皆さん、こんにちわ^^
コーヒー焙煎研究所わたるの焙煎師WATARUです。
本日は、当店の現在のオススメ特選豆のご紹介をさせて頂きたいと思います。
今回の特選豆は【ニカラグア サンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセス】のコーヒー豆の歴史や特徴について詳しくお伝えさせて頂きますね。
目次
ニカラグア サンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセスコーヒー豆とは
今回の特選コーヒー豆は、世界的にもコーヒーファンの方々が注目している生産国のニカラグア共和国での生産されているコーヒー豆になります。こちらのニカラグア産のサンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセスのコーヒー豆の魅力や素晴らしさを今回はお届け致しますので、ご興味のある方は是非最後までお付き合い下さいね。
ニカラグア共和国は、アメリカの中央辺りに位置しており、コーヒー豆栽培の歴史は1850年くらいから始まりました。現在では、国の主要輸出作物として1世紀くらい愛されております。ニカラグアを始め、この中南米エリアでのコーヒー栽培では標高によってコーヒー格付けのグレードが変わります。
このニカラグア国でのコーヒー豆のグレードは、標高が高ければ高いだけ評価が上がります。例えば、標高1,500~2,000mのエリアの辺りで栽培されているコーヒー豆は「SHG」(スクリクトリー・ハイ・グロウン)といわれる名称で取り引きされております。標高が高くなればなるだけ、コーヒーチェリーが呼吸をする回数が緩やかになり、成長する速度も緩やかになってきます。その緩やかな成長であると、酸の質が高まり密度がある凝縮したコーヒー豆に仕上がり易くなります。
ただ、そのような標高が高い豆になればなるだけ収穫量が少なくなるので高価に取り引きされる要因にもなります。コーヒー豆の品質は上質で甘さや酸の質は良くなるといわれております。本日は、そのような標高もあり上質なコーヒー農園で栽培されて精製処理を行っている素晴らしいコーヒー豆のご紹介をさせて頂きたいと思います。
参考リンク⇒「ニカラグア産コーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴などについて」
コーヒー生豆のプロファイル
生産国: ニカラグア
栽培地域: サンフェルナンド市バユンクン
農園主: エルシーラ・ゴディーネス・デ・バウティスタ女史
標高: 1,300~1,529m
品種: カツアイ
精製処理: ナチュラル
このサンタマリア・デ・ローデス農園コーヒー豆の、ペラルタ一族の農園はニカラグア最北部・ヌエバ・セゴビア区に位置しております。ニカラグア国内でも、標高の高い地域で代々コーヒーの栽培を続けている一族になります。この農園の特徴は、肥沃な土壌と傾斜地の水はけの良さ、また昼夜の寒暖差を一段と強める麓からの清風が、この地域の品質の高さの秘訣になっております。
そして、現農園主フリオ氏とオクタヴィオ氏は、その恵まれた自然環境に甘んじることなく、非常に勤勉な農園主であり、各品種毎の区画整備をはじめ、様々な取り組みを行っておられます。
その中でも、各農園・各区画ごとの特性の把握と、それぞれの精製方法による影響なども細部まで拘った中で生まれたロットが、今回ご紹介するサンタマリア・デ・ローデス農園コーヒー豆になります。
このサンタマリア・デ・ローデス農園コーヒー豆は、単一農園、区画別はもちろん、区画毎に精製方法を区別し、それぞれの収穫日、乾燥日数まで、徹底されたトレーサビリティは、農園主・フリオ氏とオクタヴィオ氏の品質向上への絶え間ぬ探究心の賜物であります。
PERALTA COFFEESが生産するニカラグアトップクオリティのサンタマリア・デ・ローデス農園コーヒー豆をご紹介していきますね。
Santa Maria de Lourdes農園は、Peralta Coffees代表のオクタビオ・ぺラルタ氏が所有する農園であり、他のファミリー農園同様にさまざまな精製がされていますが、とくにサンタマリア農園のナチュラルは毎年素晴らしい品質であります。
