コーヒーフレンチプレス抽出器具の発祥や歴史や味の特徴について

フレンチプレスコーヒー
Pocket

皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日も、コーヒー好きな皆様にとって有益なコーヒー情報をお届け致したいと思います。

今回のテーマは【コーヒーフレンチプレス器具の抽出プロセスのコツや特徴】のことについて徹底的に詳しくお伝えさせて頂きますね。

是非、最後まで要チェック下さいね。

コーヒーフレンチプレス抽出器具とは

本日は、コーヒー豆を美味しく抽出して飲むためのコーヒー器具のお話しをさせて頂きたいと思います。コーヒーを抽出する際のやり方は、大きく分けて2つあり「透過法」と「浸漬法」があります。この「透過法」と「浸漬法」ではコーヒーの液体に抽出される成分や味わいが大きく変わります。

「透過法」での代表的な抽出方法はドリップ式のコーヒーですね。ドリップ式のコーヒーは、挽いたコーヒー豆をフィルターを通してコーヒー液を抽出する方法です。イメージでいえば、コーヒー豆の美味しい部分を凝縮して落しつつ、クリアーなコーヒー液が出来上がります。

  参考リンク⇒「透過法のドリップコーヒー抽出器具の歴史や特徴について」

そして、「浸漬法」で代表的なコーヒー器具はフレンチプレスになります。紅茶のように、挽いたコーヒー豆をお湯で浸して時間が経ってからそのままカップに濾して淹れていく抽出方法になります。今回は、この「浸漬法」でのフレンチプレスコーヒーについて詳しくお伝えしていきたいと思います。

芳醇な豆の香りと深い味わいを楽しみたいコーヒー好きの人にとって、コーヒー抽出器具選びは、こだわりの1つです。種類が多い中で、おすすめの1つのコーヒー抽出器具は、フレンチプレスです。フレンチプレスとは、コーヒーの粉をポットに入れて湯を注ぎ数分後にプレスすると言うシンプルなものです。でも「それって紅茶を入れるポットじゃない?」と、思っていませんか?  日本では、紅茶の器具として、紹介されたので、それが定着したからのようです。欧米では、フレンチプレスがカフェや家庭でポピュラーなコーヒー抽出器具にもなります。

コーヒーの抽出方法にはペーパードリップ、サイフォン、ネルドリップ、さらにはコーヒーメーカーなどいろいろありますが、フレンチプレスもそのうちのひとつです。フレンチプレスは簡単にコーヒーを抽出できる器具ですが、なぜか日本では紅茶を淹れる器具と思われています。フレンチプレスの特徴は、簡単に淹れることができるだけでなく、金属製のメッシュで豆を濾すだけなので、コーヒーの持つ独特の味わいや風味がそのまま抽出される優れたコーヒー抽出器具です。

フレンチプレスの発祥の歴史から、日本に入ってくるときになぜ紅茶を淹れる器具として入ってきたのかを紹介します。数あるコーヒー抽出器具の一つですが、日本では「紅茶を淹れる為に使われる器具」としての方が一般的かもしれません。今回は、お手軽で簡単なフレンチプレスの発祥や歴史、フレンチプレスで抽出したコーヒーの味わいや風味の特徴についてご紹介します。

画像5

コーヒー抽出器具のフレンチプレスの発祥や歴史とは

フレンチプレスの原型(コーヒープレス)は、フランスで作られたと一般に考えられています。1929年、イタリア人のアッティリオ・カリマーニというデザイナーによって作られたコーヒープレスは、特許を取得しています。後にフランスのカフェで広まり、改良されて、フランスで生産されたのでフレンチプレスと呼ばれるようになったようです。さらにヨーロッパから世界へと広がっていきました。呼び名は、 コーヒープレス、 コーヒープランジャー、 カフェティエール、 カフェティエール ア ピストン 等と呼ばれています。デザインの変更が重ねられてきたのでバリエーションを楽しめます。伝統的な有名メーカーのものから、コンパクトなもの、マグカップ型や、旅先でも使用できるものまでいろいろあります。

イタリアで考案されたものがなぜフレンチプレスという名前なのかというと、第二次世界大戦後、フランスのパリにある多くのカフェで用いられるようになって、それがヨーロッパ全体に広がったので、フレンチプレスと呼ばれるようになったそうです。簡単にコーヒーを淹れることができるこの器具は当時、大変重宝されました。

フランスのマーティンSAというクラリネット工場で生産を開始し、量産したことでフレンチプレスはさらに幅広く使用されるようになりました。その後、イギリスのハウスホールド・アーティクルズ・リミッドやデンマークの食器・台所用品のボダムによりヨーロッパ中に普及しました。

現在の代表的なフレンチプレスの作りは、ガラス製または透明プラスチック製の円筒状の容器に金属製またはプラスチック製のふた、針金かナイロンメッシュ製のフィルターがついたプランジャーという構成でできています。

ちなみにフレンチプレスが日本では紅茶の器具として認識されるようになったのは、昭和48年頃に紅茶メーカーが紅茶の抽出用に採用したのが原因とされています。日本ではドリップ式が多く用いられていますが、欧米ではコーヒーオイルも抽出されるフレンチプレスが多く使われています。

  参考リンク⇒「コーヒーに浮かび上がるコーヒーオイルの謎を徹底解明?!」

画像3

コーヒー抽出器具のフレンチプレスでの味わいや風味の特徴とは

フレンチプレスのフィルター部分が、金属のメッシュなので、コーヒーオイル(アロマ)がそのまま通過していきます。紙や布のフィルターは、コーヒーオイルを吸収しますが、フレンチプレスは、コーヒーオイルに含まれている甘み、旨味、全てが通過します。コーヒー豆のテイスティングに、フレンチプレスが使用される理由は、このようにコーヒー焙煎豆に含まれる成分をそのままダイレクトに味わえることからとされています。

〓  特 徴  〓
□  コクがあって濃厚な味です。
□  風味を楽しめます。
□  表面にうっすら油が浮いています。
□  色に濁りがあります。

〓  注 意 点  〓
□ 豆本来の味が楽しめますが、自分の好みも含め、コーヒー豆の選び方が重要です。
□ 豆を細く挽きすぎてしまうと、粉っぽくなり雑味や、えぐみが出やすくなります。
□  器具を面倒くさがらずに洗うことです。(コーヒーの粉がくっつ
  いてしまう…)

フレンチプレスで抽出したコーヒーの特徴はどのようなものでしょうか。フレンチプレスでの抽出方法はポットにコーヒー粉を入れ、熱湯を注ぎ、約4分待ってプランジャーというフィルターを押し下げれば出来上がりです。

この器具の特徴は他の器具で淹れる方式よりコーヒー粉が長時間お湯に浸かっているのと、金属製の粗めのフィルターでコーヒーの持つ本来の風味やコーヒーオイルがたっぷりと抽出されます。フレンチプレスで抽出するためのコーヒー豆は粗挽きのものが適当だと思います。細挽きの豆を使うとフィルターを通り抜ける量が増えるので、ザラっとした感じが強くなってしまいます。

粗挽き豆でもコーヒー粉がフィルターを通ってコーヒーリキッドに混じるので、これが苦手という人もいますが、コーヒーそのものの風味を味わう方式としてフレンチプレスは一番でしょう。あと、飲み方としてはどうしてもコーヒー粉が混じるので、下に沈んだコーヒー粉まで飲むと後味に不快さを感じることがあります。このような理由から、下に沈んだコーヒー粉の部分は残すようにして飲むのがおすすめです。

フレンチプレスの特徴は、金属製のメッシュで豆を濾しているだけなので、焙煎コーヒーがもっている油脂分が残って味と香りが増すという点です。ドリップでもゴールドフィルター(金属フィルター)を使えば、油脂分がペーパーに吸収されずにコーヒー液に入ります。しかし、油脂分は水より軽いため上部に残りやすく、その点ではフレンチプレスの方が油脂分を抽出することができます。

抽出のポイントは、沸かしたての100℃近いお湯を使うこと、使用するレギュラーコーヒーはあらびき豆を使用することです。挽きが細かいと嫌な苦みの原因になってしまいます。作り方は、ポットにコーヒー豆入れて、豆全体にお湯がいきわたるようにお湯を注ぎ、豆とお湯がまんべんなく混ざるようにスプーンで軽くかき混ぜます。蓋をのせて、プレスを上げた状態で4分ほど置いて浸透させ、プレスのハンドル部分を抑えて押し下げ(プレスし)たらカップに注いで完成です。

この4分というのが、フレンチプレスを使ってコーヒーを淹れる時の適切な時間だと、当店の検証結果でもあります。ただし、コーヒー豆量や焙煎豆の種類によっては適切ではないものもありますので、その都度レシピは作っております。

まとめ

浸透時間は豆の焙煎度や量、挽き目などで調節する必要があり、6分以上浸透するのは雑味が増してしまうのでおすすめできません。フレンチプレスを使うことに慣れてきたら、お好みで調節するといいかもですね。コーヒーのオイル成分や、焙煎豆本来の味わいにこだわりのある方は、ぜひお試しくださいね。

当店の、コーヒー教室でも抽出については詳しくお伝えしておりますので、ご興味のある方は是非ホームページをご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー教室やコーヒーの詳しい抽出方法については、こちらの当店ホームページをご観覧下さいね」

コーヒーのことについてのご質問のある方はこちらをクリックしてご質問下さいね

コーヒー焙煎研究所わたるのアクセス地図や詳しい情報ページはこちら