東ティモールのコーヒー豆の歴史や栽培状況と焙煎豆の味わいや特徴についてまとめてみました

東ティモールコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー大好きな皆様やコーヒーに興味がある皆様にとって有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

その今回の有益なコーヒー情報のテーマとは【東ティモールのコーヒー豆の歴史や栽培状況や特徴】のことについてお伝えしていきますね。

東ティモール国の歴史や文化とは?

当店はコーヒー豆販売店ですので、毎日コーヒー好きな方がコーヒー豆を求めてご来店下さいます。人によって好みや求める味わいが大きく違います。浅煎りで酸味が好きな方が居れば、深煎りで苦味のコーヒーを好む方も居られます。様々なコーヒー生産国がある中で今回は「東ティモール産」のコーヒーに注目してお伝えしていきたいと思います。

東ティモールのコーヒーと聞いてフェアトレードを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?東ティモール産のコーヒーは厳しい有機JAS認定審査を通り有機栽培コーヒーとしてフェアトレードされています。今回はそんな東ティモールのコーヒーについてみていきたいと思います。

 ⇒「東南アジアの代表格のコーヒー生産国のインドネシア産マンデリンについて」

東ティモールは、21世紀初めての独立国です。そして、アジアで今一番若い国です。東ティモールは2002年5月20日に独立を達成しました。独立するまでの東ティモールの植民地支配の歴史は長く、古くは、16世紀前半にポルトガルに支配されたことから始まっております。

1942年、戦争の中、日本軍が占領したこともありますが、その後、再びポルトガルに支配されます。しかし、1974年、国内のクーデターによってポルトガルの政権が崩壊し、東ティモールに対する植民地支配は放棄されました。

これをきっかけに東ティモールの独立が宣言されますが、1976年、インドネシアによる強制的な合併が宣言されました。しかし、独立を望む活動は途絶えませんでした。そうして2002年、インドネシアから独立を果たしました。

長く続いた独立闘争の結果、東ティモールの国土は荒廃しています。インフラノ設備が整っていない、人口増加による雇用の問題、若者の失業率の高さ、農業以外に産業がない事、治安の悪化など東ティモールには多くの問題があります。農業従事者が多い中、自給がままならずトウモロコシやコメなどを近隣国からの輸入に頼る状態です。そんな中、唯一の輸出用作物が有機栽培コーヒー豆です。

 ⇒「健康志向の方にオススメなオーガニックコーヒーの定義や栽培基準などについて」

東ティモールのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

コーヒーの苗は1815年ごろ、植民地時代にポルトガルによって東ティモールに持ち込まれました。その後、コーヒー豆の栽培・取引もされてはいたものの、生産者の中にコーヒー栽培・加工に関して詳しい知識を持っている人はおらず、植えた苗が実を宿したら収穫するというような自然に任せた栽培をしていました。

その様な中では決して品位質がいいコーヒー豆と言える状態ではありませんでした。東ティモールは東京、千葉、埼玉、神奈川を合わせたくらいの面積で、国土の約6割は山岳地帯です。熱帯気候で朝晩の寒暖差があります。

年間の降水量は2000m以上で、標高の高さは1000m以上のところもあり、良質なコーヒー豆を栽培できる環境が元々整っています。品質がいいとは言えないが元々コーヒー栽培をしていた事、東ティモールのコーヒーを栽培するに適した環境に着目し独立がなされる2002年前後から多くの非営利団体の働きかけでコーヒー産業の発展の支援がされています。日本のNPO法人ピース・ウィンズ・ジャパン(PWJ)もその一つで、2003年から本格的にコーヒー生産者支援事業を始めています。

 ⇒「世界のコーヒー生産量ランキングをアラビカ種のみでまとめてみました」

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東ティモールのコーヒー豆の味の特徴や種類について

2002年の独立前後まで東ティモール国内で重要視されてこなかったコーヒー栽培ですが、それが良い働きをしている一面もあります。それは、コーヒー産業の介入がなかったことで農薬や化学肥料を使わない栽培方法がとられていたことです。

東ティモールのコーヒーを語る上で、「有機栽培」である事はかかせない要素であるようです。世界でも農薬が使われていない土地が消えつつある中、東ティモールの状態はとても貴重であります。自立支援、産業育成の一環として東ティモールのコーヒーのフェアトレードプロジェクトに取り組む日本のNPO法人ピース・ウィンズ・ジャパン(PWJ)は現地にコーヒー専門家を派遣し元々栽培されていたコーヒー、元々の東ティモールの環境を活かし東ティモールの人々を支援しました。

このコーヒーはJASの厳しい検査を乗り越え認定の有機栽培コーヒーとして販売がされています。また、フェアトレード商品なので生産者に正当な利益がまわります。気になる味ですが、有機栽培コーヒーとしてフェアトレードされているものの多くは、栽培が難しいアラビカ種を使っているところが多いようです。精製処理はウォッシュドプロセスなのですっきりとした仕上がりになるものが多いです。

風味などは、インドネシアなどに近く、深煎りにすることによってチョコレートのような苦味や風味を感じることが出来て、この地域では上質なキレイなコーヒーに仕上がっております。当店でも、定期的に焙煎をしておりますので、気になる方は気軽にお声掛け下さいね。

 ⇒「インドネシア産コーヒーの歴史や生産地や味わいについて」

まとめ

苦難を乗り越えた歴史の末、生産される東ティモール産のコーヒーでありますが、フェアトレード商品であれば美味しいコーヒーを飲みながら東ティモールへの支援も出来ております。味わいも風味も抜群な東ティモール産のコーヒーを、皆さんも一度味わってみてはいかがでしょうか?店頭スタッフに気軽にお声掛け頂ければ、定期的に提供もしておりますのでお知らせさせて頂きますね。当店の詳しいアクセス地図は、下記リンクのホームページに記載しておりますので、ご興味のある方は要チェックしてみて下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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