コーヒー豆のマラゴジッペ種の歴史と焙煎豆の味わいと特徴について

コーヒー マラゴジッペ
Pocket

皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな方やコーヒー愛好家の皆様に向けてコーヒーの知って得する有益な情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

そのコーヒーの有益な情報のテーマは【コーヒー豆のマラゴジッペ種の歴史と焙煎豆の味わいと特徴】について詳しくお伝えさせて頂きますね。

コーヒー豆のマラゴジッペ種とは何か?

本日も、コーヒー豆のことについて詳しくお伝えしていきたいと思います。皆さんは、コーヒー豆の品種があることをご存じでしょうか?今回は、コーヒー豆のアラビカ種のマラゴジッペ種についてお伝えしますね。

皆さんは、「マラゴジッペ種のコーヒー」、聞いたことありますか。生産量が少なく、コーヒー豆専門店に行かなければ見ることもないような多い品種ですが、見た目も大きく希少なコーヒー豆として、一部の市場では人気のある希少品種です。あまりメジャーではなく、一般では目にすることが少ないマラゴジッペ種のコーヒーとはどんなコーヒーでしょうか。

ここではそんなマラゴジッペ種のコーヒー豆の発見秘話から現在までの歴史や、味や風味の特徴についてのご紹介を致します。まだ知らなかった人は、これを読んで一度、マラゴジッペ種のコーヒーを試してみてはいかがでしょうか。

マラゴジッペ種とはティピカ種の突然変異で生まれた品種であります。マラゴジッペという名前は1870年に発見されたのが由来で、ブラジル・バイーア州のマラゴジッペ地区から命名されました。マラゴジッペ種の特徴は何といってもコーヒー豆の大きさであります。初めてマラゴジッペ種のコーヒー豆を見た人は誰もが、その大きさに驚かされることでしょう。

その種子はなんとスクリーン19以上もあり、普通のサイズのコーヒー豆と比べるとかなりの迫力であります。しかし、マラゴジッペ種が大きいのはコーヒー豆だけでなく、コーヒーノキそのものも他の木と比べて大きく、種子や葉も大きいのも特徴です。

木の高さが高いため、種子も高い位置にあり、そのため収穫が他の品種より容易ではなく、栽培が困難であることが問題視されておりました。

  参考リンク⇒「コーヒー豆のブルボン種の歴史や焙煎豆の味わいや特徴について」

ネルドリップ2

マラゴジッペ種のコーヒー豆の始まりと歴史について

マラゴジッペ種のコーヒー豆ははじめに紹介したように突然変異で生まれた品種であります。しかし、突然変異で偶然生まれたにもかかわらず、コーヒーとしては高品質な種類に入るものとして知られるところとなって見逃されることはありませんでした。

風味の良さが評価されて、マラゴジッペ種のコーヒー栽培は栽培範囲も増えて、現在ではメキシコ、ニカラグア、コロンビア、さらにグアテマラで栽培されていますが、やはり流通量としてはまだまだ少ないのが現状です。

発見されたマラゴジッペ種の木は高さが高く、収穫が容易でないため生産量が少なく、流通量も多くありません。そのため、そのままでは栽培農家も少なく、品種改良が進みました。

品種改良の結果開発されたのは、エルサルバドルでブルボン種の突然変異種であるパカスとかけあわせてパカマラという品種です。このパカマラ種もコーヒーの品質としては上位の品種で、マラゴジッペ種よりも栽培しやすいため、栽培地域も増えていっております。

マラゴジッペ種のコーヒー豆の特徴や味わいについて

では、そんな巨大なコーヒー豆が特徴のマラゴジッペ種の味わいについてはどうでしょう。突然変異で生まれた上に、収穫が困難で生産量が少ない品種のマラゴジッペ種のコーヒーにもかかわらず、需要があるのはやはりその味わいの良さにあると思えます。

コーヒー豆は生産地によりそれぞれ味や風味に特徴があるため、一概にマラゴジッペ種の特徴といえない部分もありますが、共通の特徴としては、フルーティな香り、マイルドな甘みとすっきりとした酸味のバランスの良さ、さらには爽やかな後味とどれをとっても優れもののコーヒーです。

さらには焙煎のプロセス次第でその特徴が変わってきます。コロンビアやグアテマラ産のものは浅めの焙煎でフルーティな風味が際立ち、ニカラグアなどは深めに焙煎することで、マイルドでまろやかな風味が引き立ちます。ただ、この焙煎の目安もすべては産地とマラゴシッペ種の生豆の仕上がり状態や、精製処理方法でも印象は変わりますので、その都度で焙煎計画を明確にした方が良いかと思います。

スクリーンサイズが大きいのと産地によっては密度なども違いがありますので、焙煎機のドラムの違いで熱の伝わり方が異なってきますので、注意して焙煎は進行していかなければなりません。当店での、半熱風式ドラムでの焙煎機であれば急いで熱風を与え過ぎずにゆっくりと焙煎進行を進めて煎りムラが起きずに、コーヒー豆の持つ産地特有の風味を引き出していかなければなりません。

このようにスクリーンサイズの違いだけでも、焙煎アプローチが変わってきますので産地や豆の状態も加味して焙煎計画をしていかなければなりません。希少価値のマラゴジッペ種のコーヒーは、味わいにも希少価値がありますので是非試してみられる価値があるコーヒーだと思います。

先ほど紹介したパカマラ種ですが、マラゴジッペ種が収量が少なく流通量が少ないことや生産農家も様々な問題点を抱えていたところから、品種改良されて良い部分だけを活かしたパカマラ種も是非お試し下さいね。マラゴジッペ種とパカマラ種の飲み比べも楽しめると思います。

まとめ

コーヒー豆の品種は美味しいだけでは、流通や収量なども含めて成立しないことがあります。このマラゴジッペ種のように、味わいや風味は定評があっても栽培する際や収穫する際に生産農家さんが手間暇掛り過ぎたり、難しい問題点があるとコーヒー豆の品種として流通が出来ない現状があります。ですので、栽培のやり易さや収穫する際のやり易さや、味わいや風味も兼ね備えたことを考慮して、コーヒー豆の品種改良は進んで良い所取りで進化していくのであります。

当店でも、定期的に取り寄せて焙煎をする機会がありますので、タイミングが合えば是非ご堪能下さいね。当店の詳しいコーヒー情報は下記リンクからご参照下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのアクセス地図や店舗詳細ページ」

コーヒーのことについてのご質問のある方はこちらをクリックしてご質問下さいね