時間をかけて完熟したチェリーを約3週間かけてじっくりと乾燥されたコーヒーは、コーヒー豆に甘味と果実味がギュッと詰まっており、他にはない風味が味わえます。コーヒーが持つフルーツの甘みをサンタマリア・デ・ローデス農園コーヒー豆のナチュラルプロセスでは味わえて堪能出来ますので、是非ご賞味下さいね。
コーヒー焙煎プロファイル
投入温度: 130℃
排気タンパー: 「2」
中点: 129℃
中点時間: 0:38
1ハゼ: 184℃開始
1ハゼタイム: 5:40開始
2ハゼ: 203℃開始
2ハゼタイム: 8:09開始
焙煎終了温度: 206℃終了
焙煎時間: 8:27終了
こちらのニカラグア産サンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセスのコーヒー豆を届いてから、何度かテストローストを行い方向性を決めていきました。甘さや酸の質は、とても上質で個性があったのですが風味の輪郭が個性が強過ぎてぼやけてしまいがちでしたので、苦味を形成しつつ甘さの良さを残した風味で仕上げていこうと計画しました。
そのような焙煎進行をするためには、外側はダーク気味に仕上げて中身は酸と甘さを残すイメージでの焙煎計画をしました。苦味の重厚的なボディと果実のような甘さがあり、とても素晴らしい焙煎豆に仕上がりました。
コーヒー焙煎直後のカッピングプロファイルと感想
豆量: 10g
挽き目: 細挽き
温度: 98℃
浸漬時間: 40分
このニカラグア産サンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセスのコーヒー豆の焙煎が、想像した通りのアロマとテイストのバランスで仕上がっているかと、そのことにより複合的なフレーバーを感じることが出来るかを、カッピングによりチェックを致しました。
今回の焙煎で気をつけたポイントは、焙煎進行を2ハゼ以降で苦味を中心としたテイストバランスにするため、焦げ味にならない程度でありながら苦味のボリュームや質感が滑らかになるように引き上げまでのプロセスに注意したことです。
浸漬時間(5分)⇒この段階では、ブレイク直後であるのでアロマを感じる香気成分が沢山放出されておりましたが、焙煎度合いが深いため、まだまだコーヒー焙煎豆に湯が浸透しておらずに、アロマ成分も揮発は半端でありました。ただこの段階での香気成分は、フルーティーな赤く熟した果実を感じさせておりました。コーヒー液体は、まだ粉が沈殿しきれておらずに啜ることが出来ずにおりました。
浸漬時間(15分)⇒ようやく温度が冷めて、コーヒー焙煎豆が沈殿をしたので、じっくりと啜ることが出来ました。まだ、温度が高い状態なので強い苦味とフルーティーな甘さを感じました。鼻から抜けていくフレーバーはカカオを感じつつ、赤く熟された果実のフルーティーな風味も感じました。
浸漬時間(40分)⇒液体が完全に冷めると、香気成分が少なくなりつつ感じて、苦味はマイルドになり、甘さが更に強調されつつ、程良い酸味も感じました。このときに、苦味の質が心地良く感じたことを確認出来ました。
コーヒードリップ抽出プロファイルとドリップ抽出後の感想
豆量: 20g
挽き目: 中細挽き
蒸らし温度: 92℃
抽出温度 84℃
注湯量: 287g
抽出量: 200g
抽出時間: 1分31秒
まず、このコーヒーの液体のために焙煎した正解を考えてレシピを作りました。このコーヒー豆の液体の味と香りの正解は、上記で行ったカッピングの液体をそのままのバランスでドリップコーヒーで抽出することです。
そのためには、抽出温度帯はやや高めで抽出時間もやや長めで挽き目もやや細めで行います。そうすると、目的の味わいと香り成分がコーヒー液体の中に含まれた状態になります。そのレシピを再現した動画が上記になります。是非、ご観覧下さいね。
まとめ
今回の特選豆は、個性が強いので、敢えて苦味の味わいと香りを落した風味に仕上がっているので、複雑でありながら繊細で力強い印象を楽しめると思います。そして何よりも、このサンタマリア・デ・ローデス農園のコーヒー豆を生産されている農園の皆さまの想いや創意工夫によって出来上がった素晴らしいコーヒー豆を活かして、魅力的なコーヒーとして皆様にお伝えすることが大事であると感じ、いつも通りに力が入りました。
こちらの、ニカラグア産サンタマリア・デ・ローデス農園ナチュラルプロセスのコーヒー豆は数量限定の特選豆ですので無くなり次第終了になります。とても味わい深く香りも高いコーヒーになりますので、是非一度ご賞味下さいね。
