コーヒー豆小型焙煎機「ディスカバリー」は業務用でも家庭用でも便利に出来る理由

ディスカバリー焙煎機
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日もコーヒー好きな皆様やコーヒー愛好家の皆様にとって、有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

その今回のテーマは【コーヒー豆の小型焙煎機ディスカバリー】について、機能性のことや実用性のことを含めてじっくりとお伝えさせて頂きますね。

小型焙煎機FUJIROYAL「COFFEE DISCOVERY」とは

私の仕事はコーヒーに関わること全般であります。毎日のルーティンは、「生豆の選別」→「焙煎作業」→「カップテスト」→「喫茶業務」→「コーヒー抽出」と朝から晩までコーヒーに関わることをさせて頂いております。その中でも当店の生命線であるコーヒー焙煎は、毎日の業務でも行っております。

このコーヒー焙煎の作業は楽しいと思える半面、焙煎のポテンシャル次第でコーヒー抽出のクオリティが変わってきます。当店が運営している喫茶店やコーヒー豆屋さんでは日々にスタッフさんが、私が焙煎したコーヒー豆を淹れて提供しております。このコーヒー焙煎豆も多少のブレであれば、抽出技術により補うことが出来ますが、許容範囲でない場合は如何に抽出技術を持っていても商品としては提供することが出来ません。

参考リンク⇒「コーヒードリップ抽出する際にオススメなコーヒーアイテムとは」

コーヒー豆が使えないと廃棄処分になりますので、お店の運営上ではプラスになることはありません。あと、許容範囲でも抽出するスタッフもいつもよりも手間が掛りますので、業務にも支障が起きてしまいます。そして、何よりも当店基準のコーヒーに仕上げることが出来ないとお金を頂くことも出来ません。あと、当店はコーヒー豆販売店としての一面もありますので、常にいつもと同じ良い状態の焙煎豆を提供しなくてはお客様に満足もしてもらえずに迷惑がかかってしまいます。

ご自宅でのコーヒー環境は、私たち専門店のように整っている訳ではないので、いつもと同じかそれ以上の焙煎豆の状態で提供しなくてはなりません。ですので、当店では再現性のあるコーヒーを徹底しております。もちろん、クオリティは常に私たちが目指すフレーバー&テイストのコーヒー豆であるものを探し続けております。コーヒー豆は、農作物である側面から見るといつ欠品になり出荷が出来なくなることになるかのリスクが非常に高いものでもあります。

日本で生産して処理をして出来上がるコーヒー豆であるならいいのですが、当店ではすべて海外品のコーヒー豆ばかりであるので、常に不安定要素のリスクは抱えております。最高でお気に入りのコーヒー豆でも、収穫が出来なくなったり輸入が出来なくなったり欠品したりと様々なトラブルによるリスクはありますので、常に他に変わる良い状態のコーヒー豆のサンプル豆を取り続けてカップテストを日々に繰り返しております。

参考リンク⇒「コーヒーの品質チェックで行う所作のカッピングとは何か?」

その際に、使用するのはサンプルなので200gくらいの数量になります。そうなると、いつも使用している5kgの焙煎機では適正な焙煎が出来ません。そのため、当店ではサンプル用の焙煎機のフジローヤル「ディスカバリー」小型焙煎機を使用しております。本日は、この小型焙煎機「ディスカバリー」の性能や用途や使い方のご紹介をさせて頂きたいと思います。以前の当店ブログにも、コーヒー焙煎についての記述も致しておりますので、そちらも併せてお読み頂くと理解が深まると思います。

参照記事→「コーヒー焙煎研究所わたるが使用しているフジローヤル焙煎機について

当店では、コーヒー生豆の導入前に自分たちの手で焙煎をしてみてカップテストをしてから店頭で提供するかを検討します。コーヒー商社さんや生産者の方々からお伝えある、フレーバー&テイスト情報は参考にしますが、実際に私たちの手元に届くコーヒー豆が同じであるかは別のことだと感じております。たまに何処かのコーヒー屋さんで飲んでいるときの、フレーバー&テイスト情報が私の舌や感覚では明らかに感じない表現がなされていることが多くあるように感じております。

皆さん、雰囲気だけで美味しいと言っているのかな??・・と思うことしばしばあります。ただ、自分が手掛けるコーヒーはそうはあってはならないし、したくもない気持ちがいっぱいあります。そのためには、コーヒー生豆選びする際のテストローストとカップテストは必須になります。

