世界が注目するパナマコーヒー豆の歴史や産地情報や焙煎後の味わいについて

熊本コーヒーパナマ
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皆さん、こんにちわ^^

コーヒー焙煎研究所WATARUのわたるです。

本日も、ブログご観覧の皆様にとってコーヒーの有益で興味深い情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

今回のテーマは【パナマのコーヒー豆の歴史や生産地やわい】についてのことを記述致します。

パナマ国の歴史や文化とは?

当店では、様々な生産国のコーヒー豆を提供しております。今回のテーマのパナマ国のコーヒー豆も去年末にゲイシャ種でのコーヒー豆を提供させて頂きました。そういう意味でも、今回テーマのパナマ国のコーヒー豆は興味深く縁もあるので、皆様にはパナマ国のコーヒーの素晴らしさをお伝え致したいと思います。

皆さん、パナマって聞いたことありますよね。よく耳にするのは「パナマ運河」や「パナマ文書」でしょうか。そんなパナマ、実はコーヒーも有名なんです。特に、近年のパナマのコーヒーは世界中からも注目がされております。国際オークションで最高値をつけられたこともあるパナマのコーヒーってどんなものなのか。そんなパナマコーヒーについて、パナマの歴史からひも解いていきたいと思います。

パナマってそもそもどこにあるのか、知らない人も多いかと思います。パナマ共和国は、北アメリカと南アメリカ大陸の間の地峡地帯に位置しています。北は大西洋、南は大西洋に面しており、海に囲まれた国でもあります。面積75,517km²で、北海道よりやや小さいくらいの大きさで、人口は403万人の小さな国です。1501年に、スペイン人がパナマに上陸したことにより、スペイン植民地となりました。

その後、コロンビアがスペインから独立した際に、パナマもその一部として属することとなりました。コロンビアから分離独立し、パナマ共和国となりました。パナマの場所は、アメリカ大陸の南北を行きかうのに最速の場所でした。その際、この場所に運河を作ることで、人や物の流通をより素早く楽なものにしようと様々な国が試みました。

しかし、資金面や疫病の問題などで、その建設は難航しました。そこで、アメリカがパナマ共和国独立を手伝うことで、パナマ運河建設の実質支配の権利を手にしました。それがパナマ運河条約です。その後、新パナマ運河条約が結ばれ、アメリカの支配が終了し、パナマ運河はパナマ共和国に返還されました。世界の貿易を支えている、この運河の通行料がパナマの財源となっており、そのおかげでパナマのGDPは中米の中で最も高いと言われています。

パナマのコーヒー豆の歴史や生産地の情報とは?

つづいて、パナマのコーヒー豆の歴史や生産地の情報についてご紹介致しますね。パナマの温暖な気候も影響し、パナマはコーヒーの生産が盛んで、パナマコーヒーと言われています。しかし、中央アメリカではコーヒーの歴史は最も浅いといわれており、西側のボケテ地区で栽培が始まりました。パナマの産地は、大きく分けて3つあります。「ボケテ地区」「ボルカン地区」「レナシメント地区」の3つの産地があります。

特にスペシャルティコーヒーの生産が盛んで、今では重要な輸出農産物となっております。 これらが生産されているボケテ地区の土壌は、バル火山の裾にあり、豊かな火山土壌となっています。さらに、高地であるため昼と夜の寒暖差が大きくなり、この影響によって質の高いパナマコーヒーが育つのです。

パナマコーヒーの中でも有名なのがゲイシャ種です。柑橘系のようなすっきりとした風味と、華やかな香り、酸味があるのが特徴です。他の種にはない圧倒的なフレーバーは世界中のコーヒーファンに感動を与えております。ゲイシャ種は非常に栽培が難しいため、生産が少なく希少価値のある品種になります。

そんなゲイシャ種を丁寧に育て上げるのが、ここパナマです。ゲイシャとはエチオピアのゲシャ村が名前の由来だといわれています。当店でも、何度か提供しておりますが、バラの様な華やかな風味が特徴的で後口にも長く残り続ける素晴らしいコーヒーです。この栽培が難しい品種を、パナマのエスメラルダ農園が栽培に成功し、国際オークションで最高額の値をつけられたことがきっかけで、一挙にパナマコーヒーが有名になりました。

パナマのコーヒー豆の味の特徴や種類について

パナマコーヒーの味の特徴は、酸味が少なく、甘い香りとコクがあります。主に、標高が高い地区ではアラビカ種のブルボンやカトゥーラなどが栽培され、標高が低い地区では一般に質の低いといわれているロブスタ種が栽培されています。

 ⇒「コーヒー豆の2大品種のロブスタ種の歴史や特徴について」

パナマは地区によって標高が様々です。そのため、標高の高さによってコーヒーの等級を決めております。最も等級が高いのはSHB(ストリクリー・ハードビーン)で、標高1350m以上で栽培されるものになります。その次の等級がHB(ハードビーン)で、標高1050m~1350mで栽培されるものです。さらにその下がEPW(エクストラ・プライムウォッシュド)で、標高900m~1050mで栽培されるものになります。中でもゲイシャは、香り高く、酸味が少ない非常に飲みやすいコーヒーであり、非常に高級なコーヒーでもあります。

パナマは小さいながらも高級なコーヒーの産地

古くから、多くの人や物が行きかうパナマ国は、複数回もの独立や分裂を経験し、それでも自分たちの足で立ち上がる強い意志を持ったパナマの人々です。そんな人たちが、コーヒー栽培に最適な環境で、丁寧に作り上げるコーヒーが私たちの心を満たしてくれるはずです。

2000年前半には「ベストオブパナマ国際審査委員会」などにより、パナマのスペシャルティコーヒーが日本に紹介されて、注目を受けておりました。そして、2004年にはベストオブパナマ国際審査委員会でゲイシャが登場して、その圧倒的な華やかなフレーバーが世界中から大きな話題となっておりました。当店にも、定期的に旬な時期にパナマコーヒーも提供しておりますので、是非ご堪能下さいね。

当店では、世界各国のコーヒー事情やコーヒーについてのコーヒー教室を定期的に開催しております。詳細は、当店ホームページに記載しておりますので、ご興味のある方は是非ご観覧下さいね。

  参考リンク⇒「コーヒー焙煎研究所わたるのオフィシャルページはこちらです」

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