コーヒー焙煎研究所わたるで焙煎体験ワークショップを開催しました

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皆さん、こんにちわ!

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

最近は、自宅でも自家焙煎でコーヒー豆を煎る方が増えてきてますね。

当店でも、生豆を求めに来る方や、焙煎のコツを教わりに来る方が多くなってきてます。

家電量販店でも、電気式で生豆投入して焙煎から抽出までを一貫して行える機械も販売されているようです。

それだけ、コーヒーは飲むだけでなく、コーヒー豆を煎る人の需要も増えてきているということなんでしょうね。

そういう方々のご要望に応えて、今回は「コーヒー焙煎体験ワークショップ」を開催しました。

実は、今回で3回目になります。

だいたい、月1回のペースで開催をしております。

それだけ、コーヒー豆を煎ることに注目をしている人が多いということなんですね。

焙煎ワークショップ6

コーヒー焙煎体験ワークショップの流れ

まずは、コーヒーの焙煎とは?・・みたいなお話しから入ります。

参加者の皆さんは、大抵はコーヒーは日頃から自宅でこだわって抽出をされていたり、焙煎をされている経験者の方ばかりですので、コーヒーの初歩的なお話しを省いて核心のお話しから入ります。

そして、まずは生豆由来からくる各生産国の風味特性であったり、精製方法からくる由来での風味特性であったり、焙煎度合いでの由来であったりがありますので、その部分からの正解の擦り合わせ作業的な部分からしていきます。

それは、当店の個性溢れる12種類のコーヒー豆の飲み比べをしてもらうことからして頂きます。

まずは味や風味を理解することから始まります

1、生産国や品種や農園由来での風味特性

2、精製方法からの風味特性

3、焙煎時間×カロリー=焙煎度合いによる風味特性

大きく分けると上記の3つですが、この部分から繋がる風味特性を理解して頂き、実際に試飲をして頂いてコーヒー豆選びをしてもらいます。

当店では、浅煎りから深煎りまでがメニューラインナップにあります。

味のテーマはあります。

そのテーマに合う基準であれば店頭に並べております。

スペシャルティコーヒー品質だから良いという訳でもなく、取り引き価格が高価であるから良いという訳でもなく、希少価値があるから良いという訳でもありません。

大きなテーマは「風味特性」=「フレーバー」です。

その大きなテーマの下に3つあります。

「クリーンカップ」「アフターテイスト」「スイートネス」の3項目です。

「クリーンカップ」とは、汚れや雑味を感じる要素を含まない液体であり、「アフターテイスト」とは風味特性に感じる要素が心地良く続く余韻であり、「スイートネス」とは甘さであります。

この3項目を伴う液体コーヒーであって、個性溢れるフレーバーを充実させていることが店頭に並べる基準でもあり、表現したいコーヒー液であります。

そのことを踏まえて、農園や品種由来に秘めるポテンシャルは大事であり、そのコーヒーチェリーをいかに精製されて選別されて輸送された状態も大事であり、その生豆をいかにカロリーを与えてどのくらいの時間やペースで煎り上げることも大事であります。

カッコいい言葉で言えば、、

「目の前にあるカップの液体がすべての答えである」

、、と思うのであります。

コーヒー豆は肩書きや希少性やドラマなどで価値が大きく変わったりします。

これは、商売上においてはとても大事である要素などで、大事であると思います。

ただ、それがすべてではない!!・・の事実で、目の前のコーヒーを飲む人が「美味しい」と思えるものが大事にしたいし、何よりも自分自身が満足して美味しいと思える基準を超えるものが作れることを一番に大事にしたいですね。

話しは逸れましたが、その風味特性などを参加者の方々にご理解頂き、好みのコーヒー豆を選んでもらうことが最初にしていくことです。

焙煎ワークショップ8

 焙煎は百聞は一見に如かず??百見は一体験に如かず

どこかの巨匠が仰っておりました。

「焙煎は調べたり聞いたり勉強したりするのも大事だけど、とにかく煎りまくれ。最低1万回は煎らないと焙煎は心得ることは出来ない。」

確かに一理ある含蓄のある言葉だと感じました。

とりあえず、煎って煎って煎りまくる。

経験は大事ですね。

理論や理屈や根拠は、人に伝える段階では大事なことです。

ただ、まだ自分自身が学び覚える段階では、何よりも経験が大事ということです。

私は、今年で焙煎歴が15年になります。

本当に多種多様なコーヒー豆を多種多様な焙煎機で煎り上げてきました。

経験則からでないと理解出来ない理屈や根拠も多くあります。

とにかく煎るが大事ですね。

まずは、皆さんの見本として私が焙煎レシピに沿って披露して見て学んで頂きました。

焙煎は時間×総カロリーが風味に大きく影響を与える

次は、参加者の皆さんが選んだコーヒー豆を、その方の経験則に沿って即興でレシピを作って差し上げました。

レシピとは具体的に、何度で何カロリーを与えるかを具体的な数字を盛り込んだものになります。

今回は、時間経過の部分は考慮しなくていいレシピを構築しましたので変数が1項目減りましたので、参加者の皆さんも余裕を持って焙煎が出来たと思います。

ただ、終盤のあたりは皆さんあたふたして引き上げの際は汗をかいてましたね(笑)

最後はカップに抽出液を落し反省会

参加者の皆さんは、思ったよりも上出来で満足そうでした。

ただ、皆さん「フレーバー」は感じるものがあったのですが、「クリーンカップ」「アフターテイスト」「スイートネス」には欠けた印象があり、改めて『フレーバー&テイスト』をピッタリと合致させるのは難儀なことだと痛感しました。

焙煎時間が18分の人も居れば14分の人も居ましたが、私はいつも11分ジャストくらいで煎り上げてますよ!!・・とお伝えするとビックリされておられました。

この焙煎時間も要であり、同じカロリーを与えても焙煎時間が長ければ、別ものに仕上がってしまいます。

でも、参加者の皆さんは焙煎体験を通して更なるコーヒーの魅力を感じて頂けたようです。

趣味嗜好や文化や年代まで、すべてバラバラな集まりでしたがコーヒーを好きな部分で通じあえた絆が合ったように感じて素敵でした。

コーヒーは、やっぱり人との絆を結ぶ素晴らしいものだと再認識できました。

また定期的に開催致しますので、ご興味のある方は是非気軽にご参加下さいね。

今回も、参加者の皆様ありがとうございました!!!

当店の行うサービスには、焙煎トレーニングなどもありプロ向けレッスンなども随時行っておりますので、ご興味のある方は下記リンクからご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所のコーヒー教室やレッスンのご紹介ページ」