コロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のコーヒー豆の特徴や味わいについて

コロンビア コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日は、当店に新入荷したコーヒー豆の【コロンビアウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園ウォッシュドプロセス中深煎り焙煎豆】の特徴や味わいについてご紹介させて頂きたいと思います。

コロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のコーヒー豆とは

今回は、当店でも個性的で唯一無二な風味と味わいの新入荷コーヒー豆のご紹介をさせて頂きたいと思います。当店では、常に10種類の世界各国の農園のコーヒー豆を提供しております。その中でも、コロンビア産の農園のコーヒー豆は常に好評で他には代えれない風味や味わいがあります。今回ご紹介する【コロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園ウォッシュドプロセス】も、コロンビア産であり風味と味わいが個性溢れるので是非オススメになります。

コロンビア国の産地でコーヒー栽培が開始されたのが18世紀半ばくらいといわれております。栽培当初は、内陸北部のサンタンデール地方で行われていたようです。そして、コロンビア産のコーヒー需要が高まってきていた19世紀には、内陸北部のサンタンデール地方から内陸中部のアンティオキア地方やクンディナマルカ地方でもコーヒー栽培が盛んになっていきました。

コロンビアでのコーヒー栽培は、地域によって雨季と乾季が異なるため1年を通じてコーヒー豆の収穫をしております。コロンビアは、南北に広がるアンデス山脈があるため大きく分けて北部地方と中部地方と南部地方の3つの栽培エリアがあります。今回は、その南部地方にある「ウィラ県」の産地のコーヒー豆になります。個性溢れるコロンビアのコーヒー豆になりますので、是非最後までお付き合い下さいね。

  参考リンク⇒「コロンビア産コーヒー豆の歴史や焙煎豆の風味や特徴について」

コーヒー生豆のプロファイル

生産国: コロンビア

栽培地域: ウィラ・アルトデルオビスポ

農園主: ウーゴ・メロ氏

標高: 1,750m

品種: カトゥーラ、タビ

精製処理: フルウォッシュト

このコロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のウーゴ・メロ氏には大きな夢があります。それは、スペシャルティコーヒーを世界と繋がるツールと位置つけとウーゴ・メロ氏はしておりますが、その高品質なスペシャルティコーヒーの生産を通して、取り引き先との関係を強い信頼関係で繋がり、世界中のコーヒー愛好家との関係性も構築していくことが、農園主のウーゴ・メロ氏の偉大な夢であります。

その農園主のウーゴ・メロ氏は、コーヒー農家の次男として生まれ、アルトデルオビスポ村の恵まれたコーヒー栽培の環境の下で従事してきました。しかし、そのコーヒー栽培ではウーゴ・メロ氏以外の家族は消極的なため、生産しても評価されるコーヒーには値していなかったのであります。ただ、このコーヒー農家をウーゴ・メロ氏が引き継いでからが評価されるコーヒー農家となっていきました。

それは、前途で申した夢を実現するために最高な品質のスペシャルティコーヒー栽培に着手を始めて評価を受けるようなコーヒーになっていったからです。このエルセドロ農園のネーミングの由来は、隣の農地との境界に立つセドロという木を目印にしたことから「エル・セドロ」と名付けて農園名にしたそうです。

ウーゴ・メロ氏が引き継いだエル・セドロ農園でのコーヒー栽培は、日々の試行錯誤による独学で行って少しづつ注目されるようになりました。現在では、ウーゴ・メロ氏を求めて世界中からバイヤーが直接エル・セドロ農園を訪れるほど注目度が高いコーヒー農園になりました。

そして、コーヒーチェリーの収穫時では完熟チェリーを手作業で摘み取った後は、半日掛けて冷暗所で熟成させます。その熟成後はパルピングを行い、プラスチックバックで発酵をさせます。その後は、水洗いを2日間かけて繰り返して、屋根つきのアフリカンベットで3週間かけて乾燥を行います。

このウーゴ・メロ氏の独自の精製方法が、乳酸発酵を促し、複雑な酸、なめらかなボディーを生み出す要因といわれております。さらに、清らかな湧き水を使用することで、驚くほごクリーンな後口の特徴も、ウーゴ・メロ氏が生産しているエルセドロ農園のコーヒー豆であるといわれております。

ここまでは、生産履歴や生産処理を情熱を持ってされているエル・セドロ農園のドラマなのですが、ここから先のドラマは、当店コーヒー焙煎研究所わたるによる素材を活かしつつ創造性のあるコーヒーのお話しになります。

コーヒー焙煎プロファイル

投入温度: 140℃

排気タンパー: 「3」

中点: 130℃

中点時間: 1:12

1ハゼ: 186℃開始

1ハゼタイム: 7:38開始

焙煎終了温度: 191℃終了

焙煎時間: 8:34終了

まず、生豆のポテンシャルを計るため、テスト焙煎を行いました。特徴的な、ドライトマトやパインなどの風味を目指し、焙煎計画を立てて行いました。焙煎工程で気をつけていたことは、狙った甘さにするべき部分と風味の形成のための中点までの熱風と、デベロップメントタイムを調整しました。

甘さの形成がないとパインまでを思わせる風味にはならずに、酸のボリュームを考慮しないとドライトマトの風味を感じないので、その風味形成のための味わいのバランスの調整が難しかったです。最後は、予想とおりの焙煎計画と工程で甘さと酸味と風味のバランスよく仕上げることが出来て良かったです。

コーヒー焙煎直後のカッピングプロファイルと感想

豆量: 10g

挽き目: 細挽き

温度: 98℃

浸漬時間: 40分

このコロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のポテンシャルが焙煎による工程で、どのような焙煎豆になっているかの状態を知るために、焙煎直後にカッピングを致しました。今回は、カッピングによる注目するポイントは酸味の質と甘さと風味の形成でありました。あと、焙煎によりザラツキのある液体になる印象がなく、シルクのような滑らかな質感であるようになることを考慮して焙煎しました。

今回の焙煎では、すべてのチェックすべきポイントは良い方向に表れておりました。

浸漬時間(5分)⇒この段階では、ブレイク直後であるのでアロマを感じる香気成分が沢山放出されておりました。その香気成分は、トマトを感じさせておりました。そして、香ばしく甘さのあるアロマでもありました。コーヒー液体を啜っても、まだまだ温度帯が高過ぎて、ドライトマトを感じさせる酸などしか感じることが出来ませんでした。

浸漬時間(15分)⇒温度が冷めて落ち着いてくるとコーヒー液も温かいくらいの状態になってきておりましたので、コーヒー液体を啜ると甘味と酸味のバランスがよく、ドライトマトやパインの風味を明確に輪郭もハッキリと感じることが出来ました。

浸漬時間(40分)⇒液体が完全に冷めると、香気成分が少なく感じ、心地良い酸味と甘味を感じて、アフターテイストにトマトを感じさせつつ甘味の余韻が長く続く液体でありました。

コーヒードリップ抽出プロファイルとドリップ抽出後の感想

豆量: 20g

挽き目: 中挽き

蒸らし温度: 92℃

抽出温度 82℃

注湯量: 288g

抽出量: 200g

抽出時間: 1分38秒

当店のドリップの目標の味わいは、カッピングで感じたテイストとアロマとフレーバーを液体で表現することであります。カッピングでのコーヒー液は、濃度がドリップ抽出の半分くらいなので、テイストバランスはそのままで濃度を高めていくためにレシピ構築をしてドリップしてみました。

何度かドリップ抽出を行いましたが、抽出時間をこれ以上かけると酸味が強くなり過ぎてしまったりしたので、ストレスが掛らないような注湯で時間をかけつつ温度は高過ぎずに、酸味と甘さのバランスを取りつつドリップを行うと風味形成やテイストバランスがバッチリなコーヒーになりました。

まとめ

今回、当店のラインナップに加わったコロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のウォッシュドプロセスのコーヒー豆は、農園主のウーゴ・メロ氏が独学でクオリティを向上させて情熱とドラマを感じさせるポテンシャルであったので、焙煎や抽出にも熱が入りました。

私が焙煎する際には2つのことを常に考慮しており、

①生豆由来の素材のポテンシャルを焙煎豆で表現すること

②焙煎工程での創造性のある焙煎豆を表現すること

・・であります。この2つのことを考慮して焙煎を仕上げていくためには、素材が素晴らしくないと実現が出来ません。それは、クオリティであったり情熱的な生豆に詰まっている想いやドラマであります。その気持ちやポテンシャルを引き継ぐからこそ、焙煎も最高な状態に仕上げていく原動力となるのであります。

今回のコロンビア産ウィラ県サンアングスティン エル・セドロ農園のコーヒー豆も、当店での焙煎により素材由来のポテンシャルと創造性が詰まった味わいと風味になっておりますので、是非皆さんも一度ご賞味下さいね。当店の詳しい地図やアクセス手順などは、下記リンクに記載しておりますので、是非要チェック下さいね。

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