ジャコウネコの糞から採取した希少価値の高いコーヒー豆コピルアクについて

熊本コピルアクコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー愛好家の皆様やコーヒー好きな人に向けてのコーヒーの有益な情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

今回のテーマは【ジャコウネコの糞から採集した希少価値の高いコーヒー豆のコピルアク】のことについてお伝え致しますね。

希少価値が高いコピルアクコーヒーとは?

皆さんは、コピルアクコーヒーというコーヒーをご存知でしょうか。当店にも、コーヒー好きな方からの問い合わせがたまにあります。私自身は、何度も飲んでおりますが店頭での取り扱いはしたことはない1品であります。このコピルアクコーヒー豆は、希少価値は高いのですが当店が掲げるコーヒーの定義から外れているので、個人的には飲んでもお店では提供出来るコーヒー豆ではなかったのです。

ただ、定期的にお店にはお客さまからの問い合わせであるので、この際に【ジャコウネコの糞から採集した希少価値の高いコーヒー豆のコピルアク】をテーマに詳しく情報をお伝えさせて頂こうと思います。コピアルアクコーヒーは、巷では幻のコーヒーなんて呼ぶ人も居るようなコーヒーなのですが、なぜ幻といわれているのでしょうか。日本では非常に高級コーヒーと名が知られていますが、いったいどんな味わいなのでしょう。実はこのコーヒー、コーヒーが飲みたいという切実な想いの人がおられるので出来る限りの情報をお伝えさせて頂くことになりました。

 ⇒「希少価値の高いジャマイカ産ブルーマウンテンの人気の秘密について」

そんな人々の想いや、独特な製法、どんな味がするのか。皆さんが想う、様々な疑問をお伝えさせて頂きます。コピルアクコーヒーは、とても独特な製法で作られています。実はこのコーヒー、ジャコウネコの糞から出来ております。ジャコウネコの糞から出来ているなんて聞くと、ちょっと飲むのをためらってしまいそうですが、その製法は実に独特であります。

このコピルアクコーヒーはジャコウネコという、猫というよりイタチのような動物が熟したコーヒーチェリーを餌として食べた後のフンの中から作られています。豆の部分は消化されずに、そのままの形で排泄されるので、それらを集め綺麗に洗浄し、乾燥させたものがコピルアクのコーヒー豆になります。

なぜ、ジャコウネコにわざわざ食べさせるのでしょうか。まず、そもそもジャコウネコは熟れたおいしい実しか食べません。そのためジャコウネコが食べる実自体が選りすぐられた完熟したコーヒーの実なのであります。また、ジャコウネコに食べられたコーヒーの実は、消化酵素の影響でアミノ酸が分解されます。そのおかげで独特の風味が生まれているのであります。

コーヒーチェリーがジャコウネコの体内に入ってから、約12時間で体外に排出されます。その時間、自然発酵されている状態になりますからその過程を経ることで深みのある上質な味わいのコーヒーができるのです。

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ジャコウネコの生態とコピルアクの産地の情報

ジャコウネコとは、ネコと付くだけあってネコ科なの?と思う方も多いのではないでしょうか。でも実はジャコウネコ科があるのであります。ちなみにハクビシンもジャコウネコ科の一種です。イタチのような姿で、ペットとして日本でも飼うことが出来ます。

ただ、原始的な種であるためペットとして飼うのはなかなか難しいようです。また、熟したコーヒーチェリーを食べるジャコウネコですが、大変なグルメとしても有名で、本当に熟れたおいしいコーヒーチェリーしか食べません。コピルアクコーヒーは、インドネシアがオランダの植民地であったときに生まれたと言われています。

オランダ人に雇われていたインドネシア人のコーヒー農園の人々はコーヒーを飲むことを許されていませんでした。そこで、彼らはジャコウネコのフンから豆を取り出し、こっそりと飲んでいたようなのです。

コピルアクコーヒーの特徴と味わいとは?

通常のコーヒーは生豆の状態では香りがないのですが、コピルアクコーヒーの生豆は甘い香りがします。このように甘く香ばしい香りと爽やかな香りがあいまって、芳醇で濃厚な香りがすると言われています。

味わいとしては、酸味が少なく、苦みが強いのが特徴的であります。ただ、この味わいの由来はインドネシアの産地で育つコーヒーチェリー特有のものと品種も大きく関係しております。このジャコウネコの糞から採集するコピルアクコーヒー豆が一時期のブームであった関係性もあり、ジャコウネコはインドネシアでの品種のロブスタ種を食べていることが多くありました。

このロブスタ種のコーヒー豆は、インドネシア国でほぼ栽培されている品種であります。味わい自体は、独特な麦の様な風味と苦味があり、日本では主に缶コーヒーや工業用コーヒーに使用されることが多い品種でもお馴染みであります。ただ、たまにアラビカ種のコーヒーチェリーを食べているジャコウネコのコピルアクコーヒー豆もあります。

どちらにしても、インドネシア特有の風味や苦味に繋がる由来の味わいが多くあります。そのようなことも関係して、我々のコーヒー業界のプロが共通言語に持つカッピング評価では、あまり高得点にはなりづらい風味や味わいの品質レベルのものがコピルアクコーヒー豆には多いのであります。

ただ、実際に飲んだことのある方は、非常に複雑な味で表現するのが難しいと言うほど難しい味わいといわれています。私は、率直にインドネシアコーヒーによくある風味だね・・と思いつつ飲んでおりました。

ただこのコピルアクコーヒー、非常に高級な取り引き価格であります。その独特な製法から、日本で買うと100g4000円もする専門店も沢山あるようです。ただ現地では1杯500円程度で飲めるようなので、現地でも楽しんでみたいですね。日本に輸入する際には、コーヒー豆の規定の水分値があるので、もっとフレッシュで風味を残した状態で現地で飲むと楽しめるかもですね。

あと、日本人にはお土産としても人気が高いようです。コピルアクコーヒーはジャコウネコの糞からできるという独特な製法ですが、どうしてもコーヒーが飲みたいというオランダ人の切実な想いから生まれたようなのです。その切実な想いが生んだ独特な味わいのコピアルクコーヒー、是非一度味わってみたいですね。当店にも、サンプル程度に置いてある時期がありますので、ご興味ある方はスタッフに一度お声掛け下さいね。

コーヒーは珍しいという理由でも価値が上がったりもします。それだけ、コーヒーを愛する人口が多いという証拠なのですね。当店ホームページには、コーヒーの魅力やコーヒーにまつわる熱い想いについて詳しく記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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