イエメン産のコーヒー豆の歴史や生産地情報や焙煎後の風味や味わいについて

熊本イエメンコーヒー
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、コーヒー愛好家の皆様やコーヒー好きである皆様にとって有益でお役に立つような情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

今回のテーマは【イエメン産のコーヒー豆の歴史や生産地やわい】のことについて記述させて頂きますね。

イエメン国の歴史や文化とは?

当店には、日々にコーヒー豆を求めにご来店される方が多くいらっしゃいます。その方々は各々に好きなコーヒー豆の生産国や品種などがあります。すべてに、それぞれの特徴的な風味や味わいがあり好みが皆さん変わります。その個性あるコーヒー豆の中でも、昔から他にはない風味が独特にあるイエメン産のコーヒーをピックアップしてお伝えさせて頂きたいと思います。

皆さんは、コーヒーの豆の種類と言われて何が思い浮かびますか?カフェのメニューではブレンド、アメリカン、カフェオレなどコーヒーに使われている豆の種類が記載されてない事も多いので、聞かれてぱっと思い浮かべられる方は少ないかもしれませんね。

キリマンジャロ、ブルーマウンテン、マンデリン、モカ…などなど、これらはコーヒー豆の名前のごく一部ですが比較的有名な銘柄なので言われたら聞いたことがあるな!と思う方も多いのではないでしょうか?

 ⇒「ジャマイカ産ブルーマウンテンのような人気銘柄の特徴や味わいについて」

コーヒー豆の名前は、生産地、集積・出荷地など産地に基づいています。「モカ」もその一つで、イエメンの港町の名前が由来です。イエメンは世界に先駆けて高級品であるコーヒー豆を輸出していました。その積出港がイエメンの首都サナアの外港であるモカでした。

また、イエメンはコーヒー発祥の地としても有名な伝説がある地です。イスラムの僧・オマールが町の領主から山に追放されるのですが、空腹の中、一羽の鳥が赤い実をつついているのを目にします。自分でも食べてみると疲労が回復し、元気になりました。一方、町では病が流行りあまりの猛威に追放されたオマールに助けを求める声がかかりました。オマールは町へ帰りこの赤い実を与え、病気の人々を救った・・という伝説です。

この町というのが「モカ」の事です。また、赤い実はコーヒー豆の果実コーヒーノキの事です。コーヒーは発見された当初、薬として用いられていたそうです。コーヒーは飲むのではなく食べて身体の回復に活用されていたそうです。当店でも、コーヒー豆を飲む目的ではなく食べる目的で購入していかれる方がいらっしゃいます。コーヒー豆も淹れて飲むよりも、直接食べた方が栄養素は摂取出来るそうです。

 ⇒「コーヒー焙煎豆はそのまま食べても栄養素の摂取が出来る?!」

イエメンのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

モカはイエメンにある港町ですが、モカコーヒーはイエメン産のコーヒー豆とは限りません。対岸のエチオピア産の豆もモカから一緒に輸出されたためエチオピア産、イエメン産のものをモカコーヒーと昔から呼ばれています。当店でも、モカコーヒーはイエメン産ではなくエチオピア産のものを提供しております。

 ⇒「エチオピア産コーヒー豆の味わいや風味の特徴や歴史について」

イエメン産のものを「モカ・マタリ」エチオピア産のものを「モカ・シモダ」、「モカ・ハラー」など収穫地名をつけて銘柄のネーミングをして販売しております。「モカ・マタリ」はイエメン内陸の山岳地方の段々畑で生産されています。特に有名な産地として、「雨の子孫達」を意味する「バニーマタル」地方があります。その名の通り、雨が多い地方です。

バニーマタル産の特徴として金色の豆が入っているため、「ゴールデン・マタリ」とも呼ばれるそうです。豆が金色なのはオイル分を多く含んでいるからです。そのため、最高級品として高値で取引されております。

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イエメンのコーヒー豆の味の特徴や種類について

モカコーヒーと聞くとカフェモカを思い浮かべる方もいるかもしれませんねモカコーヒーとカフェモカは別物です。モカコーヒーのモカは豆の種類、いわばブランドを指すものと考えるといいと思います。お米が、こしひかり、ひとめぼれなどあるような感じです。

一方カフェモカはコーヒーの一つの飲み方でしょうか。エスプレッソ抽出したコーヒーにチョコレートシロップとスキムミルクを混ぜたものがカフェモカです。カフェラテにチョコレートシロップがかかっているものといった方がイメージがわきやすいかもしれませんね。

モカコーヒーとカフェモカはまったく関係のないものかというとそうではありません。カフェモカの「モカ」はモカコーヒーの「モカ」からきています。カフェモカにはチョコレートシロップを入れますが、これはモカコーヒーに味を似せる為といわれています。

モカコーヒーはチョコレートの風味が漂う事が特徴の一つです。「モカ」というのはチョコレートの風味も持つ事も指しています。ですからカフェモカには「モカ」がつくのです。そして、肝心なモカコーヒーの特徴についてご説明しますね。

基本的に、イエメン産のモカの精製方法はナチュラルプロセスであり、欠点豆の混入量が他国の珈琲豆よりも多く選別やハンドピックをしっかりとしなければ焙煎をする際にムラが出来たり、風味を阻害する要因の欠点豆がありクリーンカップではなくなってしまいます。その理由としては地域別の収穫して選別なので色々な農園のバラバラの生育環境や標高のものが混じり合っているので、どうしても豆が不揃いであったり、欠点豆の混入が多くみられます。

ただ、こちらのイエメン産のコーヒー豆の風味や味わいの特徴は、他の生産国にはない圧倒的な個性があります。主に、フルーティーであり独特で個性的な酸味があり、モカ特有の個性も持ち合わせております。しかし、焙煎プロセス次第でただのすっぱいコーヒーに仕上がったり、辛味などを感じる要因であったり、風味特性を発達出来ずにボンヤリとした風味に仕上がることが多くあります。このイエメン産コーヒー豆は、生豆の状態と風味や個性を引き出すリズムとプロファイルを知らなければ焙煎で風味や個性を引き出すことが出来ない、上級者向けのコーヒーであるともいわれております。

まとめ

イエメンの「モカ」というコーヒー豆のブランド一つとっても名前の由来、生産地の伝説、特徴的な味、コーヒーにまつわる様々な歴史を感じますね。当店にも、定期的に厳選豆として提供することもありますので、是非一度お試し下さいね。今まで飲んでいるコーヒーとは、風味の違いを明らかに感じることが出来ると思います。

コーヒーの魅力や想いについても、当店ホームページに詳しく記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのホームページ」

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