パプアニューギニア産のコーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴について

パプアニューギニア コーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所わたるのWATARUです。

本日は、コーヒー研究家の私がコーヒー好きな方やコーヒー愛好家の皆様に有益なコーヒー情報をお届けさせて頂きたいと思います。

その今回の皆様にお届けしたいコーヒー情報は【パプアニューギニア産のコーヒー豆の歴史や焙煎豆の特徴】についてであります。

ご興味のある方は、最後まで是非お付き合い下さいね。

パプアニューギニアに関する歴史や文化について

今回は、パプアニューギニア産のコーヒー豆のことについてお伝えしようと思うのですが、パプアニューギニアではコーヒー豆を生産されているのを皆さんは知っていますか?私は、コーヒー焙煎歴が今年で17年目ですが、10数年前はパプアニューギニア産のコーヒー豆の焙煎はよくしていたのを覚えております。

そのような馴染みもあったのですが、10年くらい前からの地方都市でもスペシャルティコーヒーブームになってきたことによって品質重視やトレーサビリティなどの側面も重視したコーヒー豆を取り扱いをしていたせいか、パプアニューギニア産のコーヒー豆を焙煎したり提供したりする機会が減っておりました。

ただ、ここ数年でパプアニューギニア産のコーヒー豆が巷でも私の周りでも接することが多くなってきて味わうことも多々ありました。先月に、私がQグレーダー資格試験でカッピングセッションの際にアジアがテーマのカッピング試験の際にパプアニューギニア産のコーヒー豆が検体でありました。私が以前馴染みで飲んでいたり焙煎したりしていたパプアニューギニア産のコーヒー豆とは違い、グリーンの品質が向上しておりカップ評価点数も85点超えするようなものばかりでした。

参考リンク⇒「Qグレーダー資格試験を受験してきました」

他にも、先日コーヒー巡りをしている際にとてもクオリティも高く素晴らしいパプアニューギニア産のコーヒー豆のコーヒーを味わうことが出来ました。こちらも、スペシャルティコーヒーのカップ評価点数を超えている素晴らしいパプアニューギニア産のコーヒー豆でありました。

参考リンク⇒「ENDELEA COFFEEさんでパプアニューギニア エリンバリコーヒーを美味しく頂きました」

このように、パプアニューギニア産のコーヒー豆は品質重視の現代コーヒー社会にも頭角を現して私たちコーヒー大好きな人々を楽しませてくれております。本日は、そんなパプアニューギニア産のコーヒー豆のことを、より深く詳しくお伝えさせて頂きたいと思います。

パプアニューギニアは太平洋に浮かぶ島国であり、面積も小さいです。日本よりは大きいのですが、人口が約400万人となります。コーヒーの歴史として、ヨーロッパの人々が何度も訪れていたのですが、なかなか浸透しなかったようです。1930年頃になり、ジャマイカの宣教師がブルーマウンテンの苗木を植えた事により、コーヒー豆の歴史が始まりでありました。

そして、パプアニューギニアはどのような国はなのかを少し掘り下げていきますね。パプアニューギニアはインドネシアから太平洋にかけて、弧を描くようにして出来ている山脈地帯の一部を形成しています。600以上の島々と800以上の言語が存在しているようです。

4つの地方に分類されているのが特徴です。19の州と首都からなり、それぞれ独自の州の文化とパプアニューギニアの文化がうまく融合されているのも魅力の一つでもあります。熱帯地方特有の自然溢れるジャングルや美しい砂浜が一面と広がっています。

3万年前から人が住んでいたのですが、ヨーロッパの人に知られるのはだいぶ後のようです。ポルトガルのダブルーという探検家が本島周辺を航海した事で発見されました。発見された年は1512年となります。その後、オランダ人の探検家がアフリカのギニアの名前を使い、「パプアニューギニア」と名付けられたようです。

パプアニューギニア産のコーヒー豆の歴史や生産地の情報について

それでは、パプアニューギニアのコーヒー豆の歴史と生産地の情報について詳しく振り返ってみますね。前述でもお伝えしましたが、1930年頃にブルーマウンテンのコーヒー豆の苗木を植えた事により、コーヒー豆の歴史が始まりました。そして、1950年頃になり、パプアニューギニアで本格的にコーヒー豆の栽培が始まったとされております。

参考リンク⇒「アラビカ種のコーヒー豆の歴史と伝播について」

パプアニューギニア産で有名でもある「シグリ」もこのタイミングで農園を開拓しました。そして1975年頃、パプアニューギニアはオーストラリアから独立をした事で、パプアニューギニアならではの独自の方法でコーヒー豆が出来たのです。意外にも、パプアニューギニア産のコーヒー豆の歴史はまだ浅いのであります。

しかし、独自の方法と環境を駆使しながら、試行錯誤で出来上がり現在のパプアニューギニア産の良質なコーヒー豆があるのであります。そこで、パプアニューギニアのコーヒー豆栽培の特徴をいくつか紹介しますね。

1. 高い標高での栽培

パプアニューギニアでのコーヒー栽培は、主に約1800m〜2000mでの標高で栽培を行なっています。

コーヒー栽培をする際に標高が高い為、昼夜の寒暖差が非常に大きいのが特徴です。これにより、コーヒーの木が成長していきコーヒーチェリーの果実がゆっくりと光合成や呼吸を行っていきます。コーヒー豆も、この時間を掛けて成長していくことにより果実自体の密度が高くなり、酸の質も向上して熟度が高い状態に仕上がります。このような、様々な気候を繰り返す事になるので、1年間の気候をコーヒー豆は瞬時に取り入れられるのです。

2. パプアニューギニアの気候

パプアニューギニアでは乾季と雨季がはっきりとしている為、コーヒー豆栽培に適しています。コーヒー豆を乾燥する際などは計画的に行えて、コーヒー豆の精製処理や選別も丁寧に行われているので、豆面がキレイで揃っています。

3. パプアニューギニアの良質な土壌

パプアニューギニアは火山地帯に位置しているので、土壌は火山灰性のミネラル豊富で肥沃な土壌となります。

4. 小規模農家による手摘みでの収穫

パプアニューギニアではコーヒー農家の方が、手摘みで収穫します。

完熟されたコーヒーチェリーを収穫するので、品質と味が最高に良いのです。

以上のような特徴が、パプアニューギニアでの環境や栽培方法になります。

パプアニューギニア産コーヒー豆の味の特徴や種類について

そして、肝心であるコーヒー豆の味わいや特徴もパプアニューギニアならではがあります。味は、優しい酸味がありフルーティーな味わいと基本になるようです。クセがなく、クリアな味となっているのも特徴的です。分かり易くまとめると、優しくて爽やかな味わいとなっています。

私も、前途で申したパプアニューギニア産のコーヒー豆の「シグリ」などはよく焙煎しておりましたので、経験側から申しますと焙煎中も甘くフルーティーな香りがあり、酸味も円やかである印象がありました。焙煎度合いも、浅煎りから深煎りまで楽しむことが出来て、どの焙煎度合いでもパプアニューギニアコーヒーの特徴が味わえます。

パプアニューギニアではコーヒー豆の歴史が浅いにもかかわらず、ここまで良質になり、スペシャルティコーヒーの世界でも認められるくらいのグレードまで品質が向上してきているコーヒー豆でもあります。皆さんも興味があったら、パプアニューギニア産のコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか。

参考リンク⇒「世界各国のスペシャルティコーヒーの基準や尺度について」

まとめ

今回は、パプアニューギニア産のコーヒー豆の歴史や焙煎後の特徴や味わいについて詳しく記述させて頂きました。当店でも、定期的に取り扱いがありますので、お店に来られた際は是非気軽にお尋ね下さいね。

当店では、すべてのコーヒー豆は試飲をサービス致しております。今回のパプアニューギニア産のコーヒー豆もありましたなら、お声掛け頂ければ試飲サービスも致します。私も、個人的にはこのパプアニューギニア産のコーヒー豆の風味や味わいは好みであります。明るい良質な酸があり、風味も甘くフルーティーさがあり飲み心地が良いです。

皆さんも、世界各国のコーヒー豆の個性溢れる味わいや風味の飲み比べしてみて下さいね。きっと、素晴らしいコーヒーの世界観を楽しめると思います。

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