ペーパーフィルターの無漂白と酸素漂白の違い【熊本のコーヒー研究所わたる】

酸素漂白ペーパーとは
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皆さん、こんにちわ^^

熊本のコーヒー研究所わたるのWATARUです。

本日は、当店のコーヒー豆をご購入頂いているお客様からのご質問をお答えさせて頂きたいと思います。

コーヒーフィルターの無漂白ペーパーと酸素漂白ペーパーの違いとは

当店では、コーヒー豆をお求めに日々お客様にご来店頂いております。

コーヒー豆を飲む手段としては、大きく分けて透過法と浸漬法に分かれます。

透過法とは、日本の家庭でのコーヒー環境では一番馴染み深い手段のドリップコーヒーのことであります。

ペーパーフィルターなどでコーヒー豆の成分を濾過して落して飲む手段です。

そして、もう1つの手段が浸漬法ですが、こちらはプレス式コーヒーのようにお湯とコーヒー粉を直接的に接触させて濾して飲む手段のことです。

今回は、この透過法での代表的な飲み方の手段のペーパーフィルターで濾して飲む手段に使用するコーヒーフィルターの素材の違いによるお話しをご説明させて頂きたいと思います。

当店には、コーヒー豆をご購入して頂く方の中でペーパーフィルターの素材の違いで味わいや人体的な影響のことなどを質問される方が多くいらっしゃいますので、本日はその明確なお答えをこのブログ記事でご説明させて頂きます。

コーヒーフィルターの無漂白ペーパー素材のことについて

現在、コーヒードリップ用のペーパーフィルターを販売している会社は沢山あります。

そして、その中でも見た目を大きく分類するのであれば2つに分かれると思います。

1つは、茶色のペーパーフィルターです。

そして、もう1つは白色のペーパーフィルターです。

まずは、この茶色ペーパー(みさらしペーパー)のことをご説明します。

この色の違いを分類すると、漂白をしているか漂白をしていないかに分かれます。

みさらしペーパー(茶色ペーパー)は、漂白されていないペーパーのことです。

そういう意味で、無漂白ペーパー素材と言われております。

コーヒーフィルターの酸素漂白ペーパー素材のことについて

そして、もう1つの白色ペーパー(酸素漂白ペーパー)のことをいいます。

こちらは、白色なのはみさらしぺーぱー(茶色ペーパー)を漂白しているからです。

一昔前までは、塩素漂白であったので身体に影響が多少はあると言われておりましたが、現在は酸素による漂白をしますので、ほぼ影響がない状態であると言われております。

この無漂白ペーパーと酸素漂白ペーパーには、互いにメリットとデメリットが存在しますので、まとめてお伝えしますね。

無漂白ペーパーと酸素漂白ペーパーのメリットとデメリットとは

あとは、味わいや価格などの様々な面からのメリットとデメリットをお伝えします。

~~~無漂白ペーパー(茶色ペーパー)のメリット~~~

①特にない

~~~無漂白ペーパー(茶色ペーパー)のデメリット~~~

①価格が高い

②ペーパー臭がするので味にも香りにも依存する

~~~酸素漂白ペーパー(白色ペーパー)のメリット~~~

①価格が安い

②ペーパーの香りが少ない

③クリアな味わいを目指せる

~~~酸素漂白ペーパー(白色ペーパー)のデメリット~~~

①特にない

上記に、無漂白ペーパーと酸素漂白ペーパーのメリットとデメリットをまとめてみました。

実は、酸素漂白ペーパーの方がメリットが多くデメリットが少ないのです。

ただ、1つ皆様からの質問で多くあるのが・・

「酸素漂白ペーパーは身体に影響はありませんか?」

・・という部分です。

身体に対しての影響のご説明致しますね。

無漂白ペーパーと酸素漂白ペーパーの身体に対しての影響とは

実は、無漂白ペーパーよりも漂白ペーパーの方がコーヒーフィルターとしての誕生は早かったのです。

それは、まずコーヒーフィルターをつくるためには漂白工程が必要であったからです。

その理由は、木のパルプ(繊維)に含まれるリグニンという茶色の成分を取り除くために必須な工程だからです。

このリグニンという成分が残っていると、パルプから「紙」の状態になりにくくなり、ザラ紙やティッシュペーパーのようなのニオイが残ってしまうことがあります。

ただ、漂白することでニオイのもとを取り除けて、コーヒーの風味を損なわずにコーヒー抽出が出来るフィルターが出来上がるのです。

しかし、この工程がひと昔前には、コーヒーの木の繊維でつくられる紙フィルターに対して、塩素を用いて漂白をしておりました。

この塩素漂白が、ダイオキシンなどの有機塩素化合物が同時に生成されていました。

それらの化合物は産業廃棄物として処理しなければならなくて、環境に対しても人体への影響に対しても懸念されておりました。

その塩素漂白による、人体と環境の問題の対策として無漂白ペーパーが出来上がりました。

この漂白しないペーパーは「未晒し=みさらし」と呼ばれるようになりました。

当初のみさらしペーパーは、リグニンという成分を除去せずに販売されておりましたので、パルプのニオイがコーヒーの香りや味わいに影響を与えていました。

その改善策として、水に長時間浸す工程をみさらしペーパーに取り入れると見事にペーパーのニオイは軽減したのです。

ただ、ここで2つの問題が出て来て、大量の水を使用する事によっての環境面への問題と、大量の水と時間を要することによるコスト面が高くなる問題です。

実は、このような理由から酸素漂白ペーパーよりも無漂白ペーパーの方が価格面が高いのであります。

そうなると企業側は、コスト面と環境面と人体の影響面の3つを同時に問題をクリアするために、もう一度漂白ペーパーに目を向けたのです。

それまで塩素漂白で行っていた工程を、身体に影響が無い酸素を使用して漂白をする工程を取り入れたのです。

ここで先程の、

1、低コスト

2、環境に配慮

3、人体に影響が無い

上記3つの問題点を見事にクリアしたのです。

ただ、今まで塩素漂白で行っていた工程ですので、身体に対しての影響があるイメージが先行してしまい、今でも漂白は人体に影響があると思っている方が多くいらっしゃいます。

塩素漂白には、ダイオキシンなどの有機塩素化合物が生成されておりましたが、酸素漂白での方法では人体に影響を与えるダイオキシンなどの有機塩素化合物は生成されないのです。

だから、現在の酸素漂白ペーパーはメリットだらけになります。

先日、製造メーカーの担当の方とお話ししている中で、昔よりも酸素漂白ペーパーのイメージが払拭されてきて、無漂白ペーパーよりも酸素漂白ペーパーの方が売れているらしいです。

そのため、今後は市場から無漂白ペーパーは減少傾向になるらしいです。

たしかに、私たちコーヒーのプロからみても味わいも風味も断然に酸素漂白ペーパーの方が良いという検証結果が出ております。

まとめ

このように、コーヒーメーカーさんも日々に美味しいコーヒーを作る器具や素材などを研究して進化が止まらないです。

そして、地球レベルから求められる環境面にも配慮を続けながら消費者の人達も作る側の人達も満足させてくれております。

これからは、皆さんも安心してメリットが多くある酸素漂白ペーパーを使用下さいね。

最後に、コーヒー抽出する際のペーパーの湯通し(リンス)のコツを動画で掲載しておきますので、是非ご参考に下さいね。

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