コーヒー豆のゲイシャ種の歴史と焙煎豆の特徴や味わいについて

ゲイシャ コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様やコーヒー愛好家の方々にとって有益な情報を、コーヒー専門家でもありコーヒー研究家のWATARUが詳しくお伝えさせて頂きたいと思います。

その今回の有益なコーヒー情報とは【コーヒー豆のゲイシャ種の歴史と焙煎豆の特徴や味わい】のことについてお伝え致しますね。

コーヒー豆のゲイシャ種とは何か?

コーヒー好きの方であれば「ゲイシャ種のコーヒー豆」と聞くと、「ああ、ゲイシャね!あれはとてもおいしいコーヒーですね。」・・などといった返事が返ってくると思います。でも、そうでない人からは、コーヒーのコーナーでまさかの「芸者?コーヒーとどんな関係があるの?」、そんな答えが返ってくることも度々あります。

しかし、ゲイシャ種のコーヒー豆は、今やコーヒー業界では最高峰のコーヒー豆として世界でも注目を浴びている品種のひとつなのであります。日本でも大手コーヒーチェーン店などでも取り扱わるようになってコーヒーマニアの間ではブームにもなっております。当店でも、度々お店にゲイシャ種のコーヒー豆の問い合わせがあります。

当店でも、定期的に限定コーヒー豆で取り扱いはしております。本日は、そんなゲイシャ種のコーヒー豆について、その歴史や風味の特徴などについてじっくりと紹介させて頂きたいと思います。

  参考リンク⇒「希少価値の高いゲイシャ種のコーヒー豆の味わいや特徴について」

ゲイシャ種とはもともとエチオピアの「ゲシャ」という地域で発見された品種のことで、「ゲシャ」が訛って「ゲイシャ」になったとされています。コーヒーの品種は大きくアラビカ種、ロブスタ種に分かれ、ロブスタ種はアラビカ種に比べて栽培は容易なのですが、味の面ではアラビカ種に劣り、主にインスタントコーヒーや工業用などの缶コーヒーに使われています。

  参考リンク⇒「ロブスタ種の歴史や焙煎豆の特徴について」

これに対してアラビカ種はドリップ式などのストレートコーヒーとして広く飲まれているのですが、栽培するのに自然環境や疫病に大きく左右されて、大変難しい品種です。のゲイシャ種のコーヒー豆は、このアラビカ種の品種のひとつであります。ゲイシャ種のコーヒー栽培は、アラビカ種の他のコーヒー豆よりさらに栽培が難しいとされ、そのため栽培農家も少なく、大量に出回ることがありません。

ゲイシャ種のコーヒー豆の始まりと歴史について

ゲイシャ種のコーヒーノキはもともとエチオピアが原産国でしたが、一般的にはパナマが有名です。中にはゲイシャ種の原産地はパナマと思っている人もいるくらいです。当店の、コーヒー好きなお客様の中にもパナマのゲイシャ種が有名になり過ぎて、ゲイシャ種はパナマ原産と思っている方が多くいらっしゃいます。

  参考リンク⇒「パナマ産のコーヒー豆の歴史や焙煎豆の味わいや風味について」

ではなぜゲイシャ種のコーヒー豆が原産国のエチオピアではなく、パナマで有名になったのか、その歴史について紹介します。先ほど説明したように、ゲイシャ種のコーヒー栽培は他のアラビカ種の品種よりもさらに難しいため、エチオピアをはじめ、いくつかの地域が栽培を試みましたが、いずれも成功せず、次第に消滅していきました。

そして、ゲイシャ種のコーヒー栽培が衰退したもうひとつの理由に、当時はコーヒーの「香り」が現在ほど重要視されず、酸味・苦味・甘味などのバランスが重要視されていました。そのため香り高いゲイシャ種のコーヒー豆は脚光を浴びず、栽培が難しく、生産性が低いという理由で栽培農家が減少したともされています。この近年のスペシャルティコーヒーのブームも後押しをしているのも1つの要因といわれています。

  参考リンク⇒「スペシャルティコーヒーの世界各国の定義と尺度について」

そんな中、パナマのエスメラルダ農園は辛抱強くゲイシャ種の栽培を続けていました。ゲイシャ種のコーヒー豆が一躍脚光を浴びるようになったのは、2001年から開催されたパナマでのコーヒー品評会が始まりです。2004年の品評会にパナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種が出品され、それがかつてない高評価を受け、とてつもない高価格で落札されました。

それ以降もエスメラルダ・ゲイシャは快進撃を続け、さまざまな品評会においても他の品種を大きく引き離すほどになりました。落札価格も年々上がり、品質、価格ともに他のコーヒーを寄せ付けない不動の地位を獲得したのです。今では他の品種の追随を許さないため、エスメラルダ・ゲイシャだけの品評会やオークションが行われるようになりました。

ゲイシャ種のコーヒー豆の特徴や味わいについて

ゲイシャ種のコーヒー豆の特徴は何といってもその独特な香りではないでしょうか。このゲイシャ種のコーヒー豆のアロマは、誰が嗅いでも驚くほどの香気を漂わせております。上記動画のエチオピア産のゲイシャ種のコーヒーは、バラやトロピカルフルーツなど数種類の圧倒的なフレーバーを感じさせてくれる感動的な1杯でした。

私も、初めてゲイシャ種のコーヒー豆を焙煎したときは、焙煎中に驚きを隠せずに唸っておりました。このアロマやテイストは、誰もが驚くクオリティだと感じております。花のような香りはそれだけで飲む前からリラックス効果が十分と感じられます。

カッピングデータでは酸味の質は良いが強さもあるとなっておりましたが、その強さの分上品な甘みであったり、質感は抜群に良く全体的なカップスコアは90点超えをしていたと思います。

まとめ

ゲイシャ種のコーヒー豆についていろいろと紹介してきましたが、栽培が難しく生産性が低いゲイシャ種、栽培している地域もそう多くないため、大変希少価値があります。そのため、今まで日本で最高級価格といわれていたブルーマウンテンの価格と比べても、その2倍以上はあります。現在は、その価格も年々跳ねあがっております。

ただ、このゲイシャ種のコーヒー豆は希少価値や価格が飛び抜けているだけでなく、風味や味わいやクオリティも飛び抜けて素晴らしいものなので、是非一度お試し下さいね。お祝いにコーヒーギフトや大切な方への贈り物などにもゲイシャ種の特別なコーヒー豆を贈られてはいかがでしょう。コーヒー好きの人に贈れば、絶対に喜んでもらえることと思います。

当店でも、定期的にゲイシャ種のコーヒー豆は取り扱いしておりますので、是非一度お店の方にもお越し下さいね。すべてのコーヒー豆の試飲もスタッフにお申し付け頂ければ対応させて頂きます。下記リンクに当店の詳しい地図やアクセス方法などのマップも記載しておりますので、要チェック下さいね。

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