参考リンク⇒「コーヒーの評価をする際に指標とするためのカッピングについて」

サンプルローストもせずに、コーヒー商社さんの情報だけで購入して何10キロも誤魔化しながら販売する人は多いんじゃないのかなと思います。当店では、サンプルコーヒー豆を煎るためだけの小型焙煎機を導入しております。富士珈機社の「COFFEE DISCOVERY」という200gくらいの焙煎量でも出来る小型焙煎機です。この小型焙煎機ディスカバリーは、なかなか優秀で自家焙煎コーヒー豆を売りにしてカフェや喫茶が出来るレベルくらい素晴らしい焙煎機であります。

当店では、このディスカバリー焙煎機を使用して定期的に焙煎教室も開催しております。そちらの記事もありますので、併せてお読み下さいね。

参照記事→「自家焙煎コーヒーワークショップ教室をディスカバリー焙煎機を使用して開催しました

業務用で活用する際のディスカバリー焙煎機の仕様や性能について

当店では、主にテストローストをする際にこちらのディスカバリー焙煎機を使用しております。このディスカバリー焙煎機は、シリンダーの形状は2つあり「直火式ドラム」「半熱風式ドラム」があります。以前のブログ記事に、この焙煎機の形状や熱の関わり合い方は記述しておりますので、そちらも併せてお読み下さいね。

参照記事→「焙煎機の構造や形状や伝熱の仕組みなどについて

この小型焙煎機ディスカバリー焙煎機は小型で優秀ですが、蓄熱量が5kg焙煎機などと比べると少ないので投入温度からコーヒー豆が熱を奪ってしまって中点の位置が大幅に落ちてしまいます。そして、排気ダンパーも5段階で調整幅が少なく、伝熱も伝道熱は少なく対流熱を頼らないといけない部分があります。輻射熱は、投入量も少量ですので影響は少なくなります。この対流熱を頼りながらの焙煎での伝熱をコーヒー豆にしていきますので、引き出し難いフレーバーも多くあります。ですので、小型焙煎機ディスカバリーは、あくまでもテストロースト用であります。

参考リンク⇒「世界各国の焙煎機を使用した焙煎合宿に参加してきました」

上記リンクのブログでも記載しておりますが、コーヒー焙煎機はメーカーによって様々な意図があって設計されて生産されております。もちろん、このディスカバリー焙煎機もサンプルローストとして手軽に焙煎が楽しめる意図を持って設計されていると思います。ですので、釜熱や気密性や火力などの問題で再現性が落ちたり、成分発達に必要とされるデベロップメントタイムも5kg焙煎機などに比べると調整がしづらい一面もあります。

そういう意味で言えば、当店のラインナップでもあるブラジルの中煎りと深煎り、グァテマラの中深煎りなどは、このディスカバリー焙煎機を使用して再現することは難しくなります。以前のブログ記事に当店のコーヒー豆ラインナップのことも触れておりますので、そちらも併せてお読み下さいね。

参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるでの国別コーヒー豆の人気ランキングをまとめてみました

この小型焙煎機ディスカバリーは、そのコーヒー豆のポテンシャルやフレーバーの方向性や存在などを試す焙煎機にはバッチリであります。そして、ある程度のローストプロファイルを5kg焙煎機にも用いることが出来ます。このように、当店の業務には主にサンプルローストのために使用しております。

こちらは、当店で行ったディスカバリー焙煎機を使用して行ったコーヒー焙煎教室の動画です。

家庭用や家カフェでも活用出来ます

最近は、業務用だけではなく家庭用での導入の相談も多くあります。自宅でも知り合いや家族で家カフェをする方が、多くなってきているようです。そのため、コーヒー生豆を求めてご来店される方も多くいらっしゃいます。ただ、焙煎についてはプロに任せて行うことの方がコーヒー豆のポテンシャルは存分に引き出せて美味しく出来上がるとは思います。

ただ、これは料理と同じで自分自身で調理してみたい。そして、それを大事な方に飲んでもらい時間を共有したいという想いがあるのと同じだと感じます。当店でも、そのような手助けのご相談を受けてサポートさせて頂いております。

小型焙煎機ディスカバリーでのご質問やご相談がある方は、下記リンクをクリックして下さいね。当店では、プロ向けのコーヒー焙煎トレーンングも行っておりますので、ご興味のある方はホームページも要チェック下さいね。

小型焙煎機ディスカバリーのことについてご質問のある方はこちらをクリックして下さいね

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