皆さん、こんにちわ^^
コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。
本日も、コーヒーラボなブログ記事を皆さんにお届けさせて頂きたいと思います。
先日、フグレンコーヒーさんの新店舗「Fuglen Asakusa」で開催された北欧のロースターを中心としたコーヒー豆のカッピング会に参加させて頂きました。
その時の、コーヒーカッピング会の備忘録ブログを本日はお伝えさせて頂きますね。
目次
日本のコーヒーカルチャーの最先端の「Fuglen Coffee Roasters」とは
もともとは、オスロの「KAFFE FUGLEN」として1963年に創業を開始されました。その「KAFFE FUGLEN」は時代と共に進化を続けて、北欧のコーヒーカルチャーを発展させてきた存在でもありました。当時は、昼間はコーヒーをメインのエスプレッソバーで、夜はカクテルバーをコンセプトにファンを魅了しておりました。
このエスプレッソバーとカクテルバーの2つの軸と、もう1つの柱にノルウェーで作られたヴィンテージの家具や陶器をノルウェーデザインと共に楽しめる空間を提供を始めました。こちらの、コーヒーとカクテルバーとヴィンテージデザインを調和させて海外進出をしていきました。
そして、FUGLENではショップ、ウェブショップ、デザインのトータルコンセプトでも高い評価を受けて、2011年に Good Design賞を受賞しております。その海外進出の第一号店は東京でありました。この東京渋谷の「Fuglen Tokyo」では、1963年のオスロでのオ「KAFFE FUGLEN」オリジナルショップを復元しており、ノルウェーライフスタイルをリアルに体験が出来るようになっております。
このFUGLENの新店舗が9月に東京の浅草にオープンしました。こちらのFUGLENさんは、去年と一昨年に「Fuglen Tokyo」とFuglen Coffee Roasters焙煎所に伺う機会があり、私もコーヒーの素晴らしさやバリスタの方々のレベルの高さは実感しておりました。
参考リンク⇒「Fuglen Coffee Roastersの焙煎所でコーヒーを頂きました」
北欧のロースターを中心としたコーヒー豆のカッピング会が開催されました
今回は、Fuglen Coffee Roasters浅草さんがご準備して頂いたコーヒー豆は北欧を中心としたロースターのコーヒー豆でありました。基本的には、浅煎りのコーヒー豆が中心に風味特性と酸と甘さのバランスなどの違いを感じるためのカッピング会でありました。そして、もっと厳密にいうとコーヒーカッピングの要素はカッピングフォームや目的や団体の意義などで変わってきます。
参考リンク⇒「スペシャルティコーヒーを中心としたカッピングフォームの評価方法と尺度とは」
今回の私の中でのテーマは、単純に好き嫌いの領域ではなく、世界基準の味を認識することと、私が美味しいと目指すコーヒーを照らし合わせるためであります。コーヒーカッピングを意識する際は、「FAAMCS」の順番で意識をして各項目を確かめていきます。この「FAAMCS」はすべて頭文字であります。
1、Flavor(フレーバー)
2、Aftertaste(後味の印象)
3、Acidity(酸の質)
4、Mouthfeel(口に含んだ質感)
5、Clean cup(カップのきれいさ)
6、Sweetness(甘さ)
・・この上記6つのポイントを重視してカップの内容や質を計ります。そして、この6項目は熱い状態から温かい状態のときを計る物差しであり、30分くらい経って冷めたときにもHarmony(ハーモニー)やOverall(総合評価)などの、調和やバランスが取れている液体か自分の好みなどの項目もあります。ただ、このようなカッピング会ではそこまで時間を取れないので上記6つの項目で充分かと思います。
そして、今回のFuglen Coffee Roastersさんのカッピング会のテーマは北欧を中心としたロースターのコーヒー豆を集めて行うことでした。北欧のコーヒー豆は、昔からライトローストを中心とした浅煎りコーヒーの文化が根強い国々があることが有名であり、ライトローストの歴史もあります。それと同時にライトローストは素材選びに妥協があると美味しいコーヒーになることは難しいといえます。
そのようなライトローストの歴史のある北欧のロースターのコーヒー豆が30種類以上並んでのカッピング会でしたので、とても良い経験ともなりました。まず基本的にライトローストのコーヒー豆で気をつけるべき「フレーバー」の未発達や「液体の汚れ」や「酸の質」や「生焼け」など、浅煎りコーヒーでネガティブがフォーカスされてしまう部分があります。それは同時に、どうやっても隠せないようなコーヒーの液体にもなってしまうのでライトローストの技術や素材選びは、とてもレベルが高くコーヒーを知り尽くしていないと継続した美味しい浅煎りコーヒーの提供は難しいのであります。
それらを中心とした北欧のコーヒーの様々なロースターのコーヒーは、どれも個性的なフレーバーであり、クリーンカップであり、甘さや酸の質が抜群に良かったです。そして、その北欧のコーヒー豆で気に入ったコーヒー豆を1つはお土産でお持ち帰り出来るということでした。
個人的なナンバー1はコペンハーゲン「PROLOG」ロースターのコロンビア
私の一番のお気に入りのコーヒー豆は、デンマークの首都のコペンハーゲンの「PROLOG」ロースターのコロンビアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆が良く感じました。口に含むと甘く酸のきれいなオレンジを彷彿させるフレーバーが広がります。少しづつ温度が冷めていく液体には、柔らかくトロリとした質感を伴っており長く続く心地良い余韻が抜群に良かったです。
久しぶりに、ここまでのクオリティのコロンビアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆を味わいました。このレベルになるとコロンビアとは思えないくらいの印象ではありました。自分のお店に当てはめて考えてしまいますが、このくらいクリーンでフレーバーも明確で甘さもある個性的なコーヒーであれば当店ラインナップに是非並べてみたいと思いました。上品でありつつ、主張をしつつ、最後の余韻にも強い個性と優しい甘さを残すコーヒー。めっちゃ美味しかったです!!
今回のテーマであるケニアのダントツは「Fuglen Tokyo」でした
こちらも独断と偏見でのカップ評価なのですが、私の個人的な見解でいえば「Fuglen Tokyo」さんのケニアでした。この「Fuglen Tokyo」さんのケニアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆は、酸のきれいな質だけでなく甘さのドッシリと乗っかったトマトフレーバーが絶妙でした。私が今回の東京コーヒーツアーの中でトップクラスに良かった豆の1つでした。こんなにもクリーンであるのに、主張するフレーバーとキレのあるきれいな酸味としっかりとした甘味はイイですね~~。
世界でも注目されて圧倒的な味わいと風味を追い続けるノルディックローストの代表格のお店でありますね。とても勉強になりました!!
コペンハーゲンのコーヒー・コレクティブ (THE COFFEE COLLECTIVE)のエチオピア
このコーヒー・コレクティブ (THE COFFEE COLLECTIVE)のエチオピアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆は感動しました。エチオピアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆では、久しぶりの感動でした。口に含むとレモンフレーバーでありながら優しい甘さもあり、主張がありつつ控えめでありながら、後から広がるスパイシーなブラックペッパーのようなフレーバーには感動でした。甘さとスパイシーとレモンの調和が絶妙で、複合フレーバーのエチオピアのウォッシュドプロセスのコーヒー豆はなかなか出逢えないので、是非連れて帰りたくなるような素晴らしいコーヒーでした。
まとめ
今回は、北欧のロースターとグリーン(生豆)が特徴的でありました。ノルディックローストで伝統的なオスロやコペンハーゲンなどの有名なロースターが、互いの技術や情報を交換して横繋がりのあるコーヒー文化であり、改めてライトローストの美味しさを再認識することが出来ました。
ただ、このノルディックローストといわれるライトローストの歴史が続くのも生豆の良さでしかありません。グリーン(生豆)が素晴らしいものでなければ、フレーバーが明確で、クリーンカップで、甘さも充実して、酸がきれいなコーヒーはライトローストでは仕上げることが出来ません。
そして、この生豆も様々な商社や農園がありますが、私が素晴らしいと印象を持った大半のコーヒー豆はノルディックアプローチのコーヒー豆ばかりでした。日本でもトレンドやカルチャーをコーヒーから与えているコーヒー店は、このノルディックアプローチの生豆商社であることは有名ですが、改めて実感致しました。
良い素材からしか、良いコーヒーが生まれないのも納得であります。当店でも、この秋から生産履歴が明確で持続的な取り引きを可能な農園との繋がりが出来つつあり、とても充実したラインナップになります。世界のコーヒーのカップ評価の高いものと、自分たちのお店が美味しいと思える部分のクロスする部分とクロスしない部分がありますが、共通していたのは生豆や焙煎に対しての意識でありました。
【良いコーヒーは良い素材と適した焙煎工程と目指す方向性】
・・の中からしか生まれてこないと実感しました。今回の、このような世界の基準とされている先端のコーヒーカルチャーの北欧のコーヒーを体感出来てカッピングをしたことは、とても貴重な体験でした。ありがとうございました!!
当店でも、この秋からのコーヒー豆のラインナップが充実しておりますので、是非一度店頭にも「WATARU COFFEE ROASTER」の世界観を味わいにいらして下さいね。これがWATARUのコーヒーだというものを自信を持ってオススメしております。
参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるとは、こんなお店です」