日本最大のスペシャルティコーヒーの祭典「SCAJ2017」in東京ビックサイト

SCAJビックサイト
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるの所長WATARUです。

先週は1週間近くコーヒーの旅に行って参りました。

当店が目指す方向性のコーヒーを更なる磨きをかけるために、コーヒー豆やコーヒーマンやコーヒー器具など、コーヒーに関わることに焦点を当てて出逢いを求めて行ってきました。

このコーヒー探しの旅の軸になっている行事が、年に一度東京ビックサイトで行われるSCAJのイベントです。

目次

東京ビックサイトで開催されたSCAJ2017に行ってきました

このコーヒー祭典は、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催する行事で全世界からのコーヒー関係者が集まり盛り上がるイベントです。

毎年、この時期(コーヒーの日前後くらい)に開催されるSCAJですが、今年は9月20日~22日までの3日間で行われました。

日本スペシャルティコーヒー協会主催のSCAJ2017とは

毎年、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が主催して行われるコーヒーの祭典であります。

東京ビックサイトの広い会場の中で、コーヒーに関わる生産者やコーヒー商社やコーヒー販売者やコーヒー消費者の方や様々な方が集まり様々なイベントが行われております。

そして、2017年今年のテーマは「The Age of Innovation」=「革新の時」です。

このテーマを基に、生産国を含めた23カ国、約250ブースでコーヒーに関わる、関連機械、コーヒー器具等の展示、コーヒーの最新情報、生産国による品質情報や産地情報などのセミナーやコーヒーの各競技会の決勝大会などが行われております。

SCAJ2017-7

SCAJ2017には様々な出展ブースがありコーヒー時代を感じます

まず入り口ゲート周辺は、各生産国のPRや出展ブースが沢山ありました。

エチオピア、コロンビア、コスタリカ、インドネシア、ブラジル、ルワンダ等の各生産国がスペシャルティコーヒー基準になるものをブースにて試飲やサンプルを配布しておられました。

今回の、私の目的の1つでよりよい生産者が作り出すコーヒー豆を探すことがありましたので、各ブースにてカッピングを繰り返し行い、風味特性や味わいなどの方向性を確かめさせて頂きました。

素晴らしいコーヒー豆は、サンプルを頂き取り扱いの検討をさせて頂きたく交渉もさせて頂きました。

今回、この日本の東京ビックサイトSCAJ2017に集まられた世界各国の生産農家や生産者たちにはスゴク感心する部分が多くありました。

コーヒー豆は、買う側と売る側がいて成立する部分があり、近年スペシャルティコーヒーに求められているのは品質向上の基準でもある、コーヒー豆が持つ素晴らしい風味特性の部分なのですが、この風味特性を生産者の方々は研究に研究を重ねておられていることです。

今回、SCAJ2017で一緒に同行して頂き会場内のブースを周った方は世界各国の農園の改良に力を注いでいる方で、当店もその1つの農園からダイレクトトレードをさせて頂いております。

そして、今回はコスタリカの生産者の方々と繋がっている方を通して、今後のコスタリカでの農園でのコーヒー栽培の品種改良の点を色々と交渉やお話しをさせて頂く現場に同行させて頂き勉強させて頂きました。

当店には、コスタリカの農園とのダイレクトトレードをさせて頂いているコーヒー豆もありましたので、とても興味深い話しが聞けたうえに、焙煎師としての側面からの意見交換もさせて頂きました。

甘さなどを考える際に、コーヒー栽培する際にどういう肥料などを使用して環境を整えていくと良いのかを真剣に生産農家の方に伝えておられました。

当店でも、コーヒー豆のラインナップを決める際に最重要と言っていい「コーヒーの甘さ」ですが、ほとんどは生豆由来でしかないので、この生豆にいかに甘さを含めた状態のコーヒー豆なのかは大事だと感じております。

焙煎や抽出では、持っているポテンシャルを引き出すことしか出来ないので、どうしても生豆に甘さを持っているかが重要になってくるのです。

コーヒー栽培をする際に、栽培品種や肥料や環境を整えて適正に育ち完熟したコーヒーチェリーである状態で収穫することが大前提です。

ただ、その収穫したコーヒーチェリーも収穫後に速やかにどのような精製方法や手段で行ったのかも「甘さ」が引き立つ要因になります。

今回、様々な生産農家の方とお話しして感じたのは「甘さ」の要因は完熟したチェリーを適正なサンドライによる手段で精製していく方法が一番良いのだと思いました。

ハニープロセスや水洗式などによる精製では、やはり完熟チェリーの果肉などの甘さを充分にコーヒー豆までには行き渡らせることは出来ないみたいです。

以前のブログ記事にも、精製方法のことなどを記述しておりますので、そちらも併せてお読み頂くとご理解頂けると思います。

参照記事→「コーヒー豆の様々な精製方法

SCAJ2017-5

他の生産者の方とお話しをしている際に、とても興味深いお話しを聞かせて頂きました。

それは、今現在のナチュラル精製からさらに独特な風味と甘さを加味出来ないかを探っていらっしゃるようです。

ナチュラル精製方法のコーヒー豆は、コーヒーチェリーを収穫後は速やかに天日乾燥をさせる作業に移るのですが、そのプロセスをする前にコーヒーチェリーを収穫後に麻袋に入れて発酵させてから天日乾燥のプロセスに移行するそうです。

そうすると、ナチュラル特有の甘さなどに更なる風味が加味されて感じるフレーバーやテイストも素晴らしいものになるそうです。

これも、来年の展示会ではお披露目が出来るそうです。

このように生産者の方も、私たち作り手とのセッションの中で更なるテイストやフレーバーを求めて品種改良や栽培環境の改善などを繰り返し行っているようです。

私たちも価値あるものを仕入れて、消費者の方々に価値ある素晴らしいものを提供出来るので、これこそ持続化出来るコーヒーサイクルが出来上がるのだと思います。

今回は、とても素晴らしいコーヒー豆と生産者の方々に出逢うことが出来て、当店の求めるコーヒーにも更に近づくことになりました。

近日中に、更なる素晴らしいコーヒー豆の新入荷の予定もありますので乞うご期待下さいね。

他にも、まだまだ素晴らしいブースはありました。

生産国ブースだけでなく、コーヒー器具やコーヒーマシンのテクニカルに繋がるブースや最新鋭のコーヒーに関わるマシンや角度を変えた商品など沢山ありました。

また、その他のSCAJに関する備忘録は後日に致しますね!!!