎」の3種類あるとコーヒー協会では定義付けされております。各焙煎はさらに細かく分けられて、全部で8段階あるとされております。ただ、私たちのお店などでは上記のような専門用語の焙煎度合いネーミングを使用するのではなく、「浅煎り」「中煎り」「中深煎り」「深煎り」の4種類で表現をしております。

上記のネーミングは、あくまでコーヒー業界で同じ尺度を持っている方との表現であり、一般消費者の方々には使用するようなものではないと感じます。それは、消費者の方々を迷わせるだけで難しい表現なのかなと感じております。 

話しを戻しますが、コーヒーには焙煎の工程で1ハゼ(First crack)、2ハゼ(Second crack)というのがあります。生豆は焙煎しているとポップコーンが弾けるような、「パチンパチン」と音がするタイミングが2度あります。「カロリー」×「時間」で、コーヒー豆によって1ハゼと2ハゼのタイミングは変わってきます。一度目を1ハゼ、二度目を2ハゼといいます。

この音は焙煎するときの目安にされます。カロリーを与え過ぎていると、ハゼが起きるタイミングも早くなり風味の形成が狙った通り起きなかったり、成分進化が充分に出来ず生っぽい印象になったりもします。ですので、このハゼるタイミングは私たち焙煎師にとっては最も重要なターニングポイントや目安になります。

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まとめ

フルシティローストの焙煎度合いのコーヒー豆は、エスプレッソコーヒーなどでボディや苦味を液体に落したい際に使用することが適正といえます。苦みが強く酸味が少ない中深煎りのコーヒーを飲みたいあなたには、ぴったりな焙煎度合いがフルシティローストであります。

深い味わいの中に苦みと少しの酸味が、あなたの気分をリフレッシュさせてくれますよ。これまでコーヒー豆の焙煎度合いについて紹介しましたが、筆者がオススメするフルシティローストに適したコーヒー豆は、やはりアーシーな風味が抜群に良いマンデリンではないかと思います。フルシティローストは深煎りのイタリアンロースト、フレンチローストについで3番目の深煎り、ぎりぎり酸味が残る、ほどよい苦味が口に広がるマンデリンの個性を最大限に引き出してくれます。

  参考リンク⇒「当店おすすめのインドネシア産マンデリンのご紹介」

コーヒーに含まれているクロロゲン酸、通称コーヒーポリフェノールと言われる成分は熱に弱いので、深煎りするにつれて減少します。ダイエット効果があり、老化防止、がん予防などさまざまな効果をもつクロロゲン酸を十分に摂りたいのであれば、浅煎り豆の方が効果的です。

一日で一番大切な時間にフルシティローストのコーヒーを楽しみ、それ以外は浅煎りのコーヒーで一息つくのも良いかも知れませんね。ホットで飲むのもいいですし、アイスコーヒーですっきり爽やかに飲んでもいいですね。ぜひ、美味しいケーキとフルシティローストのコーヒーで、午後のティータイムを楽しんでみてくださいね。

当店には、季節に応じてコーヒーを更に楽しめるペアリングスイーツを提供しております。現在は、モンブランとコーヒーのペアリングセットを提供しております。コーヒーの焙煎度合いも苦味のあるフルシティローストくらいがぴったりであります。是非一度お試し下さいね。

当店の詳しいアクセス地図やサービス内容は、ホームページに記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるの詳しい所在地はこちらのホームページに記載しております」

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