皆さん、こんにちわ^^
コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。
先日は、来年のジャパンハンドドリップチャンピオンシップのコーヒー競技会のためのセミナーに参加致しました。
本日は、そのジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)2019のための勉強会についてを備忘録を含めて記述していきたいと思います。
目次
ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)とは
「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ」(JHDC)とは、日本スペシャルティコーヒー協会が2012年に主催を始めたハンドドリップに特化した競技会になります。この競技会は、世界各国では行われておらず日本独自の競技会でもありますので、日本文化や背景を取り込んだオリジナリティ溢れる競技会になります。
参考リンク⇒「ドリップコーヒーの発祥や歴史について」
そして、次回で「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ」(JHDC)は第8回目になります。私は、2年前の「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ」(JHDC)2017に初めて参加させて頂きました。とてもシンプルなルールで、同じコーヒー豆を使用して決められた範囲内でのコーヒードリップを制限時間内に競っていきます。
参考リンク⇒「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ」(JHDC)2017に出場しました」
「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」(JHDC)は、コーヒー専門店や会社やお店や家庭などにも、馴染んでいるコーヒー抽出方法の「ハンドドリップ」だけに特化したコーヒー競技会であります。ルールはとてもシンプルでありますが、ハンドドリップ競技会で勝ち抜いていくためにはコーヒーのハンドドリップ抽出について豊富な知識とプロフェッショナルな技術や経験が必要になります。このハンドドリップ競技会は、日本各地区の予選会を幅広い層からの参加者を募集しております。
私が参加している九州予選も、年配の方から女性や一般のかたまで幅広く参加しておりました。そして、この「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」(JHDC)競技会を通じて、より多くの人たちにコーヒーを「手で淹れる」魅力を伝えて、日本の「ハンドドリップコーヒー」の素晴らしさを世界に向けて発信していくための目的も秘めた競技会でもあるようです。
コーヒーハンドドリップ競技会のルールとは?
まずは、「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」(JHDC)のざっくりとした競技会のルールをお伝えしたいと思います。
◎日本の各地の地区予選で12名が決勝トーナメントに勝ち進みます
◎予選でのドリップ競技の制限時間は10分です
◎10分以内にA抽出(150ml以上200ml以下)とB抽出(300ml以上400ml以下)のコーヒードリップ抽出を行います
◎異なる量のA抽出とB抽出は均一性(質)を求められ、B抽出のコーヒー味覚審査により評価されていきます
◎味覚審査は3人のセンサリージャッジが、競技エリアから視界の遮断された審査エリアでブラインドカッピングを行い審査します
◎コーヒー抽出をする際に、衛生的かつ適切なコーヒー器具の使用をしているかを、2人のテクニカルジャッジが確認し審査しております
◎コーヒー器具は大会の運営が定めたものを使用します
◎コーヒー豆は事前に幾つかの候補が告知されます
◎各会場で正式なコーヒー豆は当日の朝に発表されます
私も過去2回参加しておりますが、ルールはとてもシンプルであり、コーヒーハンドドリップだけでなくコーヒー豆の特性なども理解している人しか勝ち上がることが出来ないと感じました。ちなみに、私は今年の「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」(JHDC)2018は、1回戦の本番直後に意識を失い救急車で運ばれました(笑)楽しみにし過ぎて遠足前に風邪を引くタイプの人間みたいでしたww来年は、健康第一で倒れずに勝ち進んで楽しみます!!!
参考リンク⇒「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」(JHDC)2018は波乱万丈でした」
今回のJHDC2019セミナー内容と対策について
まずは、今年のJHDC2018での事例を基におさらいと注意点が発表されました。今年のJHDC2018では、ルール違反や準備不足が目立ったようです。このジャパンハンドドリップ チャンピオンシップコーヒー競技会は、毎年様々なルールが更新されております。このルールがすべてなので、ルールブックを熟読せずに競技会に出場する人がルール違反や準備不足が原因で、かなりの減点をされてしまうようです。
この辺りは細かいようですが、どれだけルールブックを読み返して頭の中に入れて練習を繰り返したかが重要になります。そして、今年のジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ2019で追加されたルールが発表されました。更に、コーヒーの専門性と競技に対する認識を求められる競技会になっておりました。
その注意点などを踏まえてJHDC2018チャンピオンのCafe Sucreの深浦さんが、コーヒードリップを披露してくれました。今年のJHDC2018の決勝での勝ち上がるまでのプロセスや注意していたことなどを説明してくれながら、ハンドドリップをして頂きました。ハンドドリップ競技会のルールとおりに、A抽出とB抽出を淹れて再現をして頂き飲ませて頂きました。
その後は、JHDC2018のチャンピオン深浦さんを囲み質問タイムでした。様々な質問が飛び交いましたが、一番印象に残るのは・・
【ルールブックは100回以上読んで、頭に叩き込むこと】
この言葉は核心を突いていますね。毎年、出場し続けている人ほどルールブックを読まずにルール違反や準備不足で敗退している人が多いようでした。あと他にも、味の方向性の話しや勝つために行っていたことなど会場に居ないと聞けない話しばかりで大変勉強になりました。あとは、味覚審査による方向性なども具体的にアドバイスを頂きました。
味覚審査の重要なポイントとは?
ハンドドリップ競技の味覚審査ポイントは5つあります。
「香味」
「質感」
「あと口」
「バランス」
「総合」
この5つのポイントを抑えて、ハンドドリップのコーヒーの液体のテイストを整えていくのであります。コーヒー豆のポテンシャルと焙煎度合いが重要になってきます。例えば、焙煎度合いが深くなればなるだけ同じ温度と時間を掛けて抽出したとすると収率(%)は高くなります。コーヒー豆のポテンシャル次第で、どこまでの収率で上記5つのポイントのバランスが良くなったり悪くなったりとします。
その辺りを考慮しながら、JHDCでは予選リハーサルの際に挽き目や抽出プロファイルの調整します。今年のJHDC九州予選では「ボリビア」のコーヒー豆で、抽出する際に落ちにくいし詰まりやすい特性がありましたので、なるべく注湯を止めずに、あまり湯を撹拌をさせずに液体に汚れを落とさずにクリーンカップを狙っていかねばなりませんでした。
そして、何よりもどのような液体が求められているかが大事で、そのような求められているテイストの液体についてアドバイスがありました。例えば、「質感」のチェック項目では『サラッとしている液体』が求められていて、『ベタっとしている液体』は求められていないことであります。その他にも、「酸の質」の場合はシャープの酸ではなく甘さのある酸を求められるそうです。それは、レモンのようなキレのある酸ではなく、オレンジのような甘さのある酸のほうが心地良さを感じるようなイメージあるそうです。
あと細かくセンサリージャッジが求めるテイストは幾つかあります。その方向性を学び、その他にもルールの変更点も含めてセミナーでご教授頂きました。とても勉強になりました。また来年のJHDC2019も楽しみになってきました。
まとめ
今回、ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)2019のセミナーを受講してみて様々な気づきがありました。それは、今までの傾向を踏まえて対策が具体的になったことです。そして、また来年のルールが変更になった点も勉強になりました。毎年、実践型になりつつあり実務などでプロとしてコーヒードリップを日々にしていないと決勝までは勝ち上がることは難しいと感じました。
そのような意味でも、日頃の自分自身が行っているコーヒードリップ業務の集大成でもあるのがジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)になるのだと感じました。身体が覚えている所作が、結果として競技会の中で発揮されるのだと感じました。
今年は、チームWATARUはスタッフとハンドドリップ教室の生徒さんが出場しました。そして、見事ハンドドリップ教室の生徒さんが九州3位になりました。皆さんの中でも、コーヒーハンドドリップにご興味のある方は、是非下記リンクのページを詳しくご観覧下さいね。
参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのハンドドリップトレーニングやコーヒー教室メニューについて」
お時間のある方は、上記の当店のドリップ動画をご観覧下さいね。上から撮影したハンドドリップ動画ですので、湯を淹れていくリズムも具体的に参照出来ます。その他にも、当店ではコーヒー焙煎やエスプレッソ抽出やプレス式コーヒー抽出などのコーヒー教室も随時開催しておりますので、当店ホームページもチェックしてみて下さいね。
参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所のホームページ」はこちら
来年の、ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)2019は楽しみながら日頃に磨いているハンドドリップ技術を全力で発揮して勝ち上がっていきたいと思います。一緒にトレーニングをして参加してみたい方は気軽に当店スタッフにお声掛け下さいね。めっちゃ熱くなれるし、めっちゃ楽しみながらコーヒーを競い合えるので、コーヒーってホント素晴らしいですね!!!