皆さん、こんにちわ^^
コーヒー研究家のWATARUです。
今年の夏はお店で沢山のアイスコーヒーを淹れました。
そして、沢山のコーヒー器具の提供もさせて頂きました。
近年、ご家庭でも更にこだわりを貫いたコーヒー器具を使用する方が増えてきましたね。
先日も、当店ブログにてコーヒー教室で行った際の様々なアイスコーヒーの淹れ方については記載させて頂きました。
宜しければ、こちらの記事も併せて読んで頂くと理解しやすいです。
参照記事→「アイスコーヒーの様々な淹れ方について」
本日は、今年の夏に提供したコーヒー器具や淹れ方や適正な抽出方法をご紹介させて頂きますね。
今年の夏に提供したコーヒー器具や適正な抽出方法とは
今年の夏は、とにかく例年に比べて暑くてアイスコーヒーを求めに来る方が多くいらっしゃいました。
ただ、ご家庭でアイスコーヒーを淹れる際には、一度お湯を沸かして熱気溢れる中でコーヒー器具の前でドリップをしなければなりません。
暑いときに、こんな暑くなる作業は嫌になりますよね。
もちろん、私もそうです(笑)
出来ればクーラーの効いた環境で涼しくコーヒーを淹れたいですよね。
ちなみに、こちらは涼しい環境で淹れたドリップ式でのアイスコーヒー抽出動画です。
・・ですので、実は夏場はそういう意味でもコーヒー需要が減る時期でもあります。
ただ、見方や側面を変えれば消費者の方は喜びます。
それは、理想である涼しい環境でもコーヒー抽出が出来るということです。
実は、コーヒー抽出は熱い湯を使用しなくても出来る抽出方法があるんです。
それは、、「水出しコーヒー抽出」です。
巷では、「ウォータードリップ」と呼ばれたり「ダッチコーヒー」と呼ばれることが多くあります。
お湯では、コーヒー粉の成分が多く抽出されます。
その成分の中には、苦味に繋がって感じる成分が多量に含まれておりますが、お湯ではなく水で抽出すると苦味に繋がる成分が溶けにくくなります。
ただ、水で抽出する際は時間を掛けないと成分が溶けにくいので一手間掛ります。
ご家庭で夏場にコーヒーを淹れる際にはピッタリな抽出方法だと思います。
なぜなら、火を使わずにお湯ではなく水を使用するのでキッチンなどの場所には問わず珈琲を淹れれるからです。

当店オススメな水出しコーヒー抽出方法は「ウォータードリップ」
水出しコーヒーにも、じっくりではありますが「ドリップ式」と「浸漬式」の抽出方法があります。
まずは「浸漬式」の水出しコーヒーですが、こちらは読んで字の如く「浸して漬ける抽出式」のコーヒー抽出なのですが、細かめな挽き目で水で一晩掛けて抽出します。
老舗などの喫茶店では、48時間掛けて抽出するお店もあります。
以前、その48時間抽出の水出しコーヒーを頂きましたが、水での抽出とは思えないくらい濃厚でコクのある苦味ベースのコーヒー液でした。
ただ、本来はお湯によって溶けだす苦味成分は感じられずに、円やかでコクのある苦味でありました。
ミルクやガムシロップなどでを入れて、さらにコクを増してゆっくり飲み干せるコーヒー液でありました。
そして、次に「ドリップ式」での水出しコーヒーですが、こちらは普段ご家庭でも行っているドリップ式抽出と手段は変わりません。
ただ、2点だけの違いはあります。
1つ目の違いは、抽出するお湯の温度です。
注湯の温度は通常80℃~90℃くらいなのですが、このウォータードリップ式では常温水を使用します。
理想は15℃~20℃くらいです。
冷水と言われる人も居りますが、当店が目指す味わいには10度以下の温度では充分なコーヒー液体にはならないのです。
そして、2つ目の違いは「抽出時間」です。
お湯でのドリップをする場合は、だいたい3分前後くらいで終了しますが、水でのドリップ抽出する際は1時間くらいは掛けます。
コーヒー豆の状態(品質・焙煎度合い)などで変化させますが、当店がオススメする水出しコーヒーの味わいには定義があります。
「スイートネス」「クリーンカップ」「ロングアフターテイスト」の3つです。
水出しコーヒー液体が、甘くもあり、透明性がある濁りのなく、風味特性や甘さが長く続く余韻を持っていることです。
そのためのコーヒー液体を作るためには、
1、風味特性(フレーバー)が明確であること
2、甘さのある焙煎豆であること
3、2ハゼを超えた苦味のテイストに偏らない焙煎豆であること
・・・上記のような焙煎豆を使用して、浸漬式抽出ではなく「ウォータードリップ」による抽出であることです。
そして、液体は濁らせないように何時間も掛けないのがコツであります。
そのことを踏まえて、コーヒー器具と抽出方法をセットで提供させて頂きました。
まとめ
上記のような抽出器具と抽出方法を用いれば、夏でも美味しいコーヒーライフを過ごすことが出来ます。
水出し抽出コーヒー液は、コーヒー焙煎豆のポテンシャルの誤魔化しが効かないものしか使用が出来ないので吟味しなくてはなりません。
コーヒー焙煎豆などの選び方やコツなどでお困りの方は、当店スタッフに店頭で気軽にご質問下さいね。
あと、こちらも以前に当店ブログにて詳細を記載しておりますのでお時間がある際はお読み下さいね。
参考記事→「コーヒー焙煎豆などの選び方のコツ